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松本35日。 - 25日目
/ 蕎麦
食べごたえたっぷりで丁寧な和食料理の朝ごはんがいただけるという『まるも旅館』に宿泊したとっとさん。さすが、食いしん坊らしい宿の選び方。
午前中、待ち合わせはお隣の喫茶まるもで。
わたしの朝食は喫茶まるものアップルタルト。
ゆっくりとコーヒーも飲みながら、二人でこんなにものんびりしているのは、とっとさんが連絡をとっていた素敵な知人ともうすぐ落ち合う予定だったから。
とっとさんのおかげで、この春に松本市に移住したばかりの素敵なご夫婦に出会うことができた。今日は一緒にお昼ごはんを食べに行く。
車に乗せていただいて、朝日村まで。
『ふじもり』のお蕎麦。
蕎麦に馴染みのない四国に暮らすわたしにとって、蕎麦は風味だとか食べ方だとかなんだか難しい食べ物のように感じていたのだけれど、ここで食べた蕎麦はシンプルで、本当に美味しいと思えた。天ぷらもさくさくだし、ニシンの大きさにも驚いた。山菜が豊富な時季の天ぷらも食べてみたいなあ。
美味しいお蕎麦に出会えて本当に嬉しい。
蕎麦を食べたあと、近くにある立派な茅葺屋根のお寺を観に一緒に歩いた。
素敵なご夫婦は、長野の自然と季節の食べ物を楽しんでいる様子で、お話を聞いていてわたしもとても楽しくなった。野菜や果物で季節を感じること、その食材を自分たちの手で仕込んで、頂くこと。それは、ただただ毎日のごはんを美味しく食べているだけのことなのかもしれないけれど、なんて豊かな暮らしなんだろうと思った。
/ ちきりや工藝店
車で松本市内まで送ってもらって、素敵なご夫婦とはここでお別れ。
とっとさんと中町通りを歩く。
ちきりや工芸店。
松本民芸館を創館した丸山太郎さんのご家族が営む店。
砥部焼や出西窯の器などがどっさりと置かれていた。
最近はセレクトショップでかっこよくディスプレイされている民芸品を観る機会が多かったけれど、こんな風に窯元からそのまま届いたようなディスプレイは、なんとなく物にも愛着が出てくるなあと感じた。なんでしょうね。日用の物を買いたくなる空間になっているということなんでしょうか。
丸山さんが手がけた紙バッグや包装紙もとてもよかった。
/ 牛乳パン
長野といえば牛乳パンも有名なのだけど、わたしはとっとさんが松本にやって来る日まで牛乳パンを買うのを待っていた。だってみんな「一人では食べきれない」と口を揃えて言うから。
とっとさんは「予約しておいた」という牛乳パンを受け取りにパンセ小松まで。事前予約が必要なほど、このパンを目当てに行列ができるという。
思った以上に大きい!
これはみんなで分けて食べるパンだ。
/ 街めぐり
ここでひとまず宿にチェックインをして、夜までのんびり街を散策して過ごすことにした。
木工作家の井藤昌志さんが営むセレクトショップ&カフェLABORATORIO(ラオボラトリオ)。木工作家の三谷龍二さんのセレクトショップ10cm。松本市は飴も名物なので近くの山屋御飴所。ミナ ペルホネン松本店。洋服や雑貨のセレクトショップmonbus。と、歩きながら、最終目的地の山山食堂へ。
松本駅前のエリアを端から端まで歩いても約30分。
自転車があればもっと便利だけど、歩いて周っても立ち寄れるたくさんの店や名所があるので飽きさせない。
コンパクトで楽しい街だなあと改めて思う。
山山食堂でコーヒー休憩をしたあとは、お隣の善哉酒造へ。
このコースはわたしの定番になっている。
善哉酒造に何度行っても決まって試飲をさせていただける。
なぜか奥さんから結婚相手の選び方のご指導をいただきながら、二人で甘酒をいただきました。
/ pompomたちと
夜は一昨年、昨年とお世話になった長野・松本の女性作家グループ pompomのメンバーの何人かと一緒にごはんを食べることになっていた。
pompomからメンバーの茜さんだけが来るかと思いきや、ぴろさんとようさんも集まってくれるという。合計5人の会合。カウンターだけしかない加賀屋を待ち合わせ場所に指定してしまい、セレクトを誤ってしまったようだ。
ポテトサラダとハムカツ、みょうがきゅうりをさくっといただき、5人でゆっくり話ができる店へ移動しようということになった。
ところが、行く先々の店が臨時休業や営業前。
仕方なく、またもやカウンターだけしかないpegに入った。
pegは美味しい自然派ワインで有名な一軒。
とっとさんの要望でこの日はどうしてもpegで飲みたかったのだった。
来たときは満席だったカウンターもちょうどパタパタとお客さんが入れ替わるタイミングで、カウンターの隅っこを5人分、陣取らせていただいた。
あまり飲めないわたしもこの日ばかりはワインに挑戦。
「飲みやすいもので」などなど、ざっくりしたオーダーを伝えるとぴったりのものを出してくれる。
自家製ソーセージもやっぱりうんまいなあ。
集まってくれたpompomメンバーたちも相変わらず。企画をしたその時だけの関係じゃなく、こうやってまた顔を合わせて一緒におしゃべりをしてくれる人たちがいるのはとても幸せなことだ。
とっとさんのおかげでいろんな人に再会できてとても楽しかった日。
美味しいワインも手伝って幸せな気持ちのまま、寝床で横になるとあっという間に寝てしまっていた。