【悲報】KDPアカウント停止される!【垢BAN】
やられました。
と言うかやっちゃいました。
KDPとはAmazon Kindle direct publishingの略で、たまに新刊の宣伝なんかしてたので、森野がやってるんだなぁくらいの認識を持たれていた方はいようかと思います。
簡単に説明すると、Amazonの用意したプラットフォーム上で電子書籍を出版できるんだけど、購入の他にKindleUnlimited会員の閲覧ページ数に応じてざっくり0.5円の収益が上がる仕組みなんです。
俺的には収益もさることながら、せっかく撮った写真を多くの人に見て欲しくて始めたので、今回のアカウント停止は悲しい気持ちでいっぱいです。
でも、ちょっと本音を言ってもいいですか?
実はホッとしてたりもします。
もう、いつ垢BANされるかもしれない恐怖に怯えながら暮らさなくていいんだ!という安堵感。
70年代後半のカンボジアに住んでるような気分だったんだもの。
詳しくは映画「キリングフィールド」観てね!
リアルな写真集は今までで4冊出版していました。
コロナ禍なんかで撮影ができなくなったりしてたんですが、昨年のAI画像生成にハマってた時期にAIアイドル写真集を1冊出したりはしてたんですよね。
その後しばらくブランクがあって今年に入ってからまたAI写真集を出版し始めたんですが、これが良くなかった。
昨今のAI生成画像を取り巻く環境は予想以上に厳しくなってました。
ぶっちゃけて言うと、リアルな写真集を出すのに対してAI写真集は10分の1くらいの労力で出せます(当社比)
しかも元手タダ。
モデルさんだと撮影時のギャラだの収益の分配なんかも発生しますが、AIの場合寝ている間に機械ぶん回して、ちょちょっと表紙つけて、適当に選んで画像流し込んじゃえば1冊できちゃうわけです。極端なこと言うと。
と、これは儲かるぞってことで、AI画像生成陣がこぞってマネタイズに動いた。
中にはクリエイティブには全く興味がないタイプの人なんかもいて、質の悪い生成物なんかが混じる。
その頃界隈から離れてたんで良くわからないんですが、平たく言うと荒れた状況だったんでしょうね。
個人的には当初から「誰かに刺さればいいな」と言うのをモチベーションにやってたので、写真集はAIだとしてもそんなにホイホイと簡単には作れませんでした。
テーマというか、こんなの作りたいって着想が浮かんで、それに沿って素材を用意して、並び順とか扉のデザインとかも考慮して作ってたんです。
見開き横位置写真とかめんどくさいんですよ、結構。
何が言いたいかというと、割と真面目に真摯に取り組んでたんです。
誰かに喜んでもらいたくて。
ではそんな森野が何故垢BANになったのか?
「わからない」ってのが実情です。
え、説明とかないの?って思われるかもしれませんが、木で鼻を括ったようなテンプレメールが来るだけです。
KDPにはコンテンツガイドラインというルールがあります。
それに違反すると出版(販売)差し止め(ブロック)、下手をするとアカウント停止(俺ね)になります。
「あんたの作品はガイドラインに違反したからブロックしたわ。出版したけりゃ修正してまったく新しい本として再度申請してな!」(バイアスのかかった要約)的なメールが届くだけです。
ありがたいのは、ちゃんと担当者の記名のあるメールなのでメール返信することで異議申し立ては可能です。
可能だけど。
ただ、まぁねぇ。
どこの何がどのガイドラインに違反したのか教えてほしいと当然の疑問を投げかけても、ガイドラインのリンクが返されるだけで、「そんなの自分で考えろ」ってスタンスのようです(まぁ詳細を言えない事情も理解できなくはないですが・・・)
こちらとしてはガイドラインを遵守したつもりで提出しているので、ここはもう推察するしかありません。
しかしガイドラインを見ても漠然としていて、なかなか難しいものがあります。
うーん。
今の心境を企業セミナーのビデオドラマ風にまとめてみました。
どうぞ!
