リモートワークと開発合宿
トクイテンの森です。ここのところ年末進行というのか、余裕がなく記事が書けてませんでした。申し訳ありません。
今回はトクイテンでのリモートワークと農場でのロボット開発という一見矛盾した働き方についての記事になります。
リモートワークと農場での開発
先日、農場で東京や愛知にいる開発メンバーを集めて開発合宿を開催しました。ある装置のプロトタイピングを開発関係者全員でやってみようということで、初期の開発目的は大体達成できたと思います。
トクイテンはコロナ禍で創業したことだけでなく、創業者の豊吉と森が愛知と東京で分かれて生活していることからも、リモートワークで働くことは前提としていました。コロナ前から創業者二人で行っていた活動もSkype(最近使ってない…)やSlack、Googleのツールを使っていましたし、ミーティングも基本的にオンラインです。ただ、農業を自動化する上で現場での開発も重視していました。
農業ロボットの開発は実験室やオフィスで想定した状況での開発をいかに抜け出して、より実運用に近い形での実験が繰り返せるかが重要です。トラクターやコンバインなど農業用機械は100年以上の歴史がありますが、(場合によって巧妙ではあるものの)特定の動作を繰り返すだけの機械ばかりでした。今後の農業用ロボットは人間の農家がしているような「トマトの実や葉、茎など似ているけれどそれぞれ全部違う植物体を丁寧に操作する」ことに挑戦しなければ、さらなる自動化は難しくなっています。そのためには、人間の恣意性が入ってしまっている実験環境ではなく、常にトマトなどを栽培をしている農場でテストしなければなりません。
農場での開発のメリット・デメリット
ただ、やはり言うは易しで、農場のビニールハウスの中は暑い時は40度近くになり、寒い時は氷点下になることもあり、1日の寒暖差も大きいため集中してプログラミングや機械設計などはできません。オフィス環境での集中した仕事と現場での素早い検証の適切な組み合わせが、成功の鍵ではないかと考えています。
最近、農場内に簡易的な事務所を作ったので、開発がより進むことを期待しています。
トクイテンでのロボット開発にご興味を持った方は是非お問い合わせください。
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