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『LINE、愛犬が3Dアニメやレトロ風になる「AIペット」、物語の生成で本当の主人公になれ!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.9.20

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■LINE、愛犬が3Dアニメやレトロ風になる「AIペット」

LINEヤフーは、LINEの「LINEプロフィールスタジオ」で、愛犬のAIアバターを生成できる「AIペット」の提供を開始した。
(中略)
「AIペット」は、愛犬の写真を10~12枚登録すると、最短24時間で生成AIが「3Dドッグ(3Dアニメ風)」や「レトロドッグ(レトロ風)」をテーマにしたビジュアルイメージを60枚生成する。同じ写真を登録しても生成されるビジュアルイメージは毎回異なる。

うちには「ナノ」というチョコレート色のポメラニアンがいます。

LINEの「AIペット」は、たとえばナノの見た目の特徴を捉えたアバターを、画像生成AIのImage to Imageを使って作るサービスだと言えます。

それはそれでかわいいですが、生成AI界隈では写真からキャラクター生成はかなり前に通り過ぎたもので、今更ちょっと物足りない印象です。

このサービスには「あなたのペットをさまざまなテーマの主人公に変身させてみよう!」というキャッチコピーがついています。

「ペットを主人公に変身させる」と言うなら、もう少し「主人公らしさ」が欲しいと感じます。では、「主人公」にするとは、どういうことなのでしょうか。そして、生成AIが全力を出せばどこまで「主人公」を生成できるようになるのでしょうか。

「主人公」としての一貫性

「主人公」は、少なくとも一貫性のあるキャラクターである必要があります。

同じ写真を登録しても生成されるビジュアルイメージは毎回異なる。

毎回違うキャラクターが生成される今の仕組みでは「主人公」になれません。映画やドラマの主人公がシーンごとに全く違う見た目になったら、混乱してしまいます。

一度作り上げたペットのキャラクターを固定できるような機能はぜひともほしいところです。

主人公には「物語」が必要

「主人公」という言葉には、ただビジュアルがあるだけでなく、ストーリー性が必要です。

AIがペットのビジュアルを作り出すだけではなく、そのペットが活躍するストーリーを自動で生成してくれれば、まさに「主人公」としての魅力が倍増するでしょう。

小説や映画、ドラマのシナリオは最もわかりやすい「主人公」の物語です。アニメやマンガでも「主人公」が活躍します。あるいは、ペットをテーマにしたオリジナルの歌や詩をAIが作り上げてくれる「主題歌」もおもしろいと思います。

ゲームでインタラクティブな物語体験

また、ここで生成した主人公の物語をインタラクティブにした「ゲーム」に発展させるのもおもしろそうです。

自分の飼い犬が主人公のゲームをまるごと生成してくれるサービスがあれば、そんなに贅沢なものはないと思います。

RPGゲームならプレイと共に成長していく存在になります。うちのナノさんがレベルアップして新しいアビリティを身に着けたらムネアツです。でもナノさんのことですから、「100m先からキャベツを発見する能力」ばかり磨かれていくのだろうと思いますが。

実際に愛犬と行った場所とAIで生成されるゲームシナリオが連携して、リアルとバーチャルが重なり合いながら物語が進行するようになれば、「AIペット」は並行世界に生きる別の主人公のようにも感じられるかもしれません。


AIペットはAIの進化の鏡

「AIペット」サービスは、今のところはペットのビジュアルを生成する機能に限られていますが、今後のAIの進化によって、ペットが「主人公」として物語の中で活躍できる幅はどんどん広がるはずです。

ビジュアルの統一性、物語の生成、インタラクティブな体験、そしてリアルな体験との連動によって、AIペットがただのアバターから「主人公」になります。

愛犬や愛猫はモフモフしてなんぼ、デジタルペットに感情移入なんかできない、と決めつけることなかれ。ここまで「主人公」になれば、きっと居なくてはならない存在になるはずです。

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