見出し画像

【苦渋の選択だ】映画「X-MEN: ファイナル ディシジョン」はプロフェッサーXとマグニートーのチェスの終焉を描く偉大な初期3部作のフィナーレ?!

#映画 #XMEN #プロフェッサーX #マグニートー   #ウルヴァリン

1.映画「X-MEN: ファイナル ディシジョン」はプロフェッサーXとマグニートーのチェスの終焉を描く偉大な初期3部作のフィナーレ?!

映画「X-MEN: ファイナル ディシジョン」は2006年のX-MENシリーズ3作目です。

予告編はこちら。

X-MEN:ファイナル ディシジョン - 予告編

「X-MEN: ファイナル ディシジョン」で繰り広げられるのは、ミュータントを撲滅するためのミュータント抗体「キュア」の脅威。

そしてもう抑えきれなくなったミュータント自身の破壊衝動(ジーンの暴走)。

そしてもう1つは、2人(プロフェッサーXとマグニートー)のチェスの終焉。

「X-MEN: ファイナル ディシジョン」の原題は「X-Men: The Last Stand」。

2人の長き戦いの終わりを指します。

2人はずっと敵対しながらも、お互いの事を深くわかりあえた親友でもありました。

それが突然プロフェッサーXの死とマグニートーの力の無効化によって終わりを告げます。

命がけで戦っているように見えても、2人にとってはある種チェスのゲームのようなものだったのでしょう。

映画の終わりにマグニートーは人生としての目標を全て失ってしまったかのように、虚ろな表情をします。

しかしポスト・クレジットシーンではどんでん返しが起こり、死んだはずのプロフェッサーXがまた蘇ってくるのですが...

伏線を張りながらも、矛盾に満ちたX-MENシリーズはその後も続編が作られますが、その初期のクライマックスと言える作品がこれです。

それでは映画「X-MEN: ファイナル ディシジョン」のあらすじから順にご説明していきましょう。

2.映画「X-MEN: ファイナル ディシジョン」のあらすじと結末(ラスト)

20年前、プロフェッサーXとマグニートーは、ジーン・グレイの両親を説き伏せて、「恵まれし子らの学園」への入学を承諾させます。

ジーンはちょっと念じるだけで周囲の車を持ち上げることができたり、その特殊能力は底しれぬものを持っていました。

それが後に大きな悲劇を産むとは、誰も思って見なかったことなのですが...

「問題はそれを支配できるか。」

「支配されるかだ。」

そして10年前、ある大富豪の息子に特殊能力が芽生え、彼は背中に生えた羽を削ろうと刃物を使い、泣きわめきます。

父親のワージントンは彼を治す薬を開発しようと考えます。

これがミュータント抗体「キュア」の研究の始まりでした。

そして現在、サイクロップスはジーンを失くした悲しみから立ち上がれず、ある日ジーンが亡くなったアルカリ湖に向かいました。

そこでは亡くなったはずのジーンが現れ、サイクロップスに話しかけますが、ジーンの表情はそれまでの優しい彼女と違っていました。

プロフェッサーXはサイクロップスに異変が起きていることを感じ、ウルヴァリンとストームをアルカリ湖に行かせます。

岩が宙に浮く、奇妙な現象と、川辺に倒れたジーンの姿...

