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この頃のバスケタル 2024⑤LPレコードの入るかごバッグ、遂に。

自分にとって今年いちばん大きかった出来事は、「LPレコードの入るかごバッグ」が出品できたこと、といっても過言ではなかろうと思います。
(ちょっと大きく出た。)

かなり前から考えてはいたのです。
でも実現するまでには、というか着手するまでには時間がかかりました。
小ぶりなバッグだけ作っていた頃を経て、大きめの置きかごを作ったりそれを大きめの手提げかごにしたりというのを経て、やっと手をつけられたんだと思います。大きいだけでもまずプレッシャーですがそこに結構な重さのあるものを入れる、しかも決まったサイズのもの、となるといろいろ考えないといけないことがありました。

で、まずうちにあるLPレコードを出してみたんですがなんと5枚しかなく(捨てた?)、それではテストもできないのでメルカリ頼みであと10枚ほど手に入れました。(非売品のDJ用みたいなののセット売り。好きなものを選んで買うほど新製品開発に投資できず…)

幸いLPは大きさがほぼ完全に決まっているみたいなので(31.5㎝角)、現物がキチンと、キッチリと、おさまるように何度か編み直しをしました。隙間が大きくても中身が揺れてしまうし、ピッタリすぎると入れにくいし、高さは中身が出ないよう、かといって縁編みの下に入り込むと取りにくいので縁編みにかかるように、とかいろいろ。

キッチリ!!

正面はレコードのジャケットアートがチラっと見える感じにしたくて、フレームのような模様(紀伊国屋っぽいとの噂も)にしました。この30角トートと同じです。

参考:四角いトート・30㎝角やや薄型(2020)正面
参考:四角いトート・30㎝角やや薄型(2020)背面

ただ、今回はしっかりした作りにしたかったので側面と背面は素編みで固めました。(30角トートの背面は透かし編み。)強度が大事と。。
LPレコード15枚、結構重いです。(重さ度外視でなら詰め込めばあと5枚くらいは入ります。)
でもこの背面が意外ととても素敵になりました。シンプルで。(これがまた素編みのものを作ろうというモチベーションに繋がりました。)

持ち手は普段のかごバッグより一回り太くしています。


ところで、レコードへの愛って(唐突ですが)、音楽もジャケットのデザインも全部まとめてレコードという「物」として大事にするということだと思うのです。そういう気持ちを肯定したいと思っています。(ミニマリストもいいけどね。)
私がいちばん最初に作った特定用途のかごは「CDの入る四角いバスケット」で、その続編のようなつもりもありました。

CDの入る四角いバスケット

実際もうCDも聴くことはないですが、この小さい正方形の透明ケースの中にデザインが凝らされたジャケットが入っている様子が結構好きで捨てたくないのです。
すっかり音楽というものがデータになってしまったこの時代ですが私がいる間はCDもそばに置いておこうという気持ちです。LPはさらに物として愛する人が多いと見ています。(需要を。。。!)
レコード盤を運ぶためのDJバッグ(既にジャンルとしてある。)のかごバッグver.は多分どこにもないと、これは言いきってしまってもいいんじゃないかと思います。。。


ほんとに当たり前のこと言いますけどかごって何かを入れるものなんですよね。「物」をね。
籐かごは古い古い技術で、いかに斬新なデザインで作ったとて作ったそばから古くなっていく「物」で、滅びゆく文化でもある愛着ある「物」たちにお似合いだと思うのです。
私もすでに一日中ネットに支配されている人間ではありますけども……
(杜撰で物を大切にできない人間でもありますけども……)


ご興味があればぜひこちらから。



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