【9つの世界の惑星直列!】映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」は、より「神話」としての現実と異世界が目まぐるしく交差するマイティ・ソー・シリーズ第2弾!
#映画 #マイティ・ソー #クリス・ヘムズワース #トム・ヒドルストン
1.映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」は、より「神話」としての現実と異世界が目まぐるしく交差するマイティ・ソー・シリーズ第2弾!
映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」
は2013年に公開されたマイティ・ソー・シリーズ第2弾です。
「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズとしては第8弾。
公式ページはこちら。
マイティ・ソー/ダーク・ワールド予告編はこちら。
前回ご紹介した映画「アイアンマン3」と同じ年の作品で、MCUがフェーズ2に入り、より過度期として作品の充実ぶりと見ごたえが増していった時期です。
映像もより素晴らしく進化し、SFX技術を駆使したまさにSF大スペクタルの大傑作に仕上がっています。
アイアンマンの世界は、MCUの中でも最も現実の世界に最も近いと言えますが、マイティ・ソーは「神話」としての世界。
より特殊技術による映像効果が生きる作品となっており、今後公開されるであろう続編(家仮題は「Thor: Love and Thunder」)でもより良い映像がそこに繰り広げられるであろうことが期待されます。
またこの作品をとりまく何やら不吉で悪意に満ちた雰囲気と、それと真っ向から対象的なソーの誠実さとひたむきさ。
「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」では、ソーの人間性が明らかに、前作の「マイティ・ソー」より進歩しています。
以前はもっと荒くれ者で、喧嘩っ早かったはずです。
しかし王として民にできる最善のことは何かと常に考えている姿勢は前作と比べても、大きな心境の変化があります。
その誠実さと、作品全体を包む悪意とのコントラストが、この作品の神話性、寓話性をより引き立てています。
つまり善と悪の対立。
それらをわかりやすく見応えのある形で提示しているのが本作。
また前作では現代にいたジェーン・フォスターが、今回はほとんどの場面でアスガルドに、つまり異世界におり、ソーとマレキスの戦いも地球と異世界の間を短いスパンでいったりきたりします。
つまり現実世界と異世界との本来ギャップのあるはずのものの混合度が増しており、映画でしか作り得ない独特の作品観がそこに生まれてきます。
アイアンマンでは基本、現実の世界において話を展開するしかなく...
またアメコミでは現実と異世界を融合する効果というものは出せません。
コミックでは観る人にとっては、現実を描いていても異世界を描いていても、紙の上に映し出されたアンリアリティでしかなく、その差異のギャップは出しづらいからです。
フェーズ2に入って、MCUはより映画でしか出せない映像表現の極みに大きく足を踏み出し始めたと言っていいでしょう。
その流れは一連の流れの完結編でもある「アベンジャーズ4/エンドゲーム」まで続いていきます。
それでは映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のあらすじから順にご紹介していきましょう。
2.映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のあらすじと結末(ラスト)
「光がなかった頃、世界は闇に包まれていた。」
「ダークエルフはそこからやってきた。」
「 1000年前彼らの王マレキスは、再び宇宙を永遠の闇で覆おうとした。」
「無限の破壊力を持つエーテルを使えば、その邪悪な企みも可能だった。」
ダークエルフの中で最も邪悪なマレキスは、インフィニティ・ストーンの1つである、エーテル(リアリティ・ストーン)を使い、宇宙を永遠の闇に戻そうとしました。
アスガルドの先々代王のオーディンの父・ボーはマレキスと戦い、勝利し、エーテルを奪取、エーテルは地中深くに埋められました。
ロキは前作「マイティ・ソー」で罪を犯したため、地下牢に入れられます。
ソーは惑星直列によって混乱に陥った9つの世界を守るため、戦っていました。
オーディンはソーの活躍ぶりに大変満足していました。
「ビフレストが壊れて以来初めての平和だ。」
「わしらの力を思い起こさせ、お前は皆の尊敬を得た。」
「わしからも感謝を。」
「お前の心はここにあらずだが。」
ソーはジェーン・フォスターのことがずっと忘れられずにいました。
