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森の便り【第1便】日本保守党に見る「保守」ビジネスとカルト集団化、その「狂った世界」の危険性


森の便り【第1便】日本保守党に見る「保守」ビジネスとカルト集団化、その「狂った世界」の危険性

※同じ内容のものをYOUTUBEにもUPしてあります。


目次


1.はじめに
2.日本「保守」党とは
3.百田尚樹氏のひととなり ~『殉愛』騒動
4.「日本国紀」 ~百田尚樹・有本香両氏による「保守」ビジネスのはじまり
5.日本「保守」党 ~もう一つの「保守」ビジネス
6.日本「保守」党のいびつさ、その行きゆく先としてのカルト集団化
7.「狂った世界」に見る危険性 ~皆様へのお願い


1.はじめに

日本「保守」党とは何か?
それを少しでも多くの人に知って欲しいと思いこの動画をつくりました。
私は今までこのような動画をつくったことがないので、
皆様に楽しんでいただけるような工夫を凝らすことができません。
お許しください。
少しの時間お付き合いいただけたら嬉しく思います。
お時間のない方は
7.「狂った世界」に見る危険性 ~皆様へのお願い
にいちばんお伝えしたいメッセージがありますので、
そこだけでも是非観ていただけたら幸いです。
動画概要欄にその時間を明記しておきます。


2.日本「保守」党とは

日本「保守」党とは、
自らが国会議員になって真剣に政治をやる覚悟などさらさらない百田尚樹氏が党首を務め、
かたや、
先の衆議院選で国会議員になる気満々で強引に比例名簿1位にしたのにもかかわらず、
予想以上に知名度も人気もなかったゆえに落選した有本香氏が事務総長を務める政党です。
今は複数の国会議員を擁し、国民の税金からの政党交付金も受けている国政政党なのに、
なぜか国民の信託を一切受けていないはずの百田氏と有本氏の2人がトップに居座り続けて牛耳っている、
そんな不健全で歪な政党が、今の日本「保守」党なのです。

3.百田尚樹氏の人となり ~『殉愛』騒動

百田尚樹氏はかつてはベストセラー作家でした。
代表作は何といっても『殉愛』(幻冬舎、2014)でしょう。
これはカギかっこ付きの「ノンフィクション」作品です。
と言うのは「発売直後からネット上で、記述の嘘やデタラメが次々と露呈し大騒動となった。」からです。
しかも名誉棄損で幻冬舎が訴えられ、百田氏本人も証人として出廷しています。
百田氏はツイッターで
〈裁判となれば、今まで言わなかったこと、本には敢えて書かなかったいろんな証拠を、すべて法廷に提出する。一番おぞましい人間は誰か、真実はどこにあるか、すべて明らかになる。世間はびっくりするぞ。〉(百田尚樹氏のツイッター、2014年11月)
と発言しており、ファンたちはその”世間がびっくりするおぞましい真実”に大いに期待したのです。
「ところが、証言台に立った百田氏の口からは、そんな“敢えて書かなかった新証拠”や“一番おぞましい人間の真実”なるものは一切出てこず、むしろ、百田氏自身の“ずさんな取材”の実態ばかりが露呈したのだった──。」
ということに、むしろ世間はびっくりしてしまったのです。
最大の争点は”一切取材をしないまま誹謗中傷した”という問題で、このことでの証人尋問での百田氏の言動から得られた印象は、
”事実なんておかまいなし、身勝手な思い込みだけで他人を攻撃し、自分が批判をされると、逆ギレする──。”(1)
というものだったそうです。
これは今の百田氏にも共通して見られる典型的な行動様式だと思います。

判決では6箇所の記述において「事実に反し、プライバシー侵害及び名誉毀損にあたる」として幻冬舎は損害賠償支払いを命じられました。納得のいかなかった百田・幻冬舎側は控訴するものの、それがかえってやぶ蛇となり、名誉毀損的記述がもう1箇所追加され、賠償金もさらに追加されてしまっただけ、というドタバタ裁判劇でした。
『殉愛』はノンフィクションという設定を悪用した誹謗中傷本だった、ということでしょう。
しかし『殉愛』とその後の裁判、それを”『殉愛』騒動”という1つの作品として見ますと、
他のどの作品よりも、百田尚樹氏という人物の人となりが露呈してしまった、という意味では、
これはれっきとした正真正銘のノンフィクション作品であり、
〈ゼニが儲かれば、不善でも何でもするよ。他人にどう思われても気にしない。〉(百田尚樹氏のX、2024年11月)
という百田氏ならではの代表作品と言えます。