しかしサイクロップスは何処にも見つかりませんでした。

ジーンはプロフェッサーXのもとで治療を受けます。

「テレキネシスの繭に包まれて助かったとしか...」

「ジーンは唯一のクラス5。潜在能力は無限だ。」

「本来の力は無意識の中に存在するが、危険も潜む。」

「幼い頃サイキックバリアで、私が彼女の力を。」

「意識から切り離した。」

「そのため二重人格を持つようになった。」

「力を操れる普段のジーンと。」

「もう一つの眠った人格。」

「それは対話を重ねるうちに。」

「フェニックスと名乗り始めた。」

「本能のままに生き、欲望や喜びや怒りに従う。」

「これしかなかった。苦渋の選択だ...」

そしてワージントンは、ついにミュータント抗体「キュア」の開発に成功します。

マグニートは仲間を集めて、キュア撲滅を企てます。

ジーンは「恵まれし子らの学園」から逃げ、自分の実家に行きます。

プロフェッサーX達と、クラス5の強いパワーを察知したマグニート達もそこに向かいます。

プロフェッサーXは、

「ジーン、心に入らせろ。」

と言って彼女を説得しようとしますが、彼女のパワーによって粉々に粉砕されます。

そしてジーンはマグニートについていき、マグニートは彼女を伴い、キュア施設を壊滅しようとします。

ウルヴァリン達はマグニート達と戦い、マグニートにキュアを撃って、彼の力を無効化します。

ウルヴァリンはジーンに話しかけ、説得しようとします。

しかしジーンは無敵の力で周りのありとあらゆる敵を粉砕していきます。

兵士達もマグニートの手下達もジーンの力によって次々に消えていきます。

ウルヴァリンは1人だけジーンから逃げずに、

「ジーン、元の君に戻れ。」

と言ってジーンに近づいていきます。

「愛してる。」

ウルヴァリンはそう言い、そしてジーンの表情が一瞬もとの自分に戻ったすきに彼女にとどめを刺します。

ハンク・マッコイ(ビースト)は、人間とミュータントの架け橋としての国連大使に任命されます。

ラストシーン、力を失い、そしてプロフェッサーXを失って人生の目標を失って途方に暮れるマグニートは1人でチェスをしていますが、指から離れた駒はかすかに揺れます。

そしてポスト・クレジットシーンでは、病院で意識を失った患者に、プロフェッサーXの意識が乗り移っており、プロフェッサーXの復活が示唆されるシーンでこの映画は幕を閉じます...

それでは最後に映画「X-MEN: ファイナル ディシジョン」の各キャラクターの紹介を簡単に記しておきましょう。

3.映画「X-MEN: ファイナル ディシジョン」のキャスト...チャールズ・エグゼビア / プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)

ジーンのもう1つの人格の危険性を見抜き、封印していたが、ジーンは覚醒し、説得を試みるが、逆に粉々に粉砕され、殺されてしまう。

4.ジーン・グレイ / フェニックス(ファムケ・ヤンセン)

前作で死んだと思われていたが、実際には生き残っていて潜んでいたもう1つの人格が目覚めていた。

サイクロップスを殺し、マグニートーの側につき、人間への憎悪を暴発させるが、最後にウルヴァリンに倒される。

5.ローガン / ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)

覚醒したジーンに元の自分に戻るよう説得するがかなわず、一時的に戻ったジーンと会話を交わし、その後ジーンにとどめを刺す。

6.ウォーレン・ワージントン三世 / エンジェル(ベン・フォスター)

背中に羽が生えミュータント化し、自分に嫌悪感を持つ。

ワージントン卿の息子。

7.ウォーレン・ワージントン卿(マイケル・マーフィー)

エンジェルの父親。

息子を治すためミュータント化を治すキュアを開発する。

8.レイヴン・ダークホルム / ミスティーク(レベッカ・ローミン=ステイモス)

警察に撃たれそうになっているエリックをかばい、自分がキュアの弾に当たり、ミュータントとしての能力を失う。

9.エリック・レーンシャー / マグニートー(イアン・マッケラン)

人類のキュア開発を受けて、ミュータントの決起集会を開き、多くの支持者を集め、ジーンをも仲間にし、キュアを開発している研究所を襲う。

キュア開発研究所における戦いで、ウルヴァリンにキュアを打たれ、普通の人間に戻る。

ラストはおぼつかない表情でチェスの駒を見つめ、人生の目的を失った1人の哀れな老人に成り下がったことが示唆される。


いいなと思ったら応援しよう!