インド人と娯楽#2(やっぱりボリウッド)
インド人の娯楽といったら、やっぱり映画。
インド各地で様々な映画が作られていますが、
とりわけ、インド中部のムンバイで製作される
ヒンディー語のインド映画をボリウッドといい、
とりわけ人気があります。
ムンバイはもともとBombay(ボンベイ)と
呼ばれていましたが、
現地語に改編する動きでムンバイとなりました。
ということで、旧都市名の Bombay の映画で、
Bollywood です。
ちなみに、2015年に公開され、日本でも
そこそこ話題となった「バーフバリ」は、
南インドのテルグ語、タミル語の映画で、
インド映画ですが、Bollywood ではありません。
厳密には。。
Bollywood で製作される映画は
年間1,000本以上で、
その数は世界有数です。
そして、特徴としては、
(典型的なもので必ずしも、、ですが)
・2~3時間の長さがあり、たいてい途中で
休憩が入る、
・劇中に突然ボリウッドダンスという
音楽とダンスのシーンがたっぷり取られる
・ボリウッド音楽でも盛り上がる
・ヒーロー、ヒロインの恋愛模様が多少ありつつ、
アクションシーンやお涙ちょうだいも入れつつ、
ハッピーエンドで終わる
という、まさに総合エンターテイメント!
もちろん、昨今はメッセージ性が強いものや、
全部入りではなくてどこかに
特化したものもあります。
突然、歌や踊りが始まったり、
恋愛やら友情やら、お笑いに
アクション、ホロリと心温まる、
といった要素がふんだんに入っていたりで、
ストーリーはあってないようなもの。
「なんじゃこりゃ?!」
という方も多くいますが、、
まあ、日本でも昭和の時代まで振り返れば、
若大将シリーズとか、植木等とか、
当時の映画ってそんな感じですよね。
やはり総合エンターテイメント、なわけです。
インドでは9が完全数、との話を
以前書きましたが、
9つの感情、というものがあり、
古典舞踊とか、音楽などに対して
9つの感情をバランスよく取り入れることが
重要とされて来ました。映画もそれにならって、
ストーリーを作っています。
9つとは、恋愛、笑い、怒り、悲しみ、
嫌悪、恐怖、勇敢、驚き、平和。
確かに、これを全部入れよう思うと、
悪役にやられた環境で、ヒーローが仲間と
立ち上がり、悪人を追いかける珍道中の
途中で運命的なヒロインと恋に落ち、
最後に悪人をやっつけて平和が訪れる、
とまあ、そうなりますよね。。
はい、全部入り。
また、インドの音楽は、映画のためにある、
と言っても過言ではなく、
POP曲はまずもって映画の音楽です。
逆にいうと、映画に無関係に作られる
メジャーな曲はないのです。
言っていることが分かりますでしょうか?
きっと、分かるけど、意味がわからない、
でしょうか。。
映画のヒットと、音楽のヒットは
また別でして、街中でもよく流れる曲でも
映画は超マイナーだったり、
その逆もよくあります。
でも、街中で流れている曲は
必ずどこかの映画で使われている曲なのです。
全体の解説をするだけで、かなり長くなって
しまいましたので、続きは次回へ。。
最後になんだかボリウッドが
気になり出した方は、是非、
「Badtameez dil」をどうぞ。
どうです、音楽もダンスもいいでしょう!
2~3回繰り返し聞くと、脳内麻薬のように、
何度もリフレインしますのでご注意を。。
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