4.「日本国紀」 ~百田・有本両氏による「保守」ビジネスのはじまり

そしてその百田氏が日本通史を書いたのが「日本国紀」です。
その時にプロの腰巾着として、いや、編集として百田氏についたのが有本氏です。

「日本国紀」でも発売直後から大きな話題を呼びました。
特にネット上では有志たちによって、ウィキペディアからのコピペ疑惑、パクリ疑惑が追及されたのです。
「日本ウィ紀」、いや、「日本国紀」における複数の記述において、
ウィキペディアの文章の構成や語彙はほとんどそのままに、
部分的に少しいじったり、ちょっと省略したり、漢字を平仮名にしただけ、
という、ずるさ、あざとさも兼ね備えたコピペ疑惑の問題箇所が複数指摘されています。
そもそも日本通史の本なのに参照文献リストがまったく載せられていないというのは不自然に感じます。
(少なくとも私が所有している単行本版「日本国紀」では参照文献リストがありません)
こういった本で参照文献リストを載せることは、
その本の信ぴょう性や価値を高めることにもつながるはずなのですが、
なぜ載せなかったのでしょうか?
その代わりなのか、言い訳なのか、ごまかしなのか、ヤケクソなのか分からないのですが、
監修には複数の著名なジャーナリストや評論家といった方がたに多大なるご助力をいただいた旨、
巻末の謝辞において名前を挙げて感謝の念が記されています。
監修に携わった方々は、
まさか本の発売直後にコピペ疑惑・パクリ疑惑で追及されるとは思ってもいなかったことでしょう。
これは私個人のSFとしてのつくり話なのですが、
百田・有本の両氏は発売後に突かれるかもしれないこの疑惑の責任の所在を薄めて拡散するために、
保険として、
あえて複数の著名な方々に監修をお願いしたのでは・・・?といった、
あまりにも徹底的にずるく、あざとい企みが透けて見えてしまったような気がしました。

作家:津原泰水氏が「日本国紀」パクリ疑惑について批判した後、
「日本国紀」と同じ出版社:幻冬舎からの、津原氏の文庫本の出版が中止に追い込まれてしまった、
という情報もネット上にありました。
これは言論統制ではないのか?
百田氏に作家の矜持というものがあるなら、そんな事を許すはずがない・・・?
いや、作家の矜持が少しでもあればそもそもパクることなどしないはず・・・。
そう言えば昨年末に飯山氏の本の不買運動をけしかけるようなポストをしていたような・・・
あとの判断は皆様にお任せします。

批判していた津原氏に対しての有本氏のリプライが偶然見つかりました。
そこには有本氏ならではの人となりがとてもよく凝縮されていると思い、ついでに紹介させていただきます。
「文庫でしたかしら、近々、幻冬舎から出るという先生の新作。楽しみにしていますが、発売はいつですか?」
この、丁寧な言葉使いでは決して覆い隠し切れない、底意地の悪さと嫌らしさ・・・が凄いです。

当時「日本国紀」は安倍政権による憲法改正を後押しするためのプロパガンダ本だ、
という左翼側からの声もあったようです。
百田氏も有本氏も安倍首相との個人的な付き合いがあったからそう思われたのでしょう。
ただそれは違うのでは?と思います。
百田氏も有本氏もビジネスとして「保守」を利用しただけでは?
そして安倍首相をも利用しようとしたのでは?
左翼の方々が批判する必要などなかったのです。
百田氏・有本氏が悪用する「保守」こそが本当の保守の敵だったのです。
今更ながら、そう思うのです。

内容はともかくとして、この本はたいへんよく売れたのです。
それは多くのブックオフで、
帯付きで綺麗なままの「日本国紀」が棚に複数並んでいるのを見ればよくわかります。
これが百田氏と有本氏が、
「保守」は金になる!
と味をしめた瞬間だったのではないかと推察します。
その延長線上に今の日本「保守」党があるのです。


5.日本「保守」党 ~もう一つの「保守」ビジネス

特に日本史の専門家でもないふたりがまとめたのが「日本国紀」ならば、
特に政治の専門家でもないふたりが勢いで立ち上げたのが日本「保守」党。
それらに共通するテーマこそが「保守」。
それはYOUTUBE番組「虎ノ門ニュース」そして「ニュースあさ8時!」でのふたりのキャラ設定にも通じています。

