Real World 福岡から STORES で働く
これは STORES Advent Calendar 2024 の2日目の記事です。
私は2021年に福岡県福岡市に引っ越しまして、福岡から東京のスタートアップである STORES 社で働いております。福岡から東京のスタートアップで働く生活も3年近くになりました。
福岡の住み心地は本当に良くてマジ最高!って感じなのですが、その話は別の機会でするとして今回は実際に地方から東京の会社で働くってどんな感じなの?最近オフィス回帰が話題になりがちだけどどう思ってるの?というのを私の主観満載で書こうかなと思います。
どんな感じで働いているか
前提として STORES 社には WORK LOCAL という地方在住の社員のための制度が存在します。
ざっくり説明すると、社員は日本全国どこでも居住可能で、特急・新幹線・飛行機での通勤が可能で、交通費が月15万まで支給されるという制度です。
つまり、「STORES はフルリモートの会社ではない」のです。WORK LOCAL の FAQ にもリモートワークを中心にしつつ月2回以上の出社を推奨しています(出社タイミングや頻度は職種やチームにより異なります)という記載があります。
月2回の出社が実際どうなっているのかというのは気になるところだと思います。
例えば私はソフトウェアエンジニアでして、STORES のエンジニアチームでは仕事の進め方としてスクラムというフレームワークを採用していることが多く、私のチームでは2週間を1単位として計画〜実行〜成果物のレビュー〜振り返りという流れになっています。この計画というフェーズにおいてはチームで議論を活発に行う必要があると私たちは感じており、チームの成熟度や扱うトピックによってはオフィスに全員集まって議論したくなることがあります。
チームで必要だと感じた頻度・タイミングで出社するようになっており、特に会社としてこの日は出社するといったものはありません。
また、私はマネージャーでもあるため一定エンジニアリングを越えた抽象度の高いテーマや時間軸が長いテーマについて議論することがあります。そのような場合もやはりオフィスに集まって議論することが多いです。
こういったものを合わせると、大体目安として月2回はオフィスに行くような形になります。
STORES は東京と仙台にオフィスがあり、逆にいうと福岡にはオフィスがないので、私の通勤先はおのずと東京のオフィスになります。
私もおおよそ月に1,2回ほど東京のオフィスに通勤しており、福岡からだと日帰りはちょっと慌ただしいので、1回の通勤につき1,2泊して2,3日オフィスで働いてから帰ることが多いです。
宿泊代も会社規定の範囲であれば15万円の通勤費用の中身として精算できます。ざっくり計算で最大月2回の往復交通費で10万円、最大4泊の宿泊代で5万円、といった形で利用していることが多いです。
私は飛行機が非常に苦手なのでいつも新幹線で博多-東京間を往復しています。RubyKaigi で沖縄に行くとかなら我慢して乗るんですが、毎月飛行機に乗るのは耐えられないのです…
片道5時間なので、いつも始発で出勤し、昼前にオフィスに到着しています。そこから働いて1泊し、翌日もオフィスで働いて17時過ぎに退勤し、22時過ぎくらいに博多駅に到着する、というのがよくある流れです。
この働き方を続けていてどうか
まずは好きな場所に居住できるのは本当にありがたいことです。福岡の地が楽しいというだけでなく、私自身30代後半に差し掛かる中で家族・親族との関わり方も変化していくところにおいて、親元の近くで過ごせるというのはとても安心感があります。
コードを書くのも個人的には自宅の方が集中できるため、捗ってうれしいです。
一方でスタートアップという常に何か大きな変化が起きている環境においては、オフィスに集まることの重要性も痛感しています。
私の能力の限界によって課題が分解されてないのですが、オフィスに集まることで解決する課題はやっぱある、あるんだよなぁ、というのは感じているところです。
リモートワークを採用していた会社がオフィスに回帰しているという社会の流れがあることは理解しています。そして、そうなる理由も1マネージャーとしては前述の通り正直理解できるところがあります。
STORES ではオフィスに回帰する流れというのはまだないですが、未上場のスタートアップである以上、事業の成長スピードが鈍化しそれがオフィスに回帰することで解決すると組織内において結論づけば、当然オフィスに回帰するのだと思っています。
私自身が好きな場所で働き続けるためにも、オフィスに集まることで解決する課題をオフィスで解きつつ、その正体をより丁寧に紐解きそれは何なのか、リモートワークでも解消できる課題にできないか、というのをソフトウェアエンジニアとしてもマネージャーとしても取り組み解決することは大事になると考えています。
さらに、いろんな地方から働ける環境であることで得られるメリットもあるはずで、これをより言語化するのも取り組みたいことです。
自身の環境はリスクを取って得ているものだという感覚はあります。一方でこれからの社会において好きな場所に住んで好きなところで働けるような環境があることはとても素敵なことだと思うので、そういった社会の環境づくりに貢献するぞ!くらいの勢いで生きていくことは、自分としては結構楽しいなという感覚もあります。
この環境を維持するためにも、まずは自分が働いている STORES が今以上に大きく事業成長することが重要だと思うので、そこに向かって頑張っていこうとおもっています!
想定FAQ
Q: 新幹線5時間しんどくないですか
A: 一般的にはしんどいと思いますが、私は割と思考がとっ散らかるタイプなので、新幹線という制約がある場所だからこそ捗るインプットがあるので重宝しています。ここ2年くらいのインプットはほぼ新幹線で稼いでいます。
Q: 月2回しんどくないですか
A: やっぱ忙しいときは毎週通勤みたいなタイミングはあって、そういうときの翌日は明らかに疲れているなという感覚があります。体力勝負なところはあるので、日頃から体力をつける習慣は欠かせないなと思います。この働き方が40代、50代とできるかは自分でも疑問に思っているところがありますが、やれるならやりたいしそんな先のことを心配しても仕方ないよなあみたいなのが現状の正直な感想です。
Q: 東京のビジネスホテル高くないですか
A: あれマジで高くて困ってます。本当に困ってます。
Q: 福岡でおいしいものをおしえてください
A: うどんです。3大うどんは当然おいしくて、豊前裏打会というやつがあるんですがその会派のお店もおいしいです。あと焼き鳥がどこで食べてもおいしいです。ていうか何食べてもおいしい気がします。野菜もでかい気がする。なんでなんですかね、プラセボなんでしょうか。プラセボだったらそれはそれで最高じゃないすか。