プロンプトに写真家のテクニックを追加しよう
画像生成も慣れてくると、あんな表現をしたいんだけど、どうプロンプトを描いて良いかわからない。なんて悩みが出てくると思われます。
今ではChatGPTの対話型プロンプトメーカーなんかがあるので、日本語でイメージを伝えればそれなりにプロンプトを作成してくれます。
一方で画像生成の楽しみは、自分でGoogle翻訳なんかを使ってプロンプトを試行錯誤するところにあるとも思ってるので、先人の知恵やテクニックを参考にさせてもらったりしています。
プロンプトの沼は深い!
そんな中、AIイラスト研究室さんのnoteに以下の記事がありました。
なんとも100個の写真機材やテクニックのプロンプトを無料で公開してくれています。
豪気ですね!
AIイラスト研究室さん、ありがとう!
英単語がずらっと並んでいるので、よくわからずにブチ込んでみたりしても良いのですが、よく見ると真逆の指示が混在しているので、そこはAI側が取捨選択しているようです。
そこでそれぞれの内容を日本語翻訳してみました。
写真を趣味にしている人はわかると思うのですが、本当にプロのテクニックというか、写真学校で習うレベルの内容が書かれています。
順不同だったものをカテゴリー別に整理したので、なんとなく使いやすいんではないでしょうか?
以下にババンと公開します!
【基本型・フォトリアル】:
photo quality, real photo, smooth skin, RAW file image,shot by Canon EOS R5
周辺光量落ち: vignette effect,
シャッタースピード: 1/2000 second,
フィルム感度: ISO100,
ダイナミックレンジ: HDR,
ボケ味: bokeh,
フィルム調: 35mm film,
望遠レンズ: telephoto lens,
【ボケ味】:
浅い被写界深度を利用して: Using a shallow depth of field,
開放絞りで撮影すると: Shooting with a wide aperture,
ボケ効果の作成: Creating bokeh effects,
コントラストを効かせて被写体を浮かび上がらせ: Employing contrast to make subjects pop,
被写体の瞳をシャープに捉え: Capturing the subject's eyes sharply,
レンズフレアを意図的に作成し: Creating lens flares intentionally,
マクロレンズを使って細部まで観察すると: Using a macro lens for detail,
拡散によるソフトフォーカス効果の作成: Creating a soft-focus effect with diffusion,
HDRで撮影することでダイナミックレンジを確保し: Shooting in HDR for dynamic range,
単焦点レンズを使用してシャープさを追求し: Using a prime lens for sharpness,
【ライティング】:
自然光を利用して特徴を強調し: Utilizing natural light to highlight features,
反射をクリエイティブに取り入れ: Incorporating reflections creatively,
逆光を利用してドラマチックなシルエットを表現し: Using backlighting for dramatic silhouettes,
スポット測光で被写体を際立たせたり: Highlighting the subject with spot metering,
リングライトをキャッチライトとして使用し: Using a ring light for catchlights,
影と光で遊んで: Playing with shadows and light,
自然光と人工光をブレンドし: Blending natural and artificial light,
レンブラントの照明技法を応用し: Applying the Rembrandt lighting technique,
ドラマでは分割照明を採用し: Employing split lighting for drama,
ジェルを使って照明に色を加えたり: Using gels to add color to lighting,
ハイスピードシンクロフラッシュを使用すると: Using high-speed sync flash,
長時間露光を試してみると: Experimenting with long exposures,
オフカメラフラッシュを利用して: Utilizing off-camera flash,
反射板を使って影を埋めたり: Using reflectors to fill shadows,
明暗法照明を採用し: Employing chiaroscuro lighting,
ソフトボックスを使用して均一な照明を実現します: Using a softbox for even lighting,
照明のコントラストを強調し: Highlighting contrasts in lighting,
厳選した照明で雰囲気を演出: Creating mood with selective lighting,
【トーン(色調)】:
暖かい色調のゴールデンアワー撮影: Golden hour shooting for warm tones,
ゴールデンアワーの逆光を利用し: Utilizing golden hour backlighting,
シルエットで撮影すると: Shooting in silhouette,
ソフトトーンのブルーアワー撮影: Blue hour shooting for soft,
クールなトーンの: cool tones,
ハイキーなポートレートの作成: Creating high-key portraits,
ローキーなポートレートの作成: Creating low-key portraits,
抽象的なポートレートを作成し: Creating abstract portraits,
色彩理論で遊んで: Playing with color theory,
二重露光を実験してみると: Experimenting with double exposure,
神秘的な雰囲気を醸し出し: Creating a sense of mystery,
カラーグレーディングを試してみたり: Experimenting with color grading,
レンズフィルターを使ってエフェクトをかけたり: Using lens filters for effects,
【構図】:
前景要素を取り入れて: Incorporating foreground elements,
遠近感のあるスケール感を演出し: Creating a sense of scale with perspective,
クローズアップで細部を強調し: Highlighting details with close-ups,
髪の動きを強調し: Highlighting hair movement,
ハイアングルからの撮影: Shooting from high angles,
目に映る光を捉えて: Capturing reflections in eyes,
広角レンズを使用して状況を把握し: Using wide-angle lenses for context,