カギかっこ付きの「保守」。
それは日本保守党という党名の由来こそがそれを象徴しています。
その時すでに石濱哲信氏が代表を務める日本保守党という政治団体があったのですから、
それをパクったと言われてもしかたがありません。
しかもこの時ばかりは、なぜか有本氏は事務総長ならではの事務処理能力をいかんなく発揮して商標登録までしています。
なぜその調子で領収書が出せなかったのでしょう…?
商標登録をしたのは有本氏の会社ウィン・ウィン。
グーグルで検索しても、
この会社の詳しい情報は出てこなかったのですが、
その代わりにウィンウィンという言葉の意味がトップに表示されました。
”ウィンウィン(Win-Win)とは、双方が対等な立場で利益を享受し、円満な関係を築ける状態”
とのこと。
皮肉な話です。
社名とやっていることがまったく釣り合っていません。
突然一方的に党名変更を余儀なくされた元祖・日本保守党の代表・石濱氏はどう思ったことでしょう?
これがちっとも保守的ではない党名にまつわる話であり、
けどこれこそが日本「保守」党ならではの始まりでした。

2023/9/1 日本保守党設立のキャッチコピーは「日本を豊かに、強く。」です。
高市早苗氏の新著のタイトル「国力研究 日本列島を、強く豊かに。」ついて、
日本保守党 札幌街宣(2024/8/31)で有本氏が強く批判をしています。
「私ども、日本を豊かに強く。これはですね、日本の政治家であれば、本来これしかないはずなんですね。そう思いませんか。日本を豊かにして、日本人の生活を豊かにして、日本を強くして国力を上げる。これしかないんですよ、政治の目標は。ところがですね、今までそれをはっきりと言ってこなかった人たちが、今になって急に、あ、日本保守党のあのキャッチフレーズいいな、ちょっと順序を入れ替えてみようか、とんでもない話だと思っています、本当に」
しかし2012年の自由民主党のキャッチコピーは「一人ひとりを強く、豊かに。」でしたし、
さらに第25代自由民主党総裁に就任した安倍晋三新総裁(当時)は会見で「強い日本、豊かな日本をつくっていく」とおっしゃっていましたので、
有本氏に対して「いったい、どの口が・・・」といった批判の声があったのも当然だと思います。

さらには、
日本「保守」党だったはずなのに、
リベラル政治家の河村たかし氏と合流し、
女性天皇・女系天皇に賛成する候補者、
夫婦別性に賛成する候補者も擁立して、
野合のために大事なテーマだったはずの「保守」すらもかなぐり捨てるようにして、
国政政党入りを果たしました。
日本「保守」党の数少ない重要政策のひとつに「政党交付金を半額程度に下げる」があったのですが、
それに反して満額請求していたことが判明し、当然のように批判の声があがったのです。
それに対し党首の百田氏は何と、
満額受け取って「当たり前でしょ!」と逆切れしたのです。
先と似たような、こういった一連の流れは今や、
日本「保守」党ならではのお家芸のひとつになっています。
「政党交付金を半額程度に下げる」という政策は、
他党とは関係なく自分たちの党だけで実行できる政策で、
今後の日本「保守」党にとって唯一実現できそうな公約でした。
でもそれすら守らなかった。自ら言い出したはずなのに、できるのにやらなかった。
これはひとつの公約を守らなかった、で終わる話では決してないのです。
この行為は国民そして支持者からの信頼を根底から裏切る行為であり、
日本「保守」党の言うことはすべて信じるに値しない、
日本「保守」党は口だけの党、
ということを自白したも同然です。

本当の保守であるためには、
まずは自分自身が謙虚で、相手を尊重し、相手に対して誠実でなければ駄目なのだろう、と思います。
まずは自分自身から始めて、それを家族や恋人友人知人へ広げていき、そしてさらにその延長線上に日本という国がある。
つまり保守とはイデオロギーというよりはむしろ、
相手や先人の方々に対する態度・姿勢なのだろうと思います。
そこに必要なのが謙虚さ、誠実さ、尊重、など。
残念ながら百田氏と有本氏にはそういった謙虚さ、誠実さがまるで感じられない。

