インド人と天気
インドには季節が3つあり、
Hot summer、 Hotter summer、
Hottest summer だ、
何てことを言いますが、
実際には、季節風(モンスーン)で、
雨季と乾季、そして少しの冬、
って感じでしょうか。
南インドは冬すらないですが。
モンスーンが農業にとって
とにかく大事だったり、
やはり暑さが厳しいこともあり、
インド人は雨が降ると
「いい天気だね!」と言います。
あらら、今日は雨が結構降ってるなぁ、
なんて思っていると、
「今日はいい天気だから、
湖で散歩なんていいね」
なんて言われたりします。
確かに雨に恵まれた日本とは違い、
砂漠ほどではありませんが、
カラカラで暑い気候ですから、
雨が貴重で、雨が降ることが
良い天気、な訳ですね。
私は北インドのデリー近辺の
グルガオンに住んでいましたので、
デリー周辺の天気を中心に。
5月から6月の頃、雨がほとんど降らず
まさにHottest Summer になりますが、
この頃は最高気温が50℃近くになります。
雨がなかなか降らないのですが、
降らないと、最高気温が毎日1℃ずつ、
着実に上がっていきます。
昨日は42、今日は43、明日は44かぁ、
と天気をチェックしていたものです。
基本的に晴れるのでTVでは天気予報は
ほとんどやっておらず、
もっぱらiphoneですが。
そして、いよいよ50℃に近づくと、
ちょっとワクワクするのですが、
(暑さでおかしくなってますね)
雨が少し降ると、次の日の最高気温は
スッと下がって、42℃辺りになります。
そして、またこの繰り返し。。
3年と少し住んでいましたが、
ついぞ50℃には到達せず、
48℃が体感最高でした。惜しい。。
ちなみに当たり前かも、ですが、
40℃を超えてくると、外は風が吹いた方が
暑くなります。窓を開けない方が涼しい。
いつぞや、気温が40℃後半だった日に
オートリキシャで30分ほど揺られまして、
熱風を浴び続けて、意識を失いかけました。。
そうですよね、熱いお風呂で、水を
かき混ぜてるようなものですから。。
また、デリー 近辺は乾燥が強いので、
周辺の砂地の細かい砂や、
農地の焼畑の灰やら、あまり質が良くない
石炭を使った発電所・工場からの
煤煙などで、空がなんとなく薄灰色を
しています。デリーの空気の悪さは
世界有数ですから。。。
これが雨が降ると、その翌日だけは
空が少し青くなり、おおっ、と、
それだけで嬉しくなったりします。
雨が降ると、翌日のPM2.5の指数は
劇的に良くなります。
また、パラパラとした雨はあまりなく、
降ればドバっと、しばらくすれば止む、
という感じですね。道路の排水も
ちゃんとなんてしていませんから、
降ればこんな感じです。
雨雲は小さいので、すぐに止みますし、
少し移動したら降ってなかったりします。
デリーのオフィスは大雨でこりゃ大変だ、
と思ったら、グルガオンの家の周りは
1滴も降ってない、ってこともよくあります。
デリー とグルガオンは、東京と川崎ぐらいの
位置関係でしょうか。15kmぐらいかなと。
ちなみに、海沿いのムンバイなどでは、
モンスーンが吹くと、じとっー、と、
細かい雨が一日中降ることも多く、
割と湿気があるので、デリーほど
空気が悪くなかったりしますね。
ということで、インド人にとっては、
「雨こそがいい天気!」なのです。
おまけです。
こんな天気あったっけ?
Dust なんでしょうけど。
って、Dust は天気なんですかね。。