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たぶん世界で最もポピュラーなタロットデッキ:ライダー・ウェイト・タロット _ 独断と偏見でタロットデッキを紹介


Rider Waite Tarot


独断と偏見でタロットデッキの紹介。
初回はこれを書いておかずしては通れないだろうと思われる、ライダーウェイトタロットをご紹介します。

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ライダー・ウェイト・タロット Rider-Waite Tarot

作者: Arthur E. Waite, Pamela Colman-Smith
初版:1909年
タイプ:タロット
枚数: 78
大アルカナ: 22枚
小アルカナ: 56枚
日本語説明書:有
愚者: 0 力 :8 正義: 11
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一言でまとめると

タロットを勉強したいなら、まずは持っておくべきデッキNo.1。
添付の解説書も優秀なので、これを買えばとりあえず占いがスタートできるデッキ。
性格は最もスタンダードとする。


まずは絵柄紹介


みなさんが知っているタロットと言えば多分これ。


言わずもがな、たぶん世界で最もポピュラーでスタンダードなデッキ。

ごくごく一般的なタロットを入り口として、普通で真っ正面なところから勉強したいと思った時には、まず買うと良いと思います。
(伝統重視派な方はマルセイユタロットからどうぞ。)

日本語になった教科書がたくさんあるのが強み


正面の入り口から入る人にとってライダーウェイト版が最適なデッキな理由は、日本で(だけでなく海外でも)一般的なタロットの教科書というべき本の大方は、こちらのデッキを基本として説明されているからです。

個人的には、タロット扱い者はいずれはお気に入りのデッキを自分流に使いこなしていくべきだとは思うんですが・・・、なんだかんだタロットは体系化されており、その叡智も世にオープン化されていまして、これは学ぶ者にとっては非常に重要なポイントです。

基本的なところでは、カードに使用されている色とか、構図とか、象徴されるイラストですとか、こういう部分はタロットを深く扱っていく者にとっては避けては通れない道です。
(なんならこのデッキをスタンダードとして、タロットは体系化もされてきました。)

巷に溢れているオリジナルタロットの多くは、これらウェイト版の構図や色や象徴をベースとしています。(もう一つの大きな流派がマルセイユタロット)
これら素敵なデッキを使う前に、自分でカードを引くようになるんだったら色とか象徴とか位は知識として知っておいたら武器になると思うんです。
守破離で言ったら、”守”の部分。基礎は大事です。

もちろん「私はインスピレーションで引くんだ!」「ネットで解説読めばいいんで」って方には特段強くオススメしません。
あくまでタロットは感情部分などYes・Noだけでは語りきれない繊細な揺らぎを司るツールだと思うので
(AIのように感情抜きでYesかNoかを判断しているのが占星術)
デッキとの相性が重要だと個人的には思っています。

添付の日本語説明書も優秀、今日からでも一応始められる


「タロット始めたいなー」と思った人が初っ端から解説本を別途買えと言うのはハードルが高いかもしれません。
でも大丈夫、こちらには日本語説明書も付いています。

結構詳しく書いてあるので、これだけでも良いと思います。
もっと深く学びたくなった時に、タロット本を買えばいいだけかと。
「時が来た時」に揃えて増やしていくのがいいですよ、なんでも。

ウェイト版タロットを作ったアーサー・エドワード・ウェイト


さてさて、このデッキですが、ウェイトさん(男性)って方が作りました。
このおじさんは誰でしょう?

このおじさん、魔術とか秘教とか言ってしまえば「怪しい世界:オカルト」に詳しい人です。
一時期は魔術団に加入したり退団したり、なんなら自分で魔術団を作ったりもした人です。

小さい頃から文才があったと言われて、後々の解説本などにこの才能が役立ってきます。

このおじさんの功績といえば、ウェイト版と言われるタロットデッキを作ったことなんですが、このデッキの何がすごいって、小アルカナに世の中で初めて絵を付けたことと言われています。

それまでの小アルカナは、トランプのように数字と簡単なシンボルだけだった。
絵を付けたと言っても、実際に大アルカナ含め絵を描いたのは、画家のパメラさん。
一説によるとウェイトおじさん、大アルカナの絵は細部まで指定して描かせたけど、小アルカナはパメラさんが(ウェイトおじさんの詳細な指示なく)自分の考えのもと作ったとも言われている。え?。

