宙に浮いていたくなる夕方。
誰にも存在を感じられず生きていきたい。
存在していたくないので。
だけど、
自分が生きていることを客観的に確認できる場所が欲しくて、
ひらぺったくした自分の感情をSNSなどに流し眺める生活を送っている。
生きていく上で自分だけが拠りどころなので。
飛び降りてしまおうかと数回、
車がビュンビュンと通る道路をまたいだ歩道橋に立っていた私は、
そのたびに鳴った着信音と聞き慣れた声に引っ張られて何故かまだ生きているけど、
その後生きていたくないという気持ちがぼんやりと浮かぶたびに、その音と声が耳に鳴り響くようになった。
するとまるでそれが悪いことかのように感じるから、浮かぶ何かを叩いて殺してじゃんけんぽん。無かったことのようにしてヘラヘラと生きる。
あとには何も残らない。
(意味不明だけど、)
だから私は、生きていたくないと思いながら生きることにしがみついていて、
その矛盾と無意味さに吐き気をおぼえるたび、ずんと自分の身体が重くなる。
夕方。
黄金色の空を眺めていると、心が透明になるような感覚に陥る。
このまま身体も透けて、宙に浮いたりできないのかな。
そう思ったりする。
けど鏡を見れば、輪郭のある自分が映っていて、
嫌気が差す。
泣くことすら忘れた私は、
無理やりにでも晴れやかな気持ちで人生を生きようと努力しているけど、
何が正解なのか分からなくなってくるね。
音楽に私は救われながら生きているのだけど、
段々と自分だけで頑張って生きていく方法を忘れつつあって、
ふとした時に、それがものすごくしんどくなる。
2023/8/8 16:12
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