日本「保守」党はけっして保守ではありません。
保守を利用しているだけ。
保守っぽい言葉をコピペして切り貼りしただけで具体的な理念や政策の中身は何もない、
表紙とタイトルだけは立派そうに見えるが中身はからっぽの本、
それが日本「保守」党なのです。


6.日本「保守」党の歪さ、その行きゆく先としてのカルト集団化

日本「保守」党支持者の間では有名であった海乱鬼氏によるポスト内容は、熱心な支持者の典型的な行動様式を良く表していると思います。
「日本保守党員の皆様は今、保守党の為に何ができるか考えていると思います。今出来る事は、知識で武装する事です。正しい歴史を知る為に日本国紀を読む。何が起こっているか知る為にあさ8を観る、HANADAやWILLを読む。この積み重ねで現実を理解し、周囲の方々に伝えていく事が保守党を大きく成長させると思います。日々力を付けましょう」(海乱鬼氏によるポスト、2023/11/22)
注意すべきことは、
熱心な日本「保守」党支持者の間では「日本国紀」がバイブル的存在であるということ、
そして百田・有本両氏によるYOUTUBE番組「ニュースあさ8時!」や両氏のYOUTUBE個人チャンネルとX、
それらが支持者を閉じた空間へと囲い込む洗脳装置として機能してしまっているのでは、と考えられることです。

日本「保守」党は単純な対立構造で支持者を煽るような言動が多い。
自民党が悪い、○○氏が悪い、といった単純な対立構造で支持者を煽る。
シンプルで分かりやすい分、一部の支持者を集めるのには有効なのかもしれません。
しかし、自民党や○○氏のどの政策のどこがどう悪くて日本「保守」党ならこう考える、
といった具体的な政策内容を示しての批判や具体策の提示が一切ないので、
ただ対立や分断を招くのみでまったく建設的ではありません。
これは日本「保守」党には具体的な政策を語る能力が無いからだとも言えます。

日本「保守」党にも真面目な支持者もまだいるのかもしれませんが、
XやYOUTUBEチャンネルのコメント欄・チャット欄を見ると、
かなり過激で問題がある発言をする支持者が多く見られます。
それらの発言はちっとも保守的でないし論理的でもない。
なぜこういった支持者が日本「保守」党に多く残っているのでしょうか?
原因は明らかです。
百田氏も有本氏も同じく、ちっとも保守ではないし論理的でもないからです。
「子宮摘出」「クソババア」と暴言・失言した百田氏と同じように、
過激な暴言、女性蔑視、誹謗中傷のコメントをする支持者がとても多い。
両者とも批判に対しては脊髄反射的に反論するだけで、
きちんと受け止めてから考えて答えようとはしない。
論点をずらして暴言を吐き相手を誹謗中傷で貶める。
つまり似た者同士の劣悪な仲良しサークル、クラブ活動。

特に一国民である飯山陽氏への個人攻撃はあまりにもひどい。
限度をはるかに超えています。
飯山氏を共通の「敵」とすることで、党や支持者の強い結束を図っているようにも見える。
飯山氏は他の誰よりも根拠や証拠を提示して、
論理的に批判されているではありませんか。
つまり飯山氏による批判は至極真っ当なものである故それは同時に多くの国民からの批判でもある、
ということになぜ気が付かないのでしょうか?
なぜそれをきちんと受け止めて、言論で返そうとしないのでしょうか?
なぜ誹謗中傷や個人攻撃しかできないのでしょうか?

もし仮に批判をきちんと受け止める度量が少しでもあったのなら、
ある意味、飯山氏こそが日本「保守」党にとって、
もっとも優秀なアドバイザーであったはずなのに。
飯山氏こそが日本「保守」党のために、
負け戦と承知の上でも、すべての仕事をやめて、
先鋒の誉れとして選挙区で正々堂々と戦ってくれた武士なのに。
それに比べて百田氏・有本氏は15区の補選には出ず、
都知事選にも出ずに、
先の衆院選では小選挙区で戦うことからも逃げて、
比例候補者だったのです。
つまり両氏は自分自身の力で本気で戦って政治をやる覚悟も意志も無いのです。
ふたりともただのシャドー政治屋にすぎません。
そんなふたりが党首であり事務総長であるのが日本「保守」党なのです。
15区補選の時に立候補すると決まった後になってから、
飯山氏は百田・有本の両氏から「お金出さんと本気にならんやろ?」とお金を要求されたとのこと。
本気でなかったのはどちらだったのか?
この時の選挙を遠くから応援していた私の印象は以下の通りです。
百田・有本の両氏は飯山氏の選挙を利用した”お金稼ぎ”だけに本気だった。
それに対して、飯山氏は保守を守ろうと本気で国民に呼びかけた。
飯山氏だけが本当の保守で本気だったから、
百田・有本氏によって党から追い出された・・・。

