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【ミュータントは誇り!】映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」はシリーズ全体の前日譚、かつミュータント達の初期の時代における心の葛藤を描く傑作ムービー!!

#映画 #XMEN #エリック・レーンシャー #チャールズ・エグゼビア

1.映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」はシリーズ全体の前日譚、かつミュータント達の初期の時代における心の葛藤を描く傑作ムービー!!

映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」は、2011年のX-MENシリーズ第4作目です。

リブートされてからは1作目、時系列としてもすべての作品より一番最初の物語です。

1962年のキューバ危機を題材としており、ミュータント達の目覚めのきっかけと、プロフェッサーXとマグニートーが何故、後の物語で袂を分かつようになったのかが描かれています。

予告編動画はこちら。

「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」予告編

他の映画のシリーズものにもよくあるように、この映画は前日譚系ものですが、X-MENのミュータント達の初期の時代における心の葛藤を描いています。

レイヴンの葛藤などはわかりやすい例で、生まれつき人間と違うミュータントに生まれてしまった彼女は自らの外見にコンプレックスを持ちますが、同時にそこに疑問を持ち、物語の最後では、

「ミュータントは誇りよ。」

と言ってチャールズ達とは別の道を歩もうとします。

チャールズやハンクは比較的人間社会に適合することができ、また心のなかでも折り合いをつけていたのでしょう。

でもそれができなかったレイヴンやエリックの悲しみ。

人間たちと戦う彼らの行為は、結局こういった悲しみや怒りの裏返しです。

ある程度まではそういった感情も彼らの能力の開発と目覚めに役立ちましたが、やがて彼ら自身でそれをコントロールできなければ悲劇が生まれます。

そういった意味で今回はすっきりとしたハッピーエンドではありません。

しかしシリーズ最高傑作の呼び声も上がるほど完成度も高く、X-MENを見るならまずこの映画からと思わせるだけの作品の面白さと充実度がここにあります。

それでは映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」のあらすじから順にご説明していきましょう。

2.映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」のあらすじと結末(ラスト)

1944年。ナチス占領下のポーランドの強制収容所で、科学者のシュミット博士は、ある少年(エリック・レーンシャー)が両親と引き離された際、鉄門を捻じ曲げるのを目撃します。

シュミットはエリックに机の上に追いてあるコインを動かせと言いますが、できません。

シュミットはエリックの能力を引き出すために、母親をわざと彼の目の前で殺害します。

するとエリックは強い怒りと悲しみによって超能力が解き放たれ、部屋の中のものを無茶苦茶に破壊しました。

同じ頃、ニューヨークに住むチャールズ・エグゼビアは、彼の暮らす屋敷に偶然忍び込んだ特殊な変身能力を持つ少女レイヴン・ダークホルムと知り合います。

時は変わって1962年、成人したエリックはシュミットに復讐するために元ナチスの人間を次々と襲撃して、シュミットの消息を追い続けていました。

そしてチャールズはイギリスでレイブンと共に暮らし、オックスフォード大学で突然変異・ミュータントに関する研究をしていました。

同じ頃、ラスベガスではCIAエージェントのモイラ・マクダガートが、セバスチャン・ショウ率いる特殊能力集団「ヘルファイア・クラブ」の存在に気づきます。

モイラはミュータントの専門家に意見を求めるためにイギリスへと渡り、チャールズに接触します。

チャールズはモイラの記憶を解読し、そして彼女への協力を約束します。

チャールズ達はCIA本部に行き、ヘルファイア・クラブの持つ力の危険性を説明しようとしますが、誰も疑って信じてもらえません。

しかし1人のCIA幹部が支援を申し出て、チャールズ達はCIAの秘密研究所「デヴィジョンX」へ行きます。

そしてチャールズ達はCIAと共にヘルファイア・クラブの逮捕のために彼らのクルーザーを追うと、ちょうどその時エリックもシュミットがショウと名前を変え、ヘルファイア・クラブを率いて活動していることを突き止め、クルーザーを襲撃し、そして海に落ちたエリックをチャールズは救い出します。

チャールズは、ハンクが作ったテレパシー増幅装置「セレブロ」を使って各地のミュータントを探索し、仲間に引き入れていきます。

チャールズとエリックは、ストリッパーのエンジェル・サルバドーレ、タクシードライバーのアーマンド・ムニョス、刑務所に収容されていたアレックス・サマーズ、そしてショーン・キャシディの勧誘に成功します。