シーン1 会議室(もりくま出版)
中小企業の役員室のような部屋
机と簡素な応接セットが並んでいる
部屋の中は整理整頓されていて、真面目で誠実な社風が見て取れる
応接セットに腰掛けた楽しそうな中年男性
作業服の上着をきちんと着こなして真面目な性格がわかる
社長 「いやぁ、やっと出来たか!これはいいぞ!きっと読者も喜んでくれる」
社員A「なかなかニッチなコンセプトですが、誰かの心に刺さればいいですね」
社長 「うん。そうだな。お祝いに塩大福を食おう!」
社員Bが慌てた様子で部屋に入ってくる
社長 「こらこら、ノックもしないでどうした?塩大福欲しいのか?」
社員B「社長!大変です!今、海女尊書店からメールで、うちの本差し止めだそうです!」
社長 「えぇ!なんだって!理由はなんだ?」
社員B「それが、不快なコンテンツだからだと」
社長 怒りに震えながら「ふ、不快って、不快ってなんだ!おいっ」
社員B「いくら聞いてもその一点張りで」
社長 「とにかくここでは埒があかん、海女尊に行くぞ!」
シーン2 応接室(海女尊書店)
大会社の応接室
シンプルなデザインの高級そうな応接セット高級スーツを着た中年の上司と部下と思しき若手社員。
二人とも眼鏡をかけており慇懃無礼な印象
部下 「そうおっしゃられましても、弊社のガイドラインに違反していると判断されましたので、弊社では販売できません」
社員A「ですから、うちの本のどのページのどこが、ガイドラインの何に違反しているのか教えてください。そうじゃないと修正のしようがないじゃないですか」
部下 「弊社のガイドラインをよくお読みになって御社でご判断ください」
社員A「読んでますよ。読んで理解した上で作成しています。うちのは健全性を保ったうえでちょっとドキドキするようなセクシーさをスパイスにしてるので、一般書籍として扱えるくらいだと思ってます。それでも昨今の情勢を鑑みて、わざわざアダルトカテゴリーにしてるわけじゃないですか?御社で扱ってる本でもっとドギツイのだってあるじゃないですか!」
部下 「とにかく、弊社が不快なコンテンツとして判断したので、販売することは出来ません」
社員A「ですから・・」
上司 会話に割り込んで「しつこいですね!これは弊社で判断して決めたことです。それを御社に説明する義務はありません。そもそもAI写真集なんて簡単にできて、ちょっといかがわしい内容にすれば売れると思ってるんでしょう?世の中には変わった性癖を持ったいかがわしい連中がたくさんいますからね。そんな連中相手の内容を入れておけば、写真集の出来なんか関係なく売れるんですよ。まったくさもしいったらありゃしない。そんな本はウチではなく、他の書店で売って貰えばいいでしょう?そういうの専門にしてる書店もありますからね。さ、お引き取りください」
黙って聞いていた社長は机を叩く(SE:バーンと机を叩く音)
驚いて顔が引き攣る海女尊書店の上司と部下
社長 「バカにするのはやめて頂きたい!確かに我々は御社に比べれば小さくて吹けば飛ぶような存在です。それでも、本作りには真摯に取り組んでいるんです。
どんなレイアウトにしようか、どんな並び順にしようか?タイトルは?表紙のデザインは?扉をどう入れる?そんな事を考えて本を作ってるんです。それは儲けのためなんかじゃない。たった一人でも、我々が作った本を見て、ドキドキしたりワクワクしてくれたらいい。喜ぶ顔が見たいんです。確かにあなたが仰るように、教科書に載るような内容ではありません。お母さんが子どもに読み聞かせるような絵本とも違います。それでも、誰も傷つけない事を最優先にして本を作ってるんです。どこかの誰かの、ひっそりと心の中に潜ませた「見たい」という願望を叶えてあげたいと思うんです。そんな日の当たらない影の部分にも手を差し伸べることができるのが、豊かな文化なんじゃないですか!それを「不快」の一言で捻り潰そうとする。御社は、そんな豊かな文化の担い手に寄り添う企業だと思っていましたが、見込み違いだったようです。こっちから願い下げだ!」
音楽カットイン「え〜ぶりで〜、あいりっすんとぅまいは〜」
とこんな感じです。
いろいろ日曜夜9時的な要素が混じりましたがw
【次回予告】
帰路につくもりくま出版の二人
社員A 「社長、カッコよかったです。俺、なんか感動しちゃって」
社長 「・・・・、そうか!児ポか!」
画像作ってつけようかと思ったんですが、なんかちょっと違うので、皆さんの想像力に託します。(個人的にはあの役者さんなんですけどね)
さて、ここから先は全くの当て推量です。
ただまぁ、個人的な経験に基づいているので、興味のある方はご参考まで。
KDPのコンテンツガイドラインにはいくつか項目がありますが、クリエイター泣かせなのは
【不快なコンテンツ】
の項目です。
まぁAI写真集はセクシー系がほとんどだと思うので、引っかかりそうな項目はふたつ
・わいせつと判断するコンテンツ
・児童ポルノを含むコンテンツ
「Amazon が不適切または不快であると判断するコンテンツ」に関してはもうどうしようもないです。
これは先方からしたら使い勝手良さそうですよね。
いろいろと垢BANされた他の方のケースを見てみると、やはり児ポに引っかかったと推察されるケースが多そうです。
わいせつはある程度こっちでも判断できますもんね。
Amazonに限らず児ポコンテンツに対する風当たりは厳しいので、多分みなさん当たり前に細心の注意を払ってる事と思います。
中には専門のコンテンツ検証スタッフがいたにも関わらず垢BANを喰らったサークルさんなんてのもあるようです。
ちなみにKDPの売り上げの振込って2ヶ月後の月末なので、下手すれば3ヶ月分の報酬がすっ飛ぶんですが、結構な額になるケースもあるようですね。
お前はどうなのかと問われると、税務上差し支えがあるのでお答えは控えさせていただきます(まぁ今年は非課税の範囲です)
てか確定申告の時のエビデンスどうしよう?(アカウントがないので確認できない)
かくいう森野もそりゃぁ気をつけてましたよ。児ポ。
今回問題とされた写真集についても、事前にカットした画像はかなりあります。
いい絵柄だなぁと思っても、ちょっと幼く見えちゃうような画像は外しておきました。
にも関わらずですよ!
