マジカルオイル製作など、魔術の儀式に重要な指輪(リング)
Magic/魔術を行うにあたって必要なリング
一番大切なのは、利き手の人差し指用のリング
これは、日本では「指さし指」とも呼ばれる指にはめるもの。
すなわち、意志を表す指のための指輪です。
色々なところで書いていて本当にしつこくて申し訳ないのですが、魔術を行うにはどうしても確固たる”意志”が必要なんです。
それを研ぎ澄ませるのが、右手の指輪。
魔術においては、利き手の右のリングは魔術の儀式で磁気コイルのように効果的に、人差し指に伝わる意志の力を拡大させる力があるといわれています。
小さな魔法陣を表したものとも言われています。
要は、意志を持って切り込んでいく…剣となる指輪ですね。
一般的には、純度の高い銀(925以上)、もしくは純度の高いゴールドで、幅広でプレーンなデザインが良いといわれています。
この指輪をはめることにより、「魔術師は、魔術の芸術性と結婚することになる」と言われています。
平たく言うと、魔術師としての生き方に腹を括る意志を持つ。と言った感じでしょうか。
このリングには、YHVH(声にだすのは恐れ多い神の御名)やTetragrammaton(YHVHヘブライ語で表記したもの)を彫り込むと良いといわれています。
ですが・・・貴方が信仰する神の名を彫りこめば良いでしょう。
もう一つ大切なのは、盾となるリング
さて、剣を表す指輪を用意したら、盾となる指輪も用意しましょう。
それが左手(利き手と反対側の)中指用のリング。
盾は色んな役割があります。
守るだけではありません、制御するのも盾の役割。
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余談:中指じゃなくてもいいの…?
のっけから余談ですが、この中指のリング、「いや、左の薬指だ」と言う師匠もいました。
というのも、これが諸説ありまして…
まず魔術において、左手中指が一般的に良いといわれているのは、「ソロモン王の大いなる鍵」において、悪魔の召喚の際にそうすることをおすすめしている記載があるからです。でも、具体的に儀式としての様式に必要と明記している箇所はありません。
また「黄金の夜明け団」と言う(気になる方は調べてね)団体が儀式で使用します。
この団体とは関係のない方は「中指じゃなくていい!」と言ったりします。
ちなみに黄金の夜明け団のドンが、大英博物館からソロモン王の大いなる鍵の書物を見つけれております。
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さて、ここではウィッチクラフトや魔術界?での一般的なお話で行きましょう。
中指は邪気から身を守る指
中指は「邪気から身を守る」指と言われている通り、”そそのかしてくる悪魔の囁き”から身を守る為にも必要なリングです。
これらのリングはソロモン王の大いなる鍵において具体的に「儀式に必要な準備物」と明記されているわけではありません。
BelethやAmaymonの前で「常に左手の中指に銀の指輪をはめ、相手の顔に向け保持し続けなければならない」と記載があるところから、中指シルバーリングが盾の役割があるだろうと言う所以です。
中指のシルバーのリングは「悪臭を放つ精霊の煙」から正常な鼻を保つために使うためとか、「儀式により悪魔を呼び起こすための契約と制約の印=悪魔を制御する力を持つ」と解釈されていたり、鼻に輪っかのようにつけていたとか・・・平たく言うと「悪魔から身を守り、制御するための指輪ですよ」と言う趣旨を則っています。
ただ・・何と言いますか・・・魔術において恐ろしいのは何も「悪魔を召喚する」ことでも、「悪魔」そのものでもなく、魔術を行う際の「自分」と、「その思考」です(意味深)。
というのも、魔術と言うのは普段使わない意識を使いこなして、日常ではまずありえない力を使うと言うことですから。
そういうアドレナリン大解放で放出しっぱなしの冷静ではない自分が、自分を唆して(そそのかして)くることなどいくらでもあります。そんな唆してくる思考こそが悪魔と言っても過言ではないはず。
そういった色んな意味で、自分を守る為に、自己を制御するための指輪を付けることにより、己にとっての盾を持つわけですね。
中指にシルバーのリングというのは、ソロモン王の大いなる鍵において「リングはハーブ(薬草)によって機能する」と書かれていることから、セージ等の植物で聖別(浄化)したリングが良いでしょう。
ソロモン王の指輪自体には決まった紋章が彫られているわけですが、こと悪魔の召喚やらにおいては、その紋章の彫りこみの等の指定は具体的に記されてはいません。
さらには「鉱石を埋め込んではいけない」等の記載も見当たらないので、自分を守る石がおありなら入れ込んだリングも素敵ですね。
私は日常生活での実用もかねて、ダイヤモンドのリングにしています。なぜかというと、ダイヤモンドはどの鉱石よりも硬度が高い石ですので、防御力が最も高い盾みたいなものだからです。悪魔にとって大きな敵ともいわれる鉱石でもあります。
アメジストやアゲートもおすすめです。黒い鉱石も守るという意味ではいいですね。
魔術における指輪についてのご説明は以上です。
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更に余談
中世では一般的に「中指」というのは一番脆弱で、『頭の悪い指』とも言われていました。
中世の絵画をみると、リングを付けるような高い位の人たちで中指に指輪をしている男性はほぼ見受けられません。
魔術と一般社会は中世においても一線を引かれていましたので、ここは中世の考え方はいったんおいておきましょう。
ただ魔術においても、「一番脆弱」で弱みに付け込まれやすい指に己を守る指輪を付ける。という考えも理には適っていますよね。