でもウェイトさんはその小アルカナも含めて、この新しくできた自作デッキについてめちゃ詳しい自説解説本も併せて作りました。

と言うことで、小アルカナも彼の手から離れたものでなく彼の意思が入っているとみていいでしょう。
初めて小アルカナに具体性を持った絵を入れ、解説本も出したと言うことで、これが後世においても「最もスタンダードでポピュラーなタロット」と言われるようになった所以でもあります。

付け加えるなら、それまでタロットは一部のオカルト人で扱われていた密教道具みたいなものだったのを、加入していた魔術団の奥義とともに公開しちゃったりして、広く一般人に広めたおじさんでもあります。

ここからは余談ですが

ウェイトおじさんは、それまでタロットを扱う人にとって主流だったマルセイユ版から力と正義の順番を入れ替えた人でもあります。
彼は占星術と生命の樹のパスと対応するように”敢えて”入れ替えをしました。
力=獅子座、正義=天秤座となるように。
力は4-5を繋ぎ、正義は5-6を繋ぎます。
まぁ詳しくは省きます。

この話、余談にしました。とは言え、
この力と正義に何番が振り与えらえているかと言うのは、一部の人には重要なことです。
(これはどこか別でいつか簡単にでも説明したい)
なので森下的デッキ解説にも、力が何番で、正義が何番か、必ず記載していこうと思います!

デザイン

最もポピュラーなカードは、お手本中のお手本ともなる訳ですが、
余分な書き込みは一切なく、何を占うにせよシンプルかつ必要十分な情報が盛り込まれています。
デビュー間もない人から、プロフェッショナルまで、足りないところも余分なところもない秀逸なカードです。
色味に関しても、複雑でカラフル過ぎず、でも必要な色で構成されていますし、必要なところに的確な色を用いることにより、デビューしたてのビギナーさんでもリーディングできるように、誘導をしてくれます。

ちょっとクラシックな色使い。

【使い心地】
世界で最も愛されているカードの一つであるからか、出版元も頑張っています、耐久性に優れ紙質が良いです。
プラスチックのカードとは違う、サラサラっとした質感でシャッフルしやすい。
厚みも適当で変にしなったりもしませんし、角も丸いので綻びてくることも少ない。
ヘビーユースにもきっちりと耐えてくれますよ。

女性で手が小さい場合は、扱いやすいミニサイズもありますよ!持ち運びにも便利!
ちなみに写真画像は全て森下がヘビーユースしているミニサイズ。

デッキの性格

こちらは私の独断でのコメントです。
絵柄や作者は違っていてもデッキに性格(質問に対する回答の内容)なんて違いがない!と思われる方は読み飛ばしてくださって問題ない部分です。

【デッキの性格】

至極真っ当です。
真面目に回答してくれます。
割とハッキリとした回答であるって言うのも特徴ですかね、曖昧な揺らぎ部分はないです。
逆に言うと、特に恋愛とかで重要な「すごーく繊細な心の揺らぎを読み取りたい」って言うのはちと難しいかもしれません。
そう言うのをこのカードに求めるのであれば、ユーザー側のインスピレーションを求められます。
脚色されるでもなく、強調もせず、かと言って優しいわけでもなく、ドライでもなく。
まぁ世界中で最もポピュラーなカードらしいっちゅうか、「お手本中のお手本の回答を出してやるぜ」って言う心意気を感じる回答ですね。
個人的にはこれを一つ持っていて、スタンダードな性格をこのデッキにすることによって、他のカードの性格を知っていくのがいいかなぁと思います。

他のデッキも使っていくうちに「しゃしゃってくるデッキもあるんだなぁ」とか「あ、未来をズバリ当てると言うよりは、そう言う繊細な気持ちを読む方が得意なのね」ってデッキごとに性格があることがわかってくると思います。
このデッキはしゃしゃりもなく、控えめでもなく、まずはタロット生活を始める上で頼りになるパートナーかつメンターになること間違いなし!


マドンナ姐さんもツアーのバック映像にご使用


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