しかしショウ達がディヴィジョンXを襲撃し、若いミュータント達をヘルファイア・クラブに勧誘するとエンジェルは寝返り、そしてアーマンドはショウに殺されてしまいます。

残されたミュータント達はショウとの戦いに向けて各々の特殊能力を磨くための特訓を開始します。

またハンクは彼らのための防護ユニフォームとステルス・ジェット機の開発を進めます。

そしてキューバ危機が起こり、ジョン・F・ケネディ大統領はソ連の貨物船が核弾頭ミサイルをキューバに移すのを防ぐために封鎖網を敷きます。

エリックはチャールズに言います。

「ソ連、アメリカ。国には関係ない。」

「みんなと戦う気だったが、事態は変わった。」

「ミュータントの存在を人間は知る。」

「ショウと俺たちは同類と思われる。」

「人間達は俺たちを恐れ、やがて憎む。」

「人間は絶滅を恐れ、俺たちと戦うかも。」

「明日から人間は俺たちの敵になる。」

チャールズはあくまで平和的解決を訴えますが、エリックはそれを否定します。

そして翌日ついにキューバでの戦いが始まります。

エリックはショウと対決して倒し、母親の敵を討ちます。

しかしアメリカ軍の艦隊はミュータント達そのものを人類の脅威と感じ、浜辺に集まったミュータント達にミサイル攻撃を仕掛けます。

エリックは超能力でミサイルを艦隊側へ押し返そうとします。

チャールズは、

「艦上には何千もの善良な兵士がいる。」

「命令に従っただけだ。」

とエリックを説得しようとしますが、エリックは彼らを許さないと言って聞きません。

2人は揉み合いになり、モイラの放った銃弾が跳ね返りチャールズは脚を負傷します。

ミサイルは海上へ落ち、艦隊は難を逃れます。

エリックがミュータント達に呼びかけると、レイヴン達数人がエリック側につきます。

レイヴンは倒れたチャールズの額にキスをして別れを告げ、最後に、

「ミュータントは誇りよ。」

と言って、彼らは姿を消します。

そしてエリックがCIA本部を襲い、そこに捉えられたエマを脱獄させようとし、仲間になるように説得するシーンで、この映画は幕を閉じます。

チャールズは人間との共存を決意し、そしてエリックは人間達への報復を開始...

エリック達の行為はやがて「X-MEN: フューチャー&パスト」でのミュータント達の滅亡の危機を呼び起こしてしまうのですが...

それでは最後に映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」の各キャラクターの紹介を簡単に記しておきましょう。

3.映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」のキャスト...チャールズ・エグゼビア / プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)

X-MENのリーダーで史上最強のテレパス。

チャールズは人類とミュータントは共存すべきという考え方だったが、エリックは人類に憎しみを持ち、ミュータントは人類の上に立つべきという考えを持ち、物語の最後で争い、袂を分かつ。

その争いの間に脚を負傷し車椅子に。

4.エリック・レーンシャー / マグニートー( マイケル・ファスベンダー)

ナチス占領下のポーランドの強制収容所で、シュミットに自身の超能力に目覚めさせられる。

もともとは母親を殺したセバスチャンへの復讐を目的として戦っていたが、戦いを経て、その矛先が徐々に人類への恨みや憎しみへと変貌していく。

5.クラウス・シュミット/ セバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)

ヘルファイア・クラブのリーダーで、第3位世界大戦を熱望し、ミュータントが支配する世界を夢見ている。

敵が放出したエネルギーを体内に吸収、蓄積することができ、更に吸収したエネルギーをカウンター攻撃のように敵に放出する能力を持っている。

6.モイラ・マクタガート(ローズ・バーン)

CIAエージェントで、チャールズの恋人。

7.レイヴン・ダークホルム / ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)

どんな人物にも変身できるという能力を持つ。

自身の容姿にコンプレックスを持っていたが、やがてミュータントは誇りと思うようになり、物語の最後でエリック側につく。

8.エマ・フロスト / ホワイト・クイーン(ジャニュアリー・ジョーンズ)

ヘルファイア・クラブのメンバーで、テレパシー能力と、他人に幻想を魅せる能力、身体をダイヤモンド化する能力を持つ。

9.ハンク・マッコイ / ビースト(ニコラス・ホルト)

CIAに所属する若き天才科学者。

彼もやはりミュータントであるが、チャールズが見抜くまでは誰にも秘密にしていた。

10.ローガン / ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は、ほんの少しだけ(1シーン)の登場...

次作「X-MEN::フューチャー&パスト」では主役として大活躍しますが、この映画においては1シーンだけの登場で、出番はほんの一瞬です。

飲み屋でチャールズとエリックにメンバー入りを誘われるが、「おととい来い。」と一蹴...


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