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森で開発日記~ゆうれいにまつわる~

今日はゆうれいにまつわる音楽を聴いていた。

きかっけは踊ってばかりの国の"ghost"が抜群に良かったから。

踊ってばかりの国 - "ghost"

ゆうれいがモチーフの作品が好きだ。全部、というと無知に自覚が無さすぎるだろうか。しかし核心めいてそうだ。

Gregory and the Hawk - "Ghost"

ゆうれいを見たことが無い。だから、ゆうれいのことは好きだけれど、具体的に色や形のあるものだとは思っていない。人々の行き場の失った死への想いが、それこそ呪縛のように雁字搦めになって集約した、それを享受してくれている概念こそが「ゆうれい」や「ghost」なのだと勝手に考えている。

Dark Rooms - "I Get Overwhelmed"

ゆうれいが持つパブリックイメージのひとつひとつがとても愛らしい。

ゆうれいには実体が無い。ゆうれいは電気で、ゆうれいは冷える。ゆうれいには影がおちない。

古来より脈々と伝わる死の概念が、文化の波に乗り、現代の自分の元まで漂着したのだ。それを基に、自分はようやく、ゆうれいを観測することが出来る。

People in the box - "おいでよ"

ゆうれいは優しく語りかけてくる。かつて死を恐れ愛し紡いだ人が無数にいたのだと。

死は人類史上例外無く平等に訪れる。無限に広がる死の壁を前に、自分はゆうれいを知り、消して孤独でないということを感じることができる。

米津玄師 - "海の幽霊"



以前、映画館で行われるというHomecomingsのライブを観に行った。ライブの後に「GHOST WORLD」が上映されて、セットで観れる、というイベントだ。調べたら、そのとき最も自分の心を打った演奏の一つが、Youtubeにあがっていた。

曲の前にされた福富さんのMCが忘れられない。日常に不意に訪れる理不尽な死との向き合い方に共感した。

Homecomings - Torch Song


どうかやさしいゆうれいライフを。


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