壁に絵を描いた夏 〜どの程度「一途に愚直に」再現できたか並べて思った
前の記事で「一途に愚直に再現しようとだけ考えた」と書いた。
この気持ちに間違いはない。
元の絵に対する敬意を払い丁寧に描こという気持ちだった。
ちなみにこの絵はフランス人漫画家のメビウスという人によって描かれた。
多くの日本人漫画家に深い影響を与えた人でもある。
この人の画集は私が人生で購入した本の価格としては飛び抜けて高価な書籍なのだがどうしても手元に置きたい気持ちに抗えずに買った。
さて画集のページを撮影した画像と壁の絵を横に並べる。
こうやって横に並べると技量の稚拙さや経験の無さが目について結構胸が痛むし切ない。
唯一の取り柄は横90センチ縦120センチというサイズで壁に広がることか。
着色は水彩を選んだがどうも乾燥後の色の発色を見誤っていたし均質に塗れてもいない。
後半で一部アクリル絵具を使ってみたがもしかすると最初からそうすべきだったかもと思っても、もうやり直し難い。
他では黒の描線が原画に比べて弱々しく輪郭に強度がない。
これは油性マジックでさらに書き足すことで少し雰囲気を近づけられるかもしれない。
この作業はやってもいいかなと思っている。
ただいずれは壁と共に塵と消える絵なのだが。
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