地球ではジェーンは求婚者であるリチャードと一緒にランチを取っていましたが、リチャードはジェーンの様子がおかしいのに気づきます。
「君はきっと別の男のことを考えている。」
「彼とはまだ?」
「いいえ。もう遠いところへ。」
「僕も経験ある。遠距離は難しいね。」
「彼女がニューヨークで仕事を見つけて、駄目になった。」
「他の男たちとも寝てたんだ。何人も。」
ジェーンもソーのことが忘れられずにいたのです。
そしてリチャードはジェーンとのランチを早めに切り上げようとします。
そこへジェーンの親友のダーシー・ルイスが現れ、原因不明の重力の乱れが発生していると話します。
地球でも惑星直列の影響で、世界の境目が不安定になる場所ができていました。
ジェーンはその場所を調べているうちに、その境目に吸い込まれ、
目に吸い込まれてしまったジェーンはアスガルドの地中深くに転移してしまい、その場に埋められていたエーテルと接触してしまいます。
ジェーンと落ち合ったソーが、ジェーンをアスガルドへ連れていき、そこで調査すると、ジェーンがエーテルを吸収してしまったことがわかります。
オーディンはエーテルについてこう説明します。
「支配者マレキスが作った武器がエーテルだ。」
「エーテルは液状で変幻自在。」
「物質をダークマターに変える。」
「宿主の生命エネルギーからパワーを得る。」
「かつてマレキスはエーテルで、世界を闇で覆い尽くそうとした。」
「だが激しい戦いの末、我が父ボーが勝利した。」
「世界に平和をもたらし、それは数千年続いた。」
そのすぐ後、マレキスはアスガルドに侵攻し、エーテルを奪い返そうとします。
アスガルドの王妃フリッガは、ジェーンをかばい、マレキスとカースと戦闘になり、そこで殺されます。
ソーはロキを脱獄させ、協力してマレキスを倒そうとしてスヴァルトヘイムに向かいます。
ソーとロキはマレキスを騙すため、ある計略をたて、エーテルを破壊しようとしますが、逆にマレキスにエーテルを奪い取られ、そしてロキはその戦いで死亡してしまいます。
ソーとジェーンは地球へと戻り、エリック・セルヴィグ博士、ルイスとイアン達と再会します。
そして地球に来たマレキスはソーに決戦を挑みます。
時空を超える死闘が続き、最後にマレキスは、マレキス自身の宇宙船の下敷きになって死亡します。
マレキスの脅威は去り、そして9つの世界に平和がもたらされます。
3.映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の結末(ラスト)の、更にその後の展開は...
映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のラストシーン...
オーディンはソーに言います。
「お前は言った。わしに勝る王はいないと。」
「そうではない。」
「9つの世界が繋がった時、お前は命を懸けて戦った。」
「新しい王はどんな褒美が望みか?」
ソーはこう答えます。
「人生です。」
「王にはなれません。」
「生涯アスガルドを守る覚悟ですが、王座にいては無理です。」
「ロキの方が、王とは何かわかっていた。」
「残忍な心、犠牲心は人を変える。」
「偉大な王より偉大な男になりたい。」
「愛する女の声がそう言わせるのか?」
「王座に貪欲な息子と、無欲な息子。」
「王としてお前を祝福してやれぬ。」
「その決意を褒めてやりたくても、口には出せぬ。」
「心の中で祝福するだけだ。」
「行くがよい 。」
そしてそのオーディンは実はロキが化けており、まんまとソーを騙し通せたことに、にやにやと醜い微笑を見せてこう言います。
「礼を言うのは私の方だ。」
更にポスト・クレジット・シーンでは...
ヴォルスタッグとシフは、辺境の惑星ノーウェアに住むタニリーア・ティヴァン/コレクターという男にエーテルを渡しに行きます。
「何故ご自分で保管しないのです?」
「四次元キューブがある。」
「2つのインフィニティストーンは離しておくべき。」
「とても賢明です。」
「 私のコレクションとして、ここで安全に保管しましょう。」
ヴォルスタッグとシフが去った後、コレクターは、
「まず1つ目。」
「あと5つ。」
と自らの野望と、今後インフィニティ・ストーンを巡って、全宇宙規模の醜い争いが再び始まるであろうことを示唆して、この映画は幕を閉じます...
Thor will return!
その後のソーの活躍は、また「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」
や「マイティ・ソー バトルロイヤル」等で見ることができます。
それでは今回の記事はこれで終わりです。
最後まで読んで頂いてどうもありがとうございました。
...
前作「マイティ・ソー」はこちら。
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