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森ハウスを支援してもらいたい理由

今、私が住んでいる森ハウスでは、クラウドファンディングを行っています。


このプロジェクト本文では、もしかすると「なぜ支援する必要があるの?」と思われたかもしれません。なので、補足情報を伝えたいと思います。

森ハウスの価値

森ハウスはシェアハウスです。住民ひとりひとりが「自分ち」と感じる家。
一方で、森ハウスは公共施設としての役割もあります。全国からいろんな人たちが訪れる、極端な言い方をすると「観光地」。そして困った人がたどり着くシェルター。
家というプライベートな空間であり、かつ公共施設のような場所。それが森ハウスです。
そういう稀有な場所だからこそ、森ハウスには存続する価値があると思っています。

プライベート×パブリック=森ハウス

森ハウスは、ただのシェアハウスではありません。住民ひとりひとりが「自分ち」と感じる家。ある意味、一般的なシェアハウス(ってほかを知らないのだが)よりも極プライベート空間かもしれません。

一方、森ハウスは公共施設でもあります。その理由はふたつ。
ひとつは、全国各地から年間200人以上が訪れるということ。ただの家に、そんな人数の訪問者はありえません。自分の実家にやって来る人の数と比較してみてください。
友だちを含め、森一貴というパンダ(失礼!)目当てにやって来る人が大勢いました。そして彼はそのうちの多くを、自分が知るものづくりの現場へ案内していました。つまり、動物園であり、観光案内所でもあったわけです。

もうひとつの理由は、私を含め、いろんな事情を抱えた人たちの受け皿であるということ。
会社が合わず苦しかった人、
就職内定が景気の悪化で取り消された人、
なにをしたいのか迷っている人、
家族と決別し行き場を失った人、
家庭に居場所がない人など、
そういう行き詰まった人たちのシェルターという役割も果たしています。

公共施設としてのモリハウス

森一貴はフィンランドへ行ってしまいました。
だからといって、これまで森ハウスを訪れた人たちが二度と来ない、なんてことはないと思います。なぜなら、森がその人たちと私たち住民をつないでくれたから。
そのために、というわけではないでしょうが、一緒に遊びに行ったり、飲み会をして仲よくなるきっかけを森は与えてくれました。現に東京や珠洲など、森ハウスを訪れた人たちの拠点に、森抜きで私たちだけでも遊びに行ったりしています。
これまでと同じ規模ではないかもしれないけれど、森一貴を通じて森ハウスや鯖江を知った人たちはまた訪れると思います。

昨日、新しい人が住み始めました。その人も事情があって住むところを探している中で、森ハウスの存在を知り、訪ねてきました。
森一貴を頼ってではなく、森ハウスを頼って来たのです。森がいるいないにかかわらず、森ハウスはシェルターとしての役割を果たしています。

そして、森ハウスはコミュニティでもあります。
私たち住民と全国から訪れる人たち、あるいは訪れた人同士が出会い、交流する場。つながりが生まれ、人の行き来が生まれ、新しい種が誕生する場。
実際、森ハウスで出会った人たちがイベントを起こしたり、事業が進んだりしています。

森ハウスの未来

今回のクラファンでは、「私たちが住むシェアハウスを維持するため」が強調されています。
たしかに森ハウスはシェアハウスというプライベート空間です。
でも一方で、たくさんの人が訪れ、交流し、つながりが生まれるパブリックなスペースでもあります。

集まった資金は、住民のQOL向上だけではなく、コミュニティやパブリック・スペースとしての機能向上のためのものです。
もちろん住民も恩恵をこうむります。しかし、今いる住民のためだけではありません。
今後、森ハウスが全国から訪れる人たちを受け入れたり、行き場をなくした人たちを受け入れたりするための修繕費用でもあるのです。

正直、森一貴が森ハウスに戻ってくるかはわかりません。(ごめん、本D)
でも、森本人でなくとも森ハウスを必要とする人がいる限りは、森ハウスを存続させていきたいと考えています。そして、必要とされる場でありたいと思います。

そのために、森ハウスを修繕するための費用をご支援いただきますよう、切にお願いいたします!


 

 

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