黄金比を構図に活かし: Utilizing the golden ratio in composition,
オフセンター構図を使うと: Using off-center composition,
三分割法をマスターして: Mastering the rule of thirds,
奥行きを出すための引き出し線を作成: Creating leading lines for depth,
色々な角度で実験してみると: Experimenting with different angles,
構図の対称性を活かし: Utilizing symmetry in composition,
ネガティブスペースを有効活用し: Using negative space effectively,
オブジェクトを通してユニークなフレームを撮影し: Shooting through objects for unique frames,
グリッド線を使ってバランスよく構図を決め: Using grid lines for balanced composition,
特徴をクローズアップして撮影し: Capturing close-ups of features,
自然素材をフレームとして使用し: Using natural elements as frames,
レイヤリングで奥行きを出し: Creating depth with layering,
ティルトシフトを試してみると: Experimenting with tilt-shift,
ズームレンズを使用して柔軟に: Using a zoom lens for flexibility,
ドラマチックな空を捉えて: Capturing dramatic skies,
回避とバーンのテクニックを使用し: Employing dodge and burn techniques,
パノラマ合成を使用して: Using panoramic compositions,
フレーミング装置を試したり: Experimenting with framing devices,
自然の要素を背景として使用し: Using natural elements as backgrounds,
太陽光フレアをクリエイティブに活用し: Utilizing sun flare creatively,
【その他】:
水面の反射を捉えたり: Capturing reflections in water,
率直な瞬間を捉え: Capturing candid moments,
遅いシャッタースピードで動きを捉えると: Capturing motion with slow shutter speeds,
小道具を使用してコンテキストを追加する: Using props to add context,
時代を超越した白黒撮影: Shooting in black and white for timelessness,
質感とディテールを強調し: Highlighting texture and detail,
オッズの法則を採用すると: Employing the rule of odds,
RAW で撮影すると後処理が柔軟になり: Shooting in RAW for post-processing flexibility,
環境ポートレートの撮影: Capturing environmental portraits,
文化的背景を強調し: Highlighting cultural context,
安定性を高めるために三脚を使用すると: Using a tripod for stability,
被写体間のやりとりを捉え: Capturing interactions between subjects,
模様や質感を取り入れ: Incorporating patterns and textures,
自然な表情を捉え: Capturing natural expressions,
感情を率直に捉え: Capturing emotions candidly,
小道具を使って物語を語ったり: Using props to tell a story,
文化的な服装を強調し: Highlighting cultural attire,
被写体の個性を捉え: Capturing the subject’s personality,
パンニングで動きを強調し: Highlighting movement with panning,
環境との相互作用を捉え: Capturing interactions with the environment,
さまざまな気象条件での撮影: Shooting in different weather conditions,
都市環境での撮影: Shooting in urban settings,
ガラスの反射を捉え: Capturing reflections in glass,
煙や霧を雰囲気として使用し: Using smoke or fog for atmosphere,
独特な文化的背景を浮き彫りにし: Highlighting unique cultural backgrounds,
ユニークなロケーションでの撮影: Shooting at unique locations,
瞬間の本質を捉え: Capturing the essence of the moment,
ファッションとスタイルを強調し: Highlighting fashion and style,
被写体の趣味を捉え: Capturing the subject's hobbies,
笑いと喜びを捉えて: Capturing laughter and joy,
環境を利用して物語を語る: Using the environment to tell a story,
アクション用の連続モードでの撮影: Shooting in continuous mode for action,
モノクロセンサーで撮影すると: Shooting with a monochrome sensor,
見やすいようにコード表現にしましたので、必要に応じてコピペしてください。
ぶるぺんさんのEazy-prompt-selectorの .yml形式にしやすいようにコロンで区切ってます(偉い)
まぁ普通にメモ帳とかに貼り付けておけば良いとは思います。
最近AUTO1111使ってないなぁ。
しばらく使わないとエラーで立ち上がらなくなるんだよね(Colabあるある)
個人的にはイラスト化を防ぐためにも基本セットとして以下のプロンプトを使用しています。
photo quality, real photo, smooth skin, RAW file image,shot by Canon EOS R5
カメラは実在すればなんでも大丈夫だと思います。
こんな感じで使えます
ポートレートなんかを始めて、一眼レンズなんかを揃え出すとまずやるのが背景ボケ。
中望遠レンズの開放値で撮ると、被写体が浮かび上がって背景がボケるやつです。
モデルさんに「えっ、待って、うそ!すごーい!ヤバくない?え、自分じゃないみたーい!きゃーもりくまさん素敵!抱いて!」なんて言われようもんなら、舞い上がって分不相応な高額レンズをMapカメラ金利0%60回分割で購入しちゃうわけです。
そして立派なレンズ沼廃人へと。
ちなみにモデルさんは抱けません。
色々試してみると楽しいですよ!
とは言え最近ImageFXの生成上限が無くなったようなので、気づいたら朝、なんて事もありそうなのでお気をつけください。