鬼滅の刃について考えてみる(読まずに)
【2020.11.25 Facebookより】
世間ではどこを向いても鬼滅の刃である。
絵柄や商品展開などから察するにどうやら私の方に向けては作っていないようである。主人公の目の光の入れ方が少し怖い。
しかし、特にアンテナを張っていなくてもテレビ・ラジオ・インターネットを通して情報は入ってくるので一度追い風の吹いたものはすごいなと思う。
断片的な情報によると、主人公は鬼になる呪い?を掛けられた妹を治すために旅?をしたり鬼?と戦ったりする話らしい。
10代半ばくらいの男女の絵の描いてあるポスターを見たことがあるので、おそらくそれが主人公兄妹なのだろう。
兄の方は竈門炭治郎である。
ネーミングとしては「ホームラン打つ蔵」とかとあまり変わらない気がするが、それは置いておく。
妹の方はネズ子(漢字表記不明)と聞く。
そのネズ子だが竹筒を口に咥えている。
なぜこんなものを咥えているのだ。
読んではいないが考察してみようと思う。
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[1] 水遁の術説
まず、竹筒を咥えるものとして思い浮かぶのは忍者の水遁の術である。池などに潜って、追手が立ち去るまでの間は竹で呼吸をしつつやりすごすのだ。怪人二十面相もやっていたような気がする。
どうやら和風ファンタジーであることはほぼ間違いないと思われるし、ジャンプ漫画でも忍者モチーフは人気だ。
「水の呼吸」というワードは聞いたことがある。
水・呼吸・竹筒のスリーヒントクイズなら「水遁の術!」と答えて大正解の10ポイントである。
なので、ネズ子はくのいち的な立ち位置のキャラクターと考えて間違いないと思う。
鬼と忍者というのは近い位置にありながら、それを併せ持ったキャラクターは今まで出てこなかった。なかなか鋭いところに目を付けたなと思う。
しかし、気になるのは横に咥えていること及びその竹の大きさである。
横に咥えているのはまあいい。常に水遁するわけでもあるまい。
咥えなおしてから水に飛び込むのでもいい。それなら懐にしまっといても同じではないかという気もするが。
問題はあの大きさである。そのまま咥えるには少し大きすぎる。あれを縦に咥えるとマリオUSAのメスのヨッシーみたいなやつになりそうだ。
水遁の術をしたときも息苦しさはなさそうだがコバエが迷い込んで喉に落ちてきたら最悪のむせ方をしてしまう。アマガエルでも入って来た日には喉越しダイレクトだ。
[2] 浄化成分説
竹を咥えているのではなくかじっているのではないか。
ネズ子は鬼にならないために体を浄化し続ける必要があって、竹のエキスに浄化成分が含まれているのだ。
竹には抗菌・鮮度保持能力があることはよく知られている。
おじいさんも竹の皮に包んだおむすびをころりんしていたし、青竹踏みは足ツボ刺激とともに水虫予防にもなるとも聞く。
少し気の利いた和菓子店では竹筒に入った水ようかんが売っていることがある。今年の夏はあれを咥えて鬼滅ごっこにいそしんだ子供が1000人単位でいることだろう。
しかし青竹を直接かじるのは大変そうである。
竹の子だって少し大きくなったやつはアクを抜かないと舌がしびれるようなエグみがある。いわんや青竹をや。
そういえばネズ子が何やら恐ろしい顔になっているカットをみたことがある。エグみが染み出すその一瞬を捉えたのかもしれない。
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さて。
いろいろと考えてみたが当然答えは出ない。
もちろん、読めば理由もわかるだろう。
読まなくとも「ネズ子 竹 なぜ」で検索すれば
《ネズ子はなぜ竹を咥えているの?水遁の術?調べてみました!》的なネットの海のヘドロみたいなサイトが出てきて、一瞬で理由がわかることも知っている。
しかし知ってしまうと戻れない。知識の取得は不可逆なのだ。
それならば、知らないうちに遊べるだけ遊んでおこうとこの意味のない考察をしてみた次第である。