見出し画像

Happy Quality社様の農場で搭乗型ロボットのテストをしてきました

トクイテンの森です。オランダ帰国後からの体調不良もなくなり元気に仕事をしています。ただ、咳が出るという後遺症(?)が残っていて、周囲を驚かせてしまうのでマスクは必須になっています。完全に治るまでは少し時間がかかるかも…。
今回の記事は他社で搭乗型ロボットのテストを行ってきたご報告です。

搭乗型ロボットによる農作業

我々が搭乗型ロボットと呼んでいるロボットは、これまで開発してきた農業用ロボット・ティターンを改造して人間が乗れるようにしたものです。人間がトマトなどを栽培している通路に対して直行する向きに座り、カニ歩きのようにロボットが進むことで、作業者は農作業に集中することができます。

我々の農場でも通常はタイヤのついた台車に座った状態で作業しますが、小刻みにスクワットをしたり、横にそれてしまう台車を補正したりしながら移動するため、大きな負担になっています。ロボットを使えば工場のベルトコンベアの逆で、商品が流れる代わりに人間が移動して作業することができます。

Happy Quality社でのテスト

今回はHappy quality社様のご厚意で、静岡県掛川市で運営されているビニールハウスにて搭乗型ロボットのテストを行ってきました。トクイテン農場と異なり畝を作っての土耕栽培ではなく、高設ベンチに養液栽培のため、畝が前提だったLiDARセンサの位置の調整が必要でしたが、ソフトウェアなどについてはそのまま活用することができました。

無人での走行に成功した後、実際に関係者に乗っていただきました。

座った状態を想定したテスト。奥は森本人。

乗っていただいた感想としては「もっとガタガタすると思っていたが、思ったより快適に乗れた」「すぐにでも農場で使いたい」などと好意的なものばかりで、逆にびっくりしてしまいました。もう少し不満点も聞きたかったですが…。要望はいくつかいただきましたので、実装を検討します。

立って作業するテストも行なったところ、かなりやりやすいという感想でした。

Happy quality社様には農場の関係者の方を集めてテストに参加していただくなど、非常に協力していただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

トクイテンでは有機農場の全自動化を目指しています。しかし、農作業では植物を繊細に操作したり、切除したりなどをしなければならないため、技術的な難しさを伴い、開発に時間もかかってしまいます。直接植物を触ることを人間が行い、腰を屈めたり背伸びをして作業する代わりにロボットを使って自動的に移動しながら作業できれば効率化が実現できると考えています。

我々の農場やHappy quality社以外にもご興味のある、農業関係者の方がいらっしゃいましたら、弊社トクイテンまでお問い合わせください。

Happy Quality

農業生産の効率化、農作物の高付加価値化、農業経営の健全化まで、独自のバリューチェーンを構成し、農業経営における収益基盤の確立と効率的かつ持続可能な安定生産を実現するサービスを展開しています。また、テクノロジーを活用した様々な研究開発に取り組み、データドリブン農業の現場実装支援と、その精度を高めるためのアグリテック研究開発にも積極的に取り組んでいる会社です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?