なぜ日本「保守」党の幹部や周りの方たちは、
そんな百田・有本氏に苦言を呈することができなかったのでしょうか?
これは幹部も取り巻きたちも自己保身しか頭になく、
百田・有本両氏のご機嫌をうかがうばかりで、
決して本気で国民に向き合った政治をしようとしていないことの証拠です。
党事務所へのお問い合わせ電話番号すらないということは、
この政党自体に国民の声を聞こうとする姿勢すらまるでないということです。
きっと彼らはどんな形でもいいからとりあえず政治家になりたい、
またはお金を稼ぎたい、
といった理由で百田・有本両氏のもとに寄ってきただけで、
百田・有本両氏の理念や政治思想に共感しているわけではないのです。
そもそも百田・有本両氏にそんなものなどないのですから。
彼らに共通するのは「保守」を利用したビジネスパートナー、それだけ。
なので国民のことはどうでもよく、
自分たちがウィン・ウィンならそれでいい。

なので百田・有本両氏も国民にではなく自分たちの支持者に向き合っているだけ。
そんな両氏のもとに集まってくるのも、
自己保身しか考えていない似非「保守」政治屋のような人ばかり。
飯山氏の批判に対し何ひとつ証拠や根拠を持って論理的に反論できない百田・有本の両氏。
このままでは支持者の間で不安・不満・鬱憤がたまり、
何よりも党員に離れられるのを恐れる百田・有本の両氏は、
論点をずらし、
理屈ではなく感情で誹謗中傷・罵詈壮言で飯山氏を個人攻撃し支持者を煽る。
それを見て支持者は安堵し喜び喝采し、
狂信的な信者たちは自らも飯山氏への個人攻撃をして自己正当化しようとする。
そして百田氏を教祖のように崇め奉り、
教祖がどんな暴言・失言・嘘を言っても、
どんなに間違った行動、狂った行動をしも、
それを否定しないどころか、
強引にでも正当化する党幹部や信者たち。
教祖の言うやることはすべて絶対善であり、
教祖を否定すること、
それは党幹部や信者たちにとっては自分の存在意義を否定することにもなってしまう。
だから脊髄反射的に反論し、どんなに強引にでも何とか正当化しようとする。
もはや自分の頭で考え判断することをやめた信者たち。
いったん自分の頭で考えることをやめてみると、
それはとても楽だし、
少なくてもSNSやネット上では似たような仲間もいるようだし、
何よりも居場所だけはあるような気がして安心できる。
そんな閉じた世界に籠った信者たちから、
崇め奉られて心地よくなってしまっている裸の王様。
そんな歪な集団が日本「保守」党であり、その支持者たちなのです。

この歪さの根本的原因は何か?
その原因のひとつは、
日本「保守」党がネットでの人気を利用して出来た政党であり、
主にSNSやネットのみを通じて「政治」活動をしてきたからだと考えられます。
たとえば各地に政党支部をつくり、
その地に根を下ろす覚悟で、
支持者だけでなく、
支持者ではない多くの生身の国民とも会って意見交換をし、
批判の声にこそ謙虚に耳を傾けながら対話を重ね、
そうすることで少しずつ支持を増やしていく、
そういった地道でリアルで地に足の着いた政治活動というものを、
日本「保守」党がほとんどしていないからではないでしょうか?
それゆえ日本「保守」党の言うこと・政策には現実性や具体性が欠けている。
確かにネットを利用した宣伝・政治活動も有効でしょうが、
それだけで本当の政治ができるはずもない。
今の日本「保守」党は、SNSやネットが持つ弊害を見事なまでに体現しています。
ネットリンチ、言葉による暴力や執着的なストーカー、誹謗中傷、炎上、デマ情報やフェイクニュースの拡散、、、
主な「政治」活動がSNSやネットによるものだけであるゆえ、
そこでの評判ばかりを気にして「政治」活動している。
日本「保守」党自体がごく限られたネット空間に自ら閉じこもってしまっており、
SNSやネット上の、姿の見えない”支持者”相手だけに「政治」活動をして、
その他のほとんどの生身のリアルな国民・生活者に向き合っての本当の政治などしていないのです。
日本「保守」党は保守を騙しているだけではない。
国民や政治そのものを裏切り愚弄している。

