7月日記
道端でひっくり返る蝉の死骸を目にした時や熱が籠った築54年の部屋に帰る度に夏を自覚する。エアコンは付けっぱなしが電気代に優しいと言われているが、誰も居ない部屋に駆動し続ける空調に何の意味があるのかと思い、帰宅後直ぐに23度の冷房を付ける生活を繰り返している。
今月はskryuの日比谷ワンマン、DYGLとtricotの対バン、LuckyFesの2日目に行った。
skryuは開演前から雷雨が酷かったが彼はそれすらも味方に付けていて、あの場に居られたことを有難く思った。二曲目のサビ入りと同時に雷が落ちた瞬間が忘れられない。このまま超スーパースターまで駆け上がって欲しい。
DYGLとtricotはただひたすらに恰好良く、下北沢SHELTERで観れたことが幸運でしかなかった。DYGLは相変わらずの脱力感に安心して楽しめたし、初めて観たtricotは演奏がキマリ過ぎてかなり良かった。それにしても、DYGLのHalfofMeを再び聴ける日は来るのだろうか。
諸事情により3日前に行くことが決まったLuckyFesは人の空き具合と気温の涼しさが快適で、丁度良いが詰まったフェスだった。中学生の時に散々聴いていたファンモンを生で観れて普通にテンション上がった。
LuckyFesの帰りに同行者3人が家に泊まり、翌朝4時に起床してEUROとコパアメリカの決勝を観た。瞼が重く、高速道路の車内で後部座席の人間が交互に眠るように誰かが順番に眠っていた。スペインとアルゼンチンが優勝した後で近所の公園でモルックをした。家にはテレビゲームやそれに近い娯楽は無いが、何故かモルックはある。場所さえあれば誰でも楽しめるので、こういう機会の度に重宝している。
先週の金曜日に親友と近所の中華に行った。腹パンになった後で家に移動し、フジロックの配信を流しながら先々月に余したチャミスルをベランダで飲んだ。サウナにも居酒屋にも飽き、人混みを嫌うようになると「二人きりでベランダでチャミスルを飲む」に帰結するのが可笑しく、ずっと笑っていた。彼が帰宅した後でいつまでこんな事を出来んのかなーと思いながら、一人でまた煙草を吸った。
5月から書いていた小説を書き終えた。相方と交互に短編を書くことになっていて、一遍辺りひと月で完成させる約束をしていた。彼が4月に書き終え、それに応じて自分も5月中に書き終える予定だった。気付けば7月が終わろうとしている。それに、文字数も一万文字程度だと決めていたのだが完成した小説は二万文字近くなっていた。次こそはひと月で書き終えるし、一万文字に収めてみせる(フラグ)。
今月の他トピックで言うと、元同居人の結婚企画を撮ったり、恒例のテントサウナをしたり、RIZINのPPVを全試合観たりした。
格闘技、信じられないくらいに面白かったのでまた観たい。平本連がKO勝ちした瞬間、十年来の友達が見たことないくらいの喜び方をしていて、そっちの方に驚いてしまった。狂喜乱舞ってああいう事を言うんだと思った。
明日から8月が始まるが、例年に比べて「夏!!!」然とした予定が無く、落ち着きサマーになりそう。
自分を含めて、全員に楽しい時間が訪れることを祈る。
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