自信なさげな子に対する声かけのアドバイスを貰いました
できているのに「できているかわからない……」と自信なさげな発言をする部員がいます。「できているよ」と伝えても、何か腑に落ちない様子。どうしたものかと父に相談し、アドバイスを貰いました。
ちなみに父は、小・中学校のサッカー部を10年以上指導していました。僕の覚えているだけでも、土木の現場監督、協会の役員、一般社団法人の会長と、組織を導く立場の経験も豊かな人です。
部活指導や仕事に関してたびたび相談しますが、指導やコミュニケーションに精通していると思います。
「できている」と言っても信じてくれない……?
自信なさげな発言をするのは、1年生の子。自分ではめっちゃ不器用って言うけれど、教えたことをわりとすぐにできちゃう器用な子です。中学生のときにまともな指導を受けていなくて荒削りではありますが、運動音痴な印象は受けません。
最初に自信なさげな発言を聞いたのは、フットワークの練習のときです。フォア奥のフットワークは利き手側の足から踏み出しますが、この子は逆の足から踏み出していました。
この点を指摘したらすぐできるようになり、僕もOKを出したのですが、本人は「できてるかどうかわからなーい」と首を傾げていました。
他には、サーブ練習にて。シングルスのロングサーブが苦手で、飛距離もコースも高さもバラバラでした。
ポイントをいくつか伝えると安定してきて、あとは練習を重ねるだけかなーって状態に。でも、「できてきているねー」と声をかけたら、頷いたものの納得はしていない表情でした。
「自信がない」じゃなくて「納得していない」
自分に自信を持てない子なのか、何を言っても素直に受け止めてくれない子なのか……と悩んでいたとき、ちょうど父と会う機会がありました。こういう部員がいるんだけどと話してみると、こう答えてくれました。
実は、「なんで?」とは聞き返しているんです。サーブ練習のときは「うまく体重移動ができていない気がする」と答えてくれました。
一方で、フットワーク練習のときは、首を傾げたまま立ち去られてしまいました。答えてくれなかった。そう父に伝えると、さらにアドバイスをくれました。
たしかに、コミュニケーション不足だったなと思いました。
明らかに納得していない様子なのに、「できている!」「大丈夫!」と励ますのは一方的ですよね。その子の出すサインを無視しています。
自信がなさげな発言を間に受けるんじゃなくて、言葉の裏にあるもの、心の奥にあるモヤモヤに目を向けないといけないとな、と反省しました。