この歪さが行きゆく先はどこなのか?
この章でみた日本「保守」党の特徴を箇条書きでまとめてみます。

1.「日本国紀」というバイブル
2.百田・有本両氏による「あさ8」や個人チャンネル、Xといった支持者を狭い空間に囲い込む洗脳装置
3.党首:百田尚樹氏の神格化
4.単純な対立構造で支持者を煽る。
5.特定の共通の「敵」をつくることで強い結束を図る。
6.不安・不満を利用し理屈よりも感情で支持者を煽り、支持者の判断能力を奪う。
7.歪に閉じた共同体・空間

これはもはや政治政党なんかではない。
むしろカルト集団です。
そしてそれを裏付けるような騒動が起こったのです。
それが”抜刀”騒動なのです。


7.「狂った世界」に見る危険性 ~皆様へのお願い

これまでの日本「保守」党の歪さが凝縮されて一気に発現したかのような世界。
それが昨年の12月29日の百田尚樹チャンネルYOUTUBEライブでの”抜刀”騒動。
明らかに飯山氏のことを仄めかして訴訟の話をちらつかせて、
その後画面に向けて日本刀を抜刀する。
抜刀した真剣を振り回す百田氏、
それを見て沸き喜び喝采する信者たちの、
飯山氏に対する犯罪的・暴力的な言葉で溢れるチャット欄。
それはまさに狂喜の沙汰、狂った世界。
脅迫、殺害予告、殺人教唆、テロ、そういった言葉が私の頭に浮かぶほどでした。
この時、彼らは確実に一線を超えてしまった。
さすがにこのままでは済むはずがない、そう思いました。
しかし半月以上過ぎてもまだこの動画は削除されていないし、
百田氏からも党からも飯山氏への正式な謝罪等は一切ないまま。

このままでは本当に危険です。
一度、一線を越えてしまった人たちにとっては、
次のハードルがとても低くなってしまうものなのです。
百田・有本両氏もその支持者もどんどん先鋭化しています。
党員がますます減ってきていると思われる今、
この先残っていくのはますます熱心な支持者、
つまり狂信的な信者たちばかりになっていくでしょう。
そしてそういった信者たちを引き留めておくために、
百田氏・有本氏も今後ますます過激化・先鋭化していく。

何よりも飯山陽氏の身の安全が心配です。
日本「保守」党は、曲がりなりにも一応は国政政党なのです。
少なくても今後は飯山氏への個人攻撃は絶対にやめるべきです。
信者たちにも飯山氏への個人攻撃は絶対にやめるよう、
党から責任を持って強く呼びかけるべきです。
そんな当たり前のことも出来ずに一体どこが保守なんだ!
批判されても、
きちんと謙虚に受け止めて、
言論には言論で応じる、
それが民主主義の根幹であり政治そのもののはず。
それが分かっていないのなら、
それができないのなら、
”政治ごっこ”なんてさっさとやめてくれ!
そう思います。

私の発言には何の影響力もなければ、
そもそもこんな動画をつくったこともありません。
ただ”抜刀”騒動”や、
近ごろ日本「保守」党にすり寄ってきているように見える、
橋本琴絵氏による飯山氏への、
当たり屋的な”ヒトデナシ”訴訟騒動や飯山氏のYOUTUBE番組差し止め請求訴訟などを見ますと、
飯山氏への個人攻撃がさらに過熱したものになっているのが現状です。
飯山氏の日本「保守」党批判は、根拠や証拠に基づいた正当な批判であり、
言論封殺されるべきものでは決してないはずです。
少しでも何かできたらと思い、この動画をつくった次第です。
もしこの動画を見て思うことがある人は、
XでもYOUTUBEでも何でもいいので、
ひとりでも多くの人が声をあげてほしいと切に願います。

今よりももっともっと多くの人が、
今の日本「保守」党に対して、
正当なやり方で真っ当な批判の声をあげるようになれば、
飯山氏の負担が今よりも少しは軽くなるかもしれない。
飯山氏への個人攻撃も今よりも少しは減り、
今よりも少しは飯山氏の身が安全になるかもしれない。
そして日本が今よりも少しは良くなるかもしれないのです。

