1月から日本株を買っているのは誰なのか?
投資部門別売買状況(主体別売買動向)でJPXの公開している一次ソースは以下になります。
2次ソースではありますが、投資主体別売買動向は以下のサイトで確認するのが便利です。(*'▽')
1月の年始以降の投資主体別売買動向の情報を転記しますと以下のようになります。
SUMでまとめた値を観察しますと、以下のようになります。
・海外勢は約2兆4,357億円の買い越し(*'▽')
・個人は約7,092億円の売り越し( ;∀;)
・投資信託は約1兆87億円の売り越し( ;∀;)
・信託銀行は約1兆2,576億円の売り越し( ;∀;)
・証券自己は約4,618億円の買い越し
という事で、年始始まって以来、どうやら日経平均を押し上げたのは海外勢の資金だったという事みたいです。個人も1月末から買いが優勢に変わったものの、年始に1兆円分売り払っているので、まだトータルでは売り越し側となってしまうようです。
一貫して売り出ししているのは「投資信託」と「信託銀行」ですがこれは昨年から「日本株ポートフォリオ」が資産価値を増して他の債権などとの割合比率がプランと変わってしまったためのリバランスな動きと、金融庁が大手企業や損害保険大手4社に政策保有株の売却を指示していることに影響するものと思います。
これは政策株として株式を企業間で持ち合いを行っている状態は、株主からのプレッシャーを緩和して経営の緊張感を損ねると言われていて、特に損保会社から見て優良顧客である企業の株を損保会社が保有し持つことで損保契約の維持安定を図る策とも考えられ、金融庁としてはここにメスを入れて削減させる意向を示しています。(緊張感持って経営しなされ!ってことですね。)
という事で、企業間で持ち合っていた政策保有株が市場に放たれると通常は売り圧力となり、売られた企業の株価は下がるのですが、その解き放たれた株が、海外勢により貪欲に食われている状況という事ですね・・・・って記事を書いていて、改めて海外勢に株が買われている状況の恐ろしい側面も感じました。
日経平均が上がり、日本株が盛り上がるのは良いことですが、気が付いたら主要株主が海外勢でした。経営陣に黒船のように現れた海外勢力母体の役員が投入されて・・・あららっと言ったリスクもグローバルな市場である以上避けられないとは思います。
某企業の株主総会の際に感じた「全員日本人っぽい」ことに起因する「ほっこり感」は今後は無くなり、今世界から日本企業が注目される中で数年後には「あー株主総会が英語なんだ・・で日本人向けに翻訳機配っているのかョ!」ってな企業のグローバル化を株主の立場で身をもって感じることになってしまうのかも知れませんね・・・(その場合は株主からの質問も英語でされるのかな・・・英語勉強しなきゃ・・Σ(・□・;))
タイミングよくモハPチャンネルで政策保有株の動画が出ていましたのでご紹介。(*'▽')
■モハPチャンネル:【日本経済】金融庁が損保に政策保有株6.5兆円を売却命令!生保はもっと大量の政策保有株を持っている!
さて、話は変わりますが、新NISAのつみたて投資枠の現状は以下の通りです。
再現可能な投資手法の綺麗な例だと思っているのですが、ドル円が150円
S&P500も5000ポイントを超えて絶好調という事で、プラスの収支です。
・オルカン:+3,576円 (+4.67%)
・S&P500:+4,055円 (+5.21%)
おそらく1月の初日に積み立て投資を一気に120万円分、枠いっぱい投入したパターンの方々が一番プラス収支な状態だと思います。私のように営業日に分けて小分けの積み立てを行っているパターンでは、今後株価が大きく低迷したり、円高状態に推移するような状況が現れないと、それらの方々には収支が追い付けない事になります。
このあたりが同じ積み立て投資枠であっても投資スタイルによって利益に影響が出る部分になるっということで面白いですね!定点観測的にこの先も推移を観察していこうと思います。(*'▽')
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