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#26 知ったかぶりはしない。素直に教えを請う / 人間関係を深める仕事の習慣
こんにちは、森本千賀子です。今回は”ゆるぎない信頼関係を築く(3)”です。
知ったかぶりはしない。素直に教えを請う
お客さまにヒアリングをしていて、知らない用語が出てきたとき、知っているふりをしてしまった…なんてことは、誰しも経験があるのではないでしょうか。そんなとき、後で調べれば問題ないこともありますが、その場で理解しておかないと適切なヒアリングができず、課題の本質をつかめないこともあります。
私は一時期、「ニュービジネス」…いわゆるベンチャー企業の顧客開拓を担当していました。当時は、ITやインターネット業界を中心に、これまでにない技術やビジネスモデルが続々と登場していて、「最先端」といわれたものがあっという間に陳腐化してしまうような環境でした。
そんな中、私が知識や情報を仕入れたのは、ビジネス誌や業界専門誌などではなく、「直接、相手企業から」でした。知ったかぶりはせず、「教えてください」というスタンスで接していたのです。中途半端な知識を仕入れたところで、しょせんこちらは素人で、相手は専門家です。質問してしまったほうが、ずっと早く、正確な知識や情報を得ることができます。
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「これはどういうものですか?教えてください!」
「お恥ずかしい限りですが、この分野については土地感がありません。この技術(商品、サービス)にはどういうメリットがあるのですか?」「ビジネスモデル・収益構造を教えてください」「他社とはどこが違うのですか?差別化は何ですか?」「お客さまはどういった層なのですか?」など、ためらうことなく疑問を投げかけました。(もちろん、企業ホームページを見ればわかる範囲のことは事前に理解した上で、です)
先ほども触れましたが、自分の会社や仕事に興味を持ってもらって、不機嫌になる人はほとんどいません。「よくぞ聞いてくれた」とばかりに目を輝かせて、丁寧に説明してくださったり、商品を見せてくださったりする方も少なくありません。
変に見栄を張ることはせず、相手を「知りたい」「学びたい」という姿勢で向き合うほうが、信頼の獲得につながりやすいと思います。
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お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。