カクレンジャーを観た
TTFCにて、忍者戦隊カクレンジャーを観ました。
おそらく、自分の記憶の中にある一番古い戦隊がカクレンジャーだったと思います。
記憶の中にあるカクレンジャー
おぼろげながら記憶の奥底に残っていたカクレンジャーですが、ストーリーを観ていくうちに、昔VHSで観ていた記憶が蘇ってきました。
何といっても一番強烈に残っていたのは、オープニング曲「シークレットカクレンジャー」とエンディング曲「ニンジャ!摩天楼キッズ」だったかもしれません。
どちらも、王道の特撮ソングという感じではありませんが名曲ですね。
前者は、開幕の『カクレンジャー ニンジャニンジャ』で一気に引き込まれますし、後者はドロドロのダンスは忘れようにも忘れられないほどのインパクトがありますね。
キャラクターでいうと、三太夫や貴公子ジュニアは登場してきた瞬間に、自分の記憶の扉が開いていくのを感じました。メインのカクレンジャーではなく、敵役と脇役の方を覚えているのも何とも言えませんが。
貴公子ジュニア役が遠藤憲一さんということを今回初めて認識しましたが、幼心に、あのビジュアル系バンドのような容姿が印象に残っていたのかもしれません。大魔王の復活後に退場してしまって残念でしたが、かなりのハマり役だったと思います。
また、戦隊と言えば、巨大ロボがつきものですが、こちらもしっかり記憶に残っていました。無敵将軍、ツバサマル、隠大将軍は、子どものころに遊んでいたと思います。変身アイテムのドロンチェンジャーや忍びの巻も、手に取って遊んでいたような記憶があります。
泥臭いカクレンジャー
OPとEDが、王道特撮ソングという感じがしないと書きましたが、カクレンジャー全体がそういう雰囲気だったようにも思います。
もちろん、大魔王をはじめとした妖怪を倒し、平和な世の中を目指すというストーリーはありますし、子どもたちの想いを背負う姿勢はヒーローそのものでした。
44話のカクレンジャーが大魔王に囚われて絶対絶命という所で、サスケが現れて、全員で変身と同時に「シークレットカクレンジャー」が流れるシーンは、作中でも随一の胸が熱くなる名場面でした。
王道ではないというよりは、泥臭いヒーローという感じがしました。
それが一番現れていたのが、最終話でカクレンジャーが封印の扉に大魔王を押し込めるシーンでした。
大魔王の正体は、人々の負の感情そのもので、各人の気の持ちようによっては、また妖怪が力を増したり、弱まったりする厄介な存在でした。
そういう負のエネルギーを単純な勧善懲悪で斬るのではなくて、それを一旦引き受けてから押し返していく。画としては、大魔王とカクレンジャーの押し合いなのですが、その心のせめぎ合いみたいなものが感じられて好きなシーンでした。
その後、ドロンチェンジャーで扉を封印して、カクレンジャーはその役目を終えるという締め方も好きでした。
終わりに
カクレンジャーは、女性戦士である鶴姫が中心となっているのも特徴的でした。
思えば、白面郎、三太夫、タロー、ジローと、鶴姫を中心とするハードな人間ドラマもあり、物語を盛り上げてくれました。そのたびに、彼女を取り巻く戦士たちの成長と結束が描かれていたのも楽しかったです。
自分の幼少期の懐かしい記憶に、今ストーリーを観た記憶が積み重なって、カクレンジャーも自分にとって大切なスーパーヒーローになりました。
そういえば
偶然にも、暴太郎戦隊ドンブラザーズ24話に登場したヒトツ鬼が、忍者鬼ということでカクレンジャーモチーフだったようです。
巨大ロボ戦で巨大化した忍者鬼が、「ニンジャ戦隊カクレンジャー見参!」のポーズを決めていましたね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?