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映画「アントマン」...MCUフェーズ2最終作(12作目)レビュー
1.映画「アントマン」とは?
映画「アントマン」は、2015年に公開されたアントマン・シリーズ第1作目です。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては12作目となります。
公式ページはこちら。
予告編はこちら。
フェーズ2としてはラスト作で、フェーズ3の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」への架け橋となる作品です。
スコット・ラングは何故キャプテン・アメリカ達にスカウトされたのか?
その謎とエピソードがここで解き明かされています。
そしてアベンジャーズの面々達が徐々に集結し、やがて「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の物語へとなだれ込んでいくちょうど過度期にあたり、個人的には一番見ごたえのある時期でありました。
より多くのヒーローを巻き込んで、物語が増幅していく感があり、とてもそれが心地よく感じられました。
「忍び込み、物を盗む日々は終わりです。」
「何をすれば?」
「忍び込み、ものを盗んでくれ。」
スコット・ラングはハンク・ピムにその類まれな才能を買われ、アントマンの大役に抜擢されます。
指紋認証ロックも頑丈な金庫もなんなく突破し、金庫破りをやってのけるスコットはその道においてはまさに天才と言えるでしょう。
実生活においてはダメダメおやじですが。
また「アベンジャーズ/エンドゲーム」において問題解決の鍵を握る量子世界とピム粒子のエピソードが初めて紹介されていますが、ここではまだタイムトラベルの可能性にまでは踏み込まず、物を縮小、拡大させるアイテムとして、更にそれが軍事目的で悪用されたらどういうことになるのか、といった視点で描かれています。
その為にはスコットのように裏表のない、根は善良なキャラが必要だったのでしょう。
何故なら彼はその技術を一番悪いことに転用しそうもない人物だからです。
最初の犯罪も、実は勤めている会社の不正を世間に対して暴きたかったからこそやったこと。
ヒーローが物語を紡ぐうえでは、まずそのヒーロー自身にイノセントがなければ物語が成立しないのです。
またそれを優しく見守るキャシーのような存在も不可欠です。
それでは映画「アントマン」のあらすじから順にご紹介していきましょう。
2.映画「アントマン」のあらすじと結末(ラスト)
スコット・ラングは勤めていた会社の不正を告白して解雇され、更にその会社に忍び込み侵入して逮捕、3年の刑期を終えて出所します。
職についてもすぐに前科がバレてクビになり、一人娘のキャシーにも会うことを禁じられ、スコットは昔の泥棒仲間と悪の道に戻ってしまいます。
ある大富豪の金庫に金があり、1週間留守にするとの情報があり、スコットが忍び込むと、金庫の中には何もなくヘルメットとスーツがあるだけでした。
スコットが試しに着てみると、身体がアリの大きさまで縮小し、もとのサイズまで戻り、スーツを返しに行くと、警察に捕まり逮捕されます。
そして留置場に捕らわれたスコットの前に現れたのは、屋敷の主のハンク・ピム博士でした。
潜入技術に長けた人材を求めていたハンクはわざとスコットをテストするため、屋敷を開けていました。
ハンクはスコットをアリのサイズまで縮小させて、脱獄させ、屋敷へ連れていきスコットにアントマンになってほしいと依頼します。
ハンクはアントマンの技術の悪用を恐れて、長年秘密にしてきました。
しかしハンクの弟子のダレン・クロスはハンクを裏切って会社を乗っ取り、ハンクの技術のあと一歩まで追いついていました。
ダレンは軍事目的に高く売れると考えており、これが実現すると世界的な混乱が起こることが目に見えていたため、ハンクはこれを阻止するため、スコットの力を借りようとしたのです。
会社に忍び込み、試作スーツを奪い、全てのデータを破壊すること。
スコットは訓練を開始し、アベンジャーズの基地に忍び込み、信号デコイの試作品を奪い、ファルコンと一線を交えた後に、無事に脱出します。
そしてスコットはダレンの研究所に忍び込み、ダレン達と撃ち合いが始まりますが、ダレンはヘリコプターで逃亡し、完成したスーツ「イエロージャケット」を着てスコットとの戦いが始まります。
彼らはキャシーの住む家まで辿り着き、ダレンはキャシーを人質にとります。
スコットは縮小して、ダレンのイエロージャケットの中に侵入し破壊し、ダレンを倒します。
ジム・パクストンが便宜を図りスコットは釈放、仲の悪かったハンクとホープの関係も円満になり、すべてが万事解決したところでスコットにルイスから電話が入ります。
ルイスの話によるとファルコンがスコットに会いたがっているとのこと。
Ant Man will return!
この物語の続きは、映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」へと続き、そこでスコットは更なる試練と不運に巻き込まれることになりますが、それは次作に持ち越すこととして...
それでは最後に映画「アントマン」の各キャラクターの紹介を簡単にご紹介しておきましょう。
3.映画「アントマン」のキャスト...スコット・ラング / アントマン(ポール・ラッド)
勤めていた会社の不正に気づき、告発して解雇され、その後その会社に潜入し、逮捕され、家族も失う。
3年間の服役を終えて更生しようとするが職がなく、昔の泥棒仲間とまた行動を共にするようになる。
ピム博士にその能力を買われ、アントマンとして活躍し、ダレンを倒す。
4.ダレン・クロス / イエロージャケット(コリー・ストール)
ピム・テックCEO兼科学者で、もともとはピムの弟子。
アントマン・スーツを真似て作成したイエロージャケットを開発し、軍事目的に売りさばこうとする。
5.ホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)
ピム博士の娘でピム・テック会長。
ダレン・クロスとは、仕事上でのパートナー関係でもあるが、彼の計画に疑念を抱き、ダレンに見抜かれぬように彼の活動を監視し、イエロージャケットの開発を阻止しようとする。
6.ジム・パクストン(ボビー・カナヴェイル)
サンフランシスコの地元警察官でマギーの再婚予定の婚約者。
スコットに最初は敵意をもっていたが、後に軟化しスコットにいろいろ便宜を尽くすようになる。
7.ルイス(マイケル・ペーニャ)
スコットの親友。
刑務所から出所したスコットにピム邸への強盗話を持ちかけ、このことが後にスコットとピムを結び付けることになる。
8.サム・ウィルソン / ファルコン(アンソニー・マッキー)
アベンジャーズ・コンパウンド内に侵入したスコットと戦い、その実力を知る。
9.マギー・ラング(ジュディ・グリア)
スコットの元妻。
10.キャシー・ラング(アビー・ライダー・フォートソン)
スコットの一人娘。
11.ハワード・スターク(ジョン・スラッテリー)
ピムの研究の偉大さを理解しながらも、感情的もつれを解消できず、彼を組織から失うことになる。
12.ミッチェル・カーソン(マーティン・ドノヴァン)
S.H.I.E.L.D.の元幹部でヒドラ側のスパイだった。
ダレンと取引してイエロージャケットを手に入れようとするが失敗、しかしピム粒子のサンプルを1本奪って逃走する。
13.ハンク・ピム / アントマン(マイケル・ダグラス)
元S.H.I.E.L.D.エージェントで、ピム粒子を発見した物理学者で1代目のアントマン。
ハワードたちと決別しS.H.I.E.L.D.を退職、ピム・テックを設立するも、ダレンをホープに会社を追われ、妻を助けるための研究に没頭し隠居状態となる。
スコットの才能を見抜き、2代目のアントマンに抜擢する。