非常時にどうやって情報を共有するか?
先日も地震があったけど、これってずっと課題なんですよね。
1.様々なケースで起きうる「共有の問題」
一度災害がおきると、情報がいきわたらなくなるし、正しい情報のコントロールをしなければいけなくなる。これに失敗すると、本来行きわたらなければいけない食料が届かなかったり、必要な避難ができなかったりする。
これは自治体だけで起きうる問題ではなくて、例えば空港みたいに多くの国の人が、広いエリアに点在している場合でも同じことが起きる。
2.普段から情報展開する仕組みをかんがえよう
情報の展開…っていうのは、普段使いできる仕組みが一番浸透できていいのだとおもっている。それは、「めんどくさいシステムは運用に時間がかかるし、非常時ほどそんな時間はない」から。
たとえば、地元では広報無線と地域無線がある。これだけ音を遮断する効果の高い家が増えてきた現代においては、あのシステムは簡単だが原始的な方法だとおもう。だが、平均寿命が伸び、ダイバシティな世の中になりつつある現代に、あの方法が適切なのか、といえばそうじゃないと思う。
音が聞こえなければわからないし、言語が違えばわからないし、音を聞き取ることができない事情があるひとにとってもわからない。障害というだけじゃなく、たとえば赤ちゃんのいる家庭では、子供が泣いてしまうだけで情報を受け取ることができないし、寝てたらそもそも気づかない。「仕組みとして欠陥があるけど、大半は使えるし、維持コストがやすいから、とりあえず使っておこう」という、マジョリティ理論なんだとおもう。
3.たとえば、こんな方法は?
今世の中にあるデジタルデバイスをうまく使えばいいんじゃない?ってのが私の提案。
もっとも、ここをよく見に来てくれる人ならもうわかるだろうけど、UDトーク®と、まあちゃんの組み合わせを使えば、大体のことはできちゃうんです。
たとえば地域での場合、スマートフォンをもってて 家に住めるひとなら、避難所には必要な時に来てもらうほうが、避難所が大混雑しなくて済むわけです。UDトーク®や、まあちゃんで発した文章はあらかじめ周知しておいたQRコードをつかえばスマートフォンと共有化できます。
この共有化した文章は、選択した数十ヵ国の言語翻訳されるため、国際色豊かな地域であっても情報を共有することが可能です。
大まかな情報は、地域のメールシステムで配布すればいいでしょう。あくまで「より多くの言語でリアルタイムに共有する」ことに特化できるシステム、ということでの提案です。
4.共通のプラットフォーム
このシステムの組み合わせは、一般流通しているアプリと、大学研究室が公開しているアプリでの組み合わせです。
そして、リスピーク、ノート(PC)テイク、要約筆記などの「文字支援」でこのようなアプリを駆使しているケースも多いです。
すなわち、普段からこのような仕組みを共通のプラットフォームで組み上げておけば、何かサポートが必要になったときも、そのマンパワーを活用できる、ということになります。
いろんな活用ケースが考えられるとおもいますが、「いろんな縛りのあるソフトを組み上げて展開」するより、「今自由につかえる仕組みをつかってどうやって”実現したい環境”に近づけるか」がとても大切なので、ぜひこの仕組みを応用してみてください。
ちなみに、先日Abema-TVで「情報まとめチャンネル」を放送していたのをみました。あれ、いい取り組みですね。普段使いのアプリから情報をうけとれる良い取り組みだし、わかりやすい。チャンネルが自由に増減できるのもデジタルデバイスならではかなーとおもいました。