皆様のご協力、
どうかよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

令和7年1月21日


【本動画を作製するにあたっての情報参照元リスト】
〈3.百田尚樹氏の人となり ~『殉愛』騒動〉
・LITERA:『殉愛』裁判で初出廷の百田尚樹が“自爆証言”を次々と…あげくは弁護士に「なに言うとんのや!」と逆ギレ
・ウィキペディア:殉愛(百田尚樹)

https://lite-ra.com/2016/03/post-2028.html

https://lite-ra.com/2016/03/post-2028_2.html
4.「日本国紀」 ~百田・有本両氏による「保守」ビジネスのはじまり〉 ・「日本国紀」(百田尚樹著)2018年 幻冬舎
・LITERA Wikiコピペ疑惑の百田尚樹『日本国紀』を真面目に検証してみた! 本質は安倍改憲を後押しするプロパガンダ本だ:
https://lite-ra.com/2018/11/post-4381.html
・LITERA 百田尚樹『日本国紀』批判で出版中止に追い込まれた津原泰水が幻冬舎の説明に真っ向反論! 言論封殺の経緯を告白:
https://lite-ra.com/2019/05/post-4718.html
〈5.日本「保守」党 ~もう一つの「保守」ビジネス〉
・YOUTUBEチャンネル 織姫みかん 政治・ニュース系vtuber:(悲報)百田・有本氏、文春インタビューにて「元祖日本保守党」を完全無視!名前を勝手に使って商標登録までする。株式会社ウィンウィン(有本香)ってなんの会社ですか?:
https://www.youtube.com/watch?v=rrWUwADVWfo&t=0s
・自由民主党HP:「一人ひとりを強く、豊かに。」新ポスターの全国展開をスタート:
https://www.jimin.jp/news/information/129465.html
・自由民主党HP:強い日本、豊かな日本をつくっていく 安倍晋三総裁が初会見
https://www.jimin.jp/news/information/129553.html
・YOUTUBEチャンネル kojima 教室:日本保守党 札幌街宣①前半
https://www.youtube.com/watch?v=4lXE7kqCvCw
・日本保守党HPの重点政策項目のページ
:https://hoshuto.jp/policy/

〈6.日本「保守」党の歪さ、その行きゆく先としてのカルト集団化〉
・飯山陽氏のnote:日本保守党百田代表への公開質問状①飯山陽から百田代表への質問137
https://note.com/iiyamaakari/n/n64ce58782965
・飯山陽氏のnote:日本保守党百田代表への公開質問状②国民有権者から百田代表への質問149
https://note.com/iiyamaakari/n/n57a105a4f9ca
・飯山陽氏のYOUTUBEチャンネル「飯山あかりちゃんねる」

・百田尚樹氏、有本香氏のYOUTUBEチャンネル「ニュースあさ8時!」
https://www.youtube.com/@asa8news
・百田尚樹氏のYOUTUBEチャンネル「百田尚樹チャンネル」の無料配信部分のみ
https://www.youtube.com/@%E7%99%BE%E7%94%B0%E5%B0%9A%E6%A8%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
・有本香氏のYOUTUBEチャンネル「有本香チャンネル」の無料配信部分のみ
https://www.youtube.com/@arimoto-kaori

〈7.「狂った世界」に見る危険性 ~皆様へのお願い〉
・飯山陽氏のYOUTUBEチャンネル「飯山あかりちゃんねる」:
【恐怖!日本保守党百田代表、飯山陽に訴訟匂わせ日本刀抜く!】「泳がせた甲斐があった」○害予告?!カネがなんぼかかってもええ?!
https://www.youtube.com/watch?v=jGe9UdkbAJY

【怖すぎ!百田信者、飯山陽を「試し切り」!】日本保守党信者ビジネスの実態が怖すぎる!
・百田尚樹氏のYOUTUBEチャンネル「百田尚樹チャンネル」告知と㊙報告ライブ「12月30日の『ニコ生・百田尚樹チャンネル』のゲストは、橋本琴絵さんと井川意高さん。私を含めて三人の炎上王がタブーを恐れずに喋りまくります!」
https://www.youtube.com/watch?v=Pb01CI1gH2M&t=1189s
ただしたくさんあった過激なチャットは消去されているようです。コメント欄も削除されているものがあるようです。 このライブ動画時の過激なチャット欄の内容につきましては、上の飯山氏の動画でくわしく紹介されていますので、そちらをご覧ください。

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