カルロス袴田「ミクウナ4コマ」解説と考察|2024年10月30日|『623コマ』
ひとこと
今Xを中心に流行っている、スマブラ64のピカチュウの「空N」を軸にした3コマ。しかし、ストリートファイターをはじめとする「格ゲー」の用語も多く取り入れられている。
スマブラ64のピカチュウの「空N」はコマンドを入力してから発生するまでが早く、また技同士がぶつかった時にも比較的打ち勝ちやすい。また持続も長いため汎用性高く使いやすい。そして何より見た目が可愛い。
用語解説
▶ 623コマ(タイトル)…格闘ゲームにおいて「→」「↓」「↘️」と連続で入力することを、テキストで簡易的に表記したもの。インターネット上でコマンドを表現するのを簡単にするため生まれた文化。矢印とキーボードのテンキーを対応させている。よって「1」は「↙️」、「9」は「↗️」となる。また4コマタイトルに「コマ」が付くのは7/21の「よんこま1/2」、また2コマも含めれば7/31の「8周年コマ」以来である。
▶ ミクのポーズ(1コマ目)…ニンテンドー64のソフト『大乱闘スマッシュブラザース』におけるピカチュウの空中ニュートラルA攻撃の姿を模したもの。このミクと同じように低い等身でありながら「そんな長かったか?」と思えるくらい足をピンと伸ばし攻撃をしている姿が愛らしかった。また技としても強く、対戦中に目にする機会も多かった。
▶ マッシブ(1コマ目)…「どっしりとしている」という意味の英語。ミクの雰囲気を呈している。(※他にも採用理由はありそうだが特定できず)
▶ 判定(1コマ目)…ゲームにおける「他のキャラクターや物にぶつかる範囲」のこと。スマブラに限らず、画面に見えている部分よりも大きく、もしくは小さく当たり判定を設定されることで適切なゲームバランスや動きの自然さを保っている。攻撃の当たり判定が大きいということは相手には当てやすく、逆に当てられやすくもなる。
▶ オタマン(2コマ目)…音街ウナの頭に乗っている帽子のオタマン帽のこと。公式では会話をするかどうか言及はないが、ウナの喜怒哀楽に合わせ表情は変化する。「音街の本体がオタマン」というのは4コマ内のミクが勝手に言っていることである。
▶ SA1に無敵がある(枠外左)…格闘ゲームシリーズ「ストリートファイター」において、スーパーアーツゲージというものを1本を消費して発動する技がSA1である。消費本数に応じてSA3まである。「無敵」はゲーム全般における共通用語で「攻撃を一切受けない」ということ。「無敵がある」とは「無敵になれる時間がある」ということであり、相手の攻撃を受け流すこともできるため強力。
▶ 投げキャラ(枠外左)…主に格闘ゲームにおいて、相手を投げる技を中心に立ち回るキャラクターのこと。ストリートファイターのザンギエフなどが代表的。「投げ」はストリートファイターに限らず「ガードができない」という仕様が一般的。
▶ 絶唱ゲージ〜強化される(枠外右)…「絶唱ゲージ」はおそらく架空のものだが、格闘ゲームにおける「ゲージ」と同じようなシステムだと考えられる。(格闘ゲームにおけるゲージは戦うことで貯まり、消費することで強い行動が取れる)「通常技」とは対戦ゲームにおいて「方向キー + 攻撃ボタン」で出せる簡単な技のこと。スマブラにおいては「方向キー + Aボタン」で出せる技が「通常技」、「方向キー + Bボタン」で出せる技が必殺技と分類される。
▶ 対空(枠外右下)…対空(たいくう)とは空中から攻めてくる敵に対抗するための行動のこと。主に格ゲーではジャンプ攻撃を仕掛けてくる相手に対する返し技のことを指すことが多い。「623(→↓↘️) + P(パンチ)」はストリートファイターの主人公リュウにおける「昇竜拳」のコマンドであり、ストリートファイターでは空中に対して放つ技であることが多い。
本日の通りすがり
▶ うなずくミミズク(枠外下)…今回はまさかの「通りすがり」でなく「うなずく」であった。今後このようなイレギュラーが登場すると考えると楽しみでありながら、ベーシックも大切にしてほしいと思うファン心が葛藤している。ちなみにミミズクは漢字で書くと「木兎」である。
#カルロス袴田 #4コマ #初音ミク #音街ウナ #スマブラ #大乱闘スマッシュブラザーズ #ストリートファイター #ピカチュウ #空N