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広報と一言で言っても人によってスキルが違う。

企業が広報のポジションを募集するときに注意するべきことがあります。
それは、「どのような仕事を求めているのか」ということです。

なぜなら同じ年数広報をやっていたといっても、人によって育つスキルが違うからです。

代表的なスキルで行くと、「メディアリレーションズ」があげられます。
対報道機関の対応を得意としており、情報感度高いタイプの人です。
このタイプの人は自ら考えて報道機関に企画を提案します。

そのため、メディア購読の予算を十分与えることや社内情報を入れることが大事になります。また、考えた企画を実現するための協力をしてください。企業自体にプラスとなる企画を立案しているので、マイクロマネジメントすることがかえって足を引っ張ることになります。
そのため、注意するべき点として、報道機関に提案する企画の確認を求めないことです。報道機関でない人の意見を入れても意味がないと考えているのと、他人の意見が入ると宣伝色が強くなるためやる気をなくします。

別のスキルとして多くの企業が出しているのは「SNS管理」です。
SNSは世代によって得意とするツールが異なります。また、企業との相性もあります。Twitterが良いのか、Facebookが良いのか、TikTokがいいのか、インスタグラムが良いのか等色々あります。
これらは継続して運用することが大事です。また、画像や動画の制作が必要になる場面が増えます。高度でなくても簡単な編集能力がある人が望ましいです。

市場でも貴重なのは「危機管理」能力です。
経験しようとおもって経験できるものではありません。また不祥事、事件、事故など色々なタイプがあります。これは経験をしたことがある人でないと能力は育ちません。
他社の事例などを学び続ける必要があるため、勉強が好きな人が向いています。

上記は対外広報のスキルであるのに対して、「社内報作成」「オウンドメディア運営」などは社内広報のスキルです。
これらの業務は文章を書くことが求められます。
文章を書く能力、取材する能力、ライターをディレクションする能力、サイト・社内報をデザインする能力などが必要な能力になります。

そして注意してほしいのは「自社の売上に直結するような業務」を求めることです。PRと言ってこのマーケティングの能力を求める場合気を付けてください。
この能力は社外広報・社内広報の経験と全く違います。
広報業務は漢方薬のようにジワジワと効果を発揮させるのに対して、「自社の売上に直結するような業務」は薬を使うようなものです。
性質が全然異なるので気を付けてください。
この部分は多くの会社でよく見かけるミスマッチです。

広報人材の採用はちゃんと「何を目的」にしているか考えてください。
また、受ける人もちゃんと業務を理解して受けてください。

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