他のSNSなんかに比べてAmazonは格段に厳しいです。
自分の認識の甘さに反省しきりです。
X(旧Twitter)や他のSNSでOKだからってKDPでやるとアウトです。
イーロンは許してもベゾスは許さんって事なんでしょう!
特に日本人は若く見えがちだから注意が必要です。
以下は森野が感じた危険な要素です。
これ外したから大丈夫ってわけではないので、そこはくれぐれも自己判断でお願いします。
伝家の宝刀「Amazon が不適切または不快であると判断するコンテンツ」で一刀両断される場合もありますからね!
・幼顔
これは当たり前ですが、あくまで主観的な要素なのでちょっとでも不安を感じたら、それ以外の要素がどんなに良くても外すが吉です
・幼い体型
背が小さい、肩幅が狭い、胸が小さいなど、成長過程を思わせる体型は危険です。
水着、下着は当たり前ですが、着衣のイラストでも垢BANされてます。怖い
パジャマで寝姿なんてのもアウトっぽい
・髪型
ツインテールはもっての外。実は森野はこれでやられたっぽいです。
全体にバリエーションを持たせたくていろんな髪型を入れたのですが、髪型だけで判断される可能性は捨てきれない。
老婆顔ならなんとかOKなレベルです。
あとはポニーテールもショートポニーやハイポニーは危険な香りがします。
・学校制服
悪いことは言いません。
やめておきましょう。
青春のキラキラした感じを出したいとは思うのですが、ImageFXが”school”規制を出したり引っ込めたりしてるので、この界隈は危険です。
バリエーションを持たせるために学校の廊下風な背景にしたのがダメだったのかもしれません。
制服姿のツインテールの女の子が風でパンチラなんか青春のキラキラした1ページだと思うんですが一発退場でしょうね(え、そりゃそうだろうって?)
あとはアダルトカテゴリーでも児ポ以外にも注意が必要かもしれません。
実はその前の「濡れ透け」をテーマにした作品でシャワーを浴びて下着が透けてバストトップが見える画像があったのですが、中に”squatting,open legs,”なポージングがあって、シャワーの泡が男性の体液に誤認されたと思しきケースがありました。
性行為を描写しているとしていきなり垢BANされたんですが、異議申し立てでこの時は復元されました。
この画像を外して再申請したら通ったので、多分ここら辺かと。
お胸とお尻くらいは大丈夫そうですが、お股は危険です(当たり前ですが下着、水着着用してても)
ブロックや垢BAN通知はいきなりきます。
審査を通って販売中の作品もいきなりブロックになります。
なんなら半年くらい放置してたのにいきなり垢BANされたなんて事も。
多分最初の申請はAIなどで機械的に判定して、その後、人の目で判断しているようです。
ご苦労様な事です(これは結構大変な作業です)
なので最初は肌面積少なめなんかで通過しても、ポージングや表情、キャプションの内容なんかが「不快」と判定されればブロックされるので、恐ろしくて枕を高くして眠れません。
よほど悪質ではない限り、ブロック1回で即垢BANにならないようですが、何回でBANされるのかってのはまちまちのようですね。
ちなみに自分は先方の判定ミスも含めて4回です(実質3回と言い張りたい)
まぁ多いっちゃ多いか。
でも森野の作風を知ってる人からすると、意外と思われるくらい厳しいんですよ。
今でも何がダメだったのかわからないくらいです。
他にも紹介文と内容(ページ数)なんかが違っても【読者の読書体験を損なう本】項目でアウトになるらしいです。
とまぁこれだけ書くと恐ろしくて踏み出せないってなるかもしれませんが、個人的にはAI画像のマネタイズはKDPが良いと思ってます(今でも)
とにかく世界中の人に見てもらえる機会があるし、KindleUnlimited会員なら無料で見られるので目に触れやすく、自分の作った画像を見てもらいたいってモチベーションならお勧めです。
海外の方に購入してもらった事もありますし、リアルな方ですがランキング5位になった際にはそこそこの収入になりました。
確定申告とか面倒な面もありますが、趣味の画像表現の発表の場が得られて、お小遣い稼ぎもできると考えれば良いのでは?
ただ、収入の柱にしようとすると、サドンデスの恐怖が付きまとうのでやめておいた方が良いと思います。
今回の件で老後の夢の印税生活は潰えました。
残念です。
地道に働けって事でしょうね。
最後に一言だけ。
将来的にノーベル文学賞取っても、Amazonでだけは販売しません!
(だってできないから泣)