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『ChatGPTのiPhone用アプリが「インターネット検索機能」に対応』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.6.29
■ChatGPTのiPhone用アプリが「インターネット検索機能」に対応
ChatGPTの公式アプリに、インターネットを検索して回答を生成する機能が実装されました。課金ユーザー限定なのが残念ですが、非常に便利な機能です。アプリを更新すれば使えるようになります。
・アプリ名:ChatGPT
・ダウンロード先:App Store
・料金:基本無料、アプリ内課金(月額3,000円)アリ
ちなみに、Androidアプリはまだありません。
iOSアプリ版のChatGPTが「インターネット検索機能」に対応しました。
巣のChatGPTのままだと過去に学習したデータに基づいて回答するため最新のニュースに関する回答ができなかったほか、毎回一応検索してから回答するようになるおかげで「明らかなウソ」がかなり減るという効果があります。
検索したうえで回答した場合は参考にしたサイトへのリンクも併せて提示してくれるおかげで、回答を検証することも簡単になります。
ただし、上記の通りChatGPTアプリで「インターネット検索機能」を使えるのは月額20ドル(またはアプリ内課金で月額3000円)を支払っている課金ユーザー限定です。
Bingアプリならネット検索機能も無料
課金してないから使えないや、と残念がる必要はありません。
まったく同じ機能をMicrosoftが提供する「Bing」アプリで無料で利用可能です。
BingはChatGPTとGPT-4により動力を得たAI検索エンジンです。
OpenAIとの協力により、BingはChatGPTとGPT-4の能力を活用し、リアルタイム情報と引用を加えて強化しています。
そして、それは完全無料です!!!
ChatGPTが有料課金で収益を上げようとしているさなか、提携関係にあるマイクロソフトがGPT-4とインターネット検索機能を無料提供してしまっています。大丈夫か?と心配になりますが、ユーザーとしてはありがたい。
ネット検索機能も万能ではないので注意
PC版のBing Chatが出た時に書いた記事でもご紹介しましたが、AIのインターネット検索機能も万能ではありません。
今年の5月5日に起きた石川県での地震に関してBing Chatに訊いてみたところ、2022年6月19日の古いニュースを検索で見つけてきて回答するという間違いをしました。
またサイトによって意見が分かれるような内容を質問した場合も、どのサイトが引っ掛かったかによって回答が異なるということも発生します。
ただそんな場合でも、参照したサイトのリストが提示されるため、回答が正しいかどうかを確認するのは簡単です。
インターネット検索機能に対応していない無料版のChatGPT3.5だと事実確認する手間が大きいしハズレを引く確率もまぁまぁ高いため、このインターネット検索機能への対応はもはや必須級です。
やはり専門用途のアプリが欲しい
インターネット検索機能に対応しても、AI Chatとして使うシーンはやはり「検索」くらいになってしまいます。
ググることは日常多いのですが、単純な検索で十分なケースも多く、わざわざChatGPTアプリやBingアプリを立ち上げるほうが面倒です。
検索以上の使い方、たとえばプレゼン資料やプログラムを生成させたりするのはChatGPTアプリでは不十分です。用途に応じた専門性の高いアプリが今後出てくるはずで、「ChatGPTを使っている」ことを意識しない状態がベスト。OpenAI社もそれを目指しているのだろうと思います。
もうすぐ2023年も半分が終わります。上半期の最大のバズワードはChatGPTだったと思いますが、下半期はChatGPTが用途別に実用化され、AIが社会に浸透する期間になるのだろうなぁと予想しています。