マスクは世界を救うか?Yes it is.
日本、韓国、台灣などは新型コロナウィルスの感染者も死者も外国に比べると圧倒的に少ない。なぜなんだろう? 特に日本はだ。京都大学の中山伸弥先生はそれを「Xファクター」と名付けている(月刊『文藝春秋』を参照)。納豆、血液型(日本人はO型が多い)、握手やハグをしない、などおもしろいXファクターがいっぱいだ。日本人(韓国、台灣も)マスクをしているからだ、と言うことはあまり言われない。WHOは一時マスク有効説に疑問を投げかけていたことすらある。
ところが6月になって、マスクがCOVID-19感染を防止するための、有効かつ非常に低いコストの手段であることが、学術的に証明する論文がでてきた。==================================ドイツの4人の(労働)経済学者が今月「マスクをすると新型コロナウィルス感染者数が40%もすくなくなる!」という実証結果を論文として発表をしています。
論文の著者とタイトルは
Mitze, T., Kosfeld, R., Rode, J., and Wälde, K. (2020). Face Masks Considerably Reduce COVID-19 Cases in Germany: A Synthetic Control Method Approach., IZA DP No. 13319.という論文である。ドイツの郵貯「公社?」がサポートしている労働経済学の研究所のワーキングペーパーとして発表されています。査読前の論文ですが、非常に興味深い研究です。以下からダウンロードできます(ドイツ語ではなくて英語論文です。ご安心を)。http://ftp.iza.org/dp13319.pdf。
ドイツでは、4月20日から29日を挟んだ期間以降からマスク着用を義務付けました。その前後の感染者数を比較して、上の様な結果を得ています。ただし、感染者数に影響を与える他の要因も「Synthetic Control Method」という厳格な統計手法を用いて考慮したあとで、マスク着用の義務が40パーセントもの感染者数を減らしたことを明らかにしています。計算は、統計パッケージSTATAでのユーザーが開発したパッケージでおこなわれているようです。またたこの分析から、マスク着用は、他の新型コロナウィルスに対する防疫対策にくらべて、費用対効果が非常に高いことを強調している。
日本、台灣、韓国、中国などではマスク着用が当然だったわけで、これらの國の感染者数が少ない理由にも成っている?かもしれません。 フランスではマスク着用は義務付けられましたが、効果はイマイチ? なぜか?こうした研究ができるのはドイツだからです。理由は以下のサイトをごらんください(全くのジョークであるので深刻にかんがえないでくださいね?)
フランスのよいところは「考える故に我あり(Je pense, donc je sui)」とフランスの哲学者デカルトが言ったように。鵜呑みにしない、よく考えてみるという国民性にあるとおもう。でも、今回は議論しているうちに感染症が蔓延したところもあったかもしれない。
森平 爽一郎
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