ベトナムのデジタルマーケティング代理店の5つの特徴
フィードフォースグループAdvent Calendar 2023の24日目の記事は、フィードフォースベトナムの森が担当します。ホーチミンもクリスマスムード一色です🎄
昨日はフィードフォースの佐藤さんの「Slackの分報、リモートワーク中心のチームに馴染むのに役に立ったかも」でした。Slack分報の「times-○○」チャンネル活用、良いですよね。ベトナムではプロセスをアウトプットする習慣があまり一般的ではない気がするので、懐かしいです!
こんな支援をしています!
フィードフォースベトナムは、主に日系企業のベトナムでのデジタルマーケティング・ECの代理店(認知~売上拡大)をしています。飲食・コスメ・おもちゃなどのB2Cから、B2Bのご支援も増えてきました。運用している媒体はさまざまで、Shopee・Lazada・TikTok Shop・Shopify・Facebook・Google・LinkedIn・Zaloです。
ベトナムのデジタルマーケティング代理店の特徴 5つ
ホーチミンでデジタルマーケティング・EC支援をしている中で、日本との色々な違いを感じます。
Googleスプレッドシート、至上主義
日本ではPDF・Excel・バックログ… などなどが使われる場面でも、ベトナムではGoogleスプレッドシートでの完結が多いです。クライアントやパートナーと共有して、どんどんシートを増やして運用されます。
ECモール(Shopeeなど)の運用でも、各プランニング(メディア・ディスカウント・クリエイティブ・商品詳細ページ&ホームページのレイアウト)を一つのGoogleスプレッドシートファイル内で行います。これがスピード重視のベトナム人の働き方に合っていそうです。
Googleスプレッドシートはロールバックできたり、セル単位で履歴チェックもできるので、経過が分からなくなることはなく、意外と合理的なのかもしれません。
特に中小企業ではバックオフィス業務でもGoogleスプレッドシート中心が多く、日本のようなB2B SaaSはまだまだ普及率が低いです。
媒体:Meta・Google、そしてLinkedIn・Zaloも
日本と同じくベトナムでもMeta・Googleが二大媒体で、中でも(Instagramではなく)Facebookの使用率がとても高いです。
日常生活でメッセンジャーが使用されるため、FacebookではB2C・B2Bともにメッセージ誘導広告の活用が盛んで、広告運用・チャット対応次第でメッセージ~購入のCVRの20%の事例もあります。
B2CのECは、ベトナムではまだ決済がCOD(代引き)のケースが多いため、メッセンジャーで軽い相談をして、その後メッセンジャー内で売買が成立します。クレジットカードの所有率が低い・チャット対応の人件費が安い・現金決済の信用度が高いなど様々な背景があります。私自身も先日クレジットカードで不正決済をされて以来、しばらくは現金のみで買い物をしていました…涙
日系のベトナム進出は製造業をはじめとしたB2Bが多いですが、B2Bのデジタル広告ではFacebook・Google・LinkedIn・Zalo(※)がよく使われます。
※ZaloはベトナムのIT企業VNGが開発したモバイルメッセージアプリ。ベトナム版LINE。
Facebook・Googleは当然ですが、大企業向けはLinkedIn(使用率が高い/業界・会社・職位ベースのターゲティングが可能)・中小企業向けはZalo(社内外コミュニケーションツールになっている/Zalo公式アカウント活用)の相性が良いです。
生成AIの動向に敏感
日本と同様、ベトナムでもこの一年間の生成AI活用はとても盛んです。労働人口の20代の割合が多いことも影響しています。
2023年前半はベトナムはChatGPTの対象外国でしたが、気づいたら、メンバー全員が個人でVPN・海外SIMレンタルを使って、GPT-4の契約をしていました。
市場調査ではPerplexity.aiが、コンテンツ制作ではdesignstripeが便利というのもメンバーが教えてくれました。
職種が多い
弊社はまだまだ小規模ですが、ローカルの大手代理店PMAX社・OnPoint社などではとっても職種が多いです。Media Planner・Marketing Executive・Marketing Manager・Account Executive・Marketing Specialist・Account Manager…… どの職種が何をしているか、覚えられません。
私はフィードフォース日本法人の広告代理事業Feedmatic(現アナグラム)で「アカウントコンサルタント」として幅広い業務を行っていたため、新鮮です。
また、ベトナムはジョブ型で転職率が高く、職域を重視します。そのため、Job Descriptionでどこまでを業務範囲として指定するかがかなり大事になります。
給与差が大きい
これは代理店に限らず特にIT業界全般に当てはまりそうですが、同じ業種でも1年目と10年目では5倍以上の給与差がザラです。超若手の活用が鍵になりそうです。
以上です!もし気になるトピックがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください^^(Facebook/LinkedIn/Twitter)
明日のフィードフォースグループAdvent Calendar 2023はアナグラムの西尾さんです。2年前のAdvent Calendarでは、語彙豊かな「推しのススメ」を楽しませていただきました。今回も楽しみです!