『デザイン最高なAI搭載ARグラスが349ドル「手に届く未来」とARグラスアプリ市場化が来る!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.19
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■進化するARメガネ。生成AIを搭載で見た目も掛けやすそう
はるか未来のデバイスだと思われていたARグラスが、手に届く未来・本当に使える、というステージに突入しつつあります。
昨今のAIの進化と普及に伴って、ARグラスの実現がとても現実的になってきました。上記は眉間に備えたカメラでGoogleレンズのように画像認識させた例です。ARグラスのハードウェアメーカーが自社でAI機能を開発する必要がなくなったことが、高機能なのに低価格を実現できるようになったことの背景にあります。
349ドルと手に届く価格で4月に出荷
メガネやサングラスのフレームに引っ掛けて使うクリップオンな超軽量ARデバイス「MONOCLE」を開発したBrilliant Labsが4月に発売予定です。349ドルという手に届く価格設定で普及期に入りつつあるなと思わされます。
デモ動画には道路標識を自動翻訳するシーンが出てきますが、看板が日本語です。これを見ると日本でも近く発売されやしないかと期待してしまいます。画像認識する側と翻訳表示する側で必要な対応は違いますが、Brilliant Labsとしても日本を意識しているんじゃないかと感じます。
INMO GOと共通するARグラス=シンプルの解
シンプルな使い方に徹底するUXは、先週ご紹介したINMO GOと共通です。
ARグラスの場合、外界とAI情報を同時に見るため、VRゴーグルのように没入させないほうがむしろよく、表示されているコンテンツに注目を集めすぎてはいけません。
するとシンプルな表示になり、片目だけならバッテリー持ちもよくなり、コストも下がる。この手のガジェットはよりリッチになりがちですが、共通してシンプルにたどり着いたところを見ると、業界的にARグラスのあるべき姿はここだったのだなと感じます。
ジャンル製品のあるべき姿、テンプレ的解答が見つかると、あとは量産に入りやすくなります。これからARグラスが普及期に入るだろう兆しです。
サイバーガジェットをオシャレにデザイン
デザインも重要です。「Frame」はデジタルガジェットやサイバー製品にありがちな非日常的未来感やゴテゴテした機能満載感を排し、ファッショナブルなデザインに仕上がっています。
充電アダプターも赤鼻とは見事です。ツルの後ろ側から充電するよりずっとスタイリッシュです。充電しながら使うことができなさそうではありますが。
デザインが素敵であることが一般普及には大きな鍵。丸眼鏡が似合うかどうかにハードルはありますが(笑)
今後はARアプリ競争フェーズに
機能、価格、デザインが揃った、本当に普及しそうなARグラスが登場したことで、今後はスマホ同様に「ARグラスの上に乗るサービスやアプリの投入競争」のフェーズに入るだろうと思います。
OpenAIのGPTs STOREがARグラス用や機種別に細分化されたりもするでしょうし、ARグラスメーカーごとにAppStoreやGoogle Playストアのようなアプリマーケットが作られるかもしれません。
「Frame」はそのような構造にはなっていなさそうですが、今後はきっとデバイス+アプリマーケットになるはず。そうなるとデバイスは先に安価に売りながら、アプリ課金手数料やサブスク手数料で運営するARグラスも登場するでしょう。
ARグラスがデバイスベンチャーだけの市場ではなくアプリ開発市場になるはず。またも「生まれた時にはなかった仕事」が誕生します。
まぁその構造だとAppleとGoogleがARグラス市場も席巻してしまうのでしょうね。AppleがARグラス市場に参入して来たらそれこそ本格的な普及フェーズの到来です。