FFベトナム設立から1年の奮闘記
2021年11月にフィードフォースグループ(以下、FFG)の子会社フィードフォースベトナム(以下、FFV)をホーチミンに開いて1年が経ちました。
苦悩は多く、もっともっと奮闘しないといけないですが、だからこそここで一度振り返りたいと思います。
※この記事は、フィードフォースグループ各社のメンバーがクリスマスまでリレー形式で記事をつなぐ「Feedforce Group Advent Calendar 2022」の1日目です。
広告代理からベトナム子会社立ち上げへ
私はフィードフォース2018年新卒入社で、広告代理事業Feedmatic(現アナグラム)で3年半働き、特に最後の1年間は、広告運用コンサルタントの仕事に加え、事業部へのBIツールLookerの導入に心血を注ぎました。
そんな私は学生時代からベトナム・東南アジアに関わり、目標があります。
そこで、2020年3月頃からフィードフォース経営陣とベトナムでのオフショア開発拠点設立の話をしていましたが、コロナで延期になり、2021年7月に渡越(ベトナム)して登記を進め、2021年11月に法人を設立しました。
当時は運悪くロックダウン中だったので、オフィスは友人から借り、登記は現地代理店を通してオンラインと郵送で、採用は完全オンラインで行いました。当時の採用動画は候補者や人材会社から好評だったので、よければ2倍速でご覧ください!
「越境EC」を事業ドメインに
FFVでは、EC領域のB2Bサービスの前提に立ち、「越境EC」を事業ドメインに。当時の検討はいくつかありますが、「越境EC」にした理由は、FFGが注力するShopifyとのシナジー・海外EC市場の伸び・海外での日本製品のニーズの強さなどです。FFGの仕事を請け負う以外では、良いフィールドだと考えました。
FFVで今取り組んでいるのは、越境ECの集客スタート効率化のためのShopifyアプリ開発と、東南アジアのECモールShopee・Lazadaの運営代行。
11月には、リソース・ノウハウ不足の事業者向けに、デジタル・リアルを組み合わせた支援を行う、東南アジア販路拡大のパッケージサービスをパートナー2社と共同でリリースしました!
アプリ開発・クライアントワークでの紆余曲折
新しいことに触れていくのは楽しい一方で、苦戦・難しさを感じることが多く、財務面はもちろん、アプリ開発・クライアントワーク(Shopee・Lazadaの運営代行)の想定や活動が甘く、予期せぬことがいろいろ起きます。継続的にクリアにしないといけないのが、根本的で変わらないですが、「必要とされるものをつくっているか」「東南アジア越境EC市場の参入余地、方法」です。
アプリ開発は「リーンスタートアップ」の手法を参考に進めています。越境EC事業者のニーズ特定をはじめ、MVP特定、ローンチタイミング、開発メンバーとのコミュニケーション、開発ボリューム、工数見積もり、プラットフォームの仕様、テスト…と頭を悩ませるトピックは多いです。
力不足で「もっとああすれば良かった」が溜まっていきます。「もっと事業主と〇〇を話せていれば」「開発前に〇〇を先にしていれば」「このプラットフォームに先に着手していれば」など。活かしていきます。
月々大きな学びがある一方で、時間とお金は自分が示す方向の質次第であると痛感します。
クライアントワークについては、日本で担当していた売上を上げる大変さを身を持って感じます。「何でもやります」のスタンスで迷走していた期間を長くしてしまいましたが、直近、クライアントワークの引き合いは徐々に増やせてはいるので、円安、物価上昇などで時世が変わっている中で、ベトナム法人をコストセンターではなく、プロフィットセンターにできるよう努めます。
情報発信の大切さ
当たり前かとは思いますが、最近強く感じます。
情報発信をすることで周りからネガティブなフィードバックを受けるのを恐れたり、発信の内容がネガティブになって、誰かの士気を下げたり、迷いを生じさせてはいけないと思ってしまっていました。ただ、それは余裕がある人の考え方です。本当に恥ずかしながら、個人としても一部出資しているにも関わらず、どこか必死さが足りていなかったのだと思います。
事業立ち上げ時に、対外的な情報発信に時間を使いすぎるのは無駄ではないかと思っていました。ただ、それを怠るとどんどん孤立してしまいます。周りから見て、何をやっているか分からない存在になってしまいます。
慎重な性格も相まって、これまで一人で頭を悩ませることに留めてしまったトピックが多いことが反省です。
せっかく日本にグループ会社やパートナーがいるのだから、情報発信をして巻き込まない手はありません。情報を発信して仲間を増やしていきます。
ベトナム語・英語力がアップ
この1年間でベトナム語力・英語力は上がっています。最近撮ったベトナム語での振り返り動画。上の1年前の採用動画より上手くなっているはず。
今の仕事では英語の方が便利で、英語が共通語ですが、ベトナム語を使うともちろん生活が楽しくなります!
英語ではDeepL Proを重宝しています。自分の英語力はTOEIC 940くらいですが、長い文は日本語で考えてDeepLを通す方が、英語で直接書くよりも速く、正確に伝わる気がします。
若々しいホーチミンでの生活
ホーチミンでの生活は自分に合っています。みんな若くてYOLOな感じで、その精神性には救われます。常夏で肌と鼻の調子が良いです。最近は食あたりやデング熱になり、その間はネガティブで言い訳したい気持ちにもなりましたが、太陽を拝んで、サウナ入って、コーヒー飲んでやっていきます!
ベトナムとの関わりは、はじめて来た時から足掛け10年なので、利害関係がない同世代の友人はわりといます。あと、日本人も1994年生まれの同い年がたぶん500人くらい住んでいるはず(適当な計算)。色々な業種の方がいて楽しいです。
先月は1年4ヶ月ぶりに2週間日本に帰り、多くの越境EC企業と話をして解像度を高められました。プライベートでは、姉の結婚式、両親の還暦祝い、両祖母に会い、はじめましての尊い姪っ子にたくさん泣かれました。
さいごに
読んでくださりありがとうございます!最後に少し宣伝で…
ベトナム現地でのECモール運営・広告運用でお困りごとがあるEC事業者様は、ぜひ info@feedforce.vn までお問い合わせください!
東南アジアへの越境ECについては、先述のパッケージサービスでサイト構築・ECモール運営・ポップアップ・Webマーケティング・物流までトータルでサポートさせていただきます(連絡先:gsp@apparel-web.com)。
さて、「Feedforce Group Advent Calendar 2022」2日目は、我らがフィードフォース採用広報・労務のなべはるさん(Twitter)。「フィードフォースのnote」編集長の「アウトプット先生」で、私をフィードフォースに採用してくれた方でもあります。
「人事なのでなにかまじめなことを書きます。」ということで、楽しみです!