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【CTOブログ】大企業からスタートアップに転職するということ

はじめまして。モルゲンロットCTOの中村です。
転職エントリではよくある話題ではありますが、自分が経験して改めてわかってきたこともあるので、後に続く人の役に立つことが少しでもあればと思い、ブログにしたいと思います。(そんな人がいるかはわかりませんが。。。)


まずは、自己紹介から


モルゲンロットポロシャツ着用。

基本情報

名前:中村昌道(中村が複数名いるため、”まさみちさん” と呼ばれることもあります。)
年齢:30代
大学では工学部で流体力学を専門として学位を取得しました。

大学在学中

当時はなんとなく宇宙開発にあこがれて、航空宇宙工学専攻のある大学に進学しました。さほど勉強が嫌というわけでもなかったので、大学院への進学は決めていました。大学院では流体関連の研究にハマり、博士後期課程まで進学しました。思えばこの時から、自分のキャリアに対して良くも悪くも挑戦的だったかもしれません。
卒業が近づくにつれて宇宙関連の進路は在学中にいろいろと考えましたが、その時に思ったのは、宇宙関連の分野においてはコンテンツ開拓がすべてという事実でした。
特にロケットに関わる開発をしていた自分は、宇宙開発を促進するにはロケットを作るよりコンテンツを作る方が重要だと考え、卒業後はあえて宇宙関連でない分野に進むことにしました。

大学卒業後

大学卒業後は日立製作所の研究開発グループに入社しました。業務内容は流体解析関連のことが多く、専門としては近いものでしたが、これまでとは違って様々な工業製品の解析に取り組みました。
その中で、数値解析の新しい手法の開発に取り組んでみたり、新しい製品を提案してみたりと、比較的いろいろと取り組むことができました。
もちろん、うまくいかないことの方が多かったですが、自分としては働いていて楽しいと思えるような、良い環境だったと思っています。
もしも誰かに”日立ってどんな会社ですか?”と聞かれたら、良い会社でしたと答えると思います。
一方で、漠然ともっと色々なことに挑戦したいと思うこともありました。具体的な中身はありませんが、現状のままで良いのかという不安と、自分にもっとできることはあるのではという疑問が常に心の中にあるようになっていきました。
そこで転職サイトを見るようになり、モルゲンロットを見つけました。

モルゲンロットへの転職

入社当時のモルゲンロットはGPUを搭載したサーバーをベアメタルクラウドとして提供する事業を行っていました。日立で解析をしていた時はGPUに関する知識はほとんどありませんでしたが、解析結果の可視化や計算の高速化に関して注目されつつあることは知っていました。
その時は”面白そうだし転職してみようかな”くらいの感覚でモルゲンロットに応募しました。
しかし無事に面談を通過してから、本当に転職するのかどうかでとても悩みました。”GPUを売るビジネスで本当に成功するのか?”、”自分の能力でやっていけるのか?”、”そもそも自分で事業を始める方が面白いのでは?”などと色々なことを考えました。
その時最後の結論としていきついたのが”成功しようが失敗しようが得られるものはある。”という、宇宙分野で研究していた時の考え方でした。今思えば、自分の価値観の中の大きな部分が博士課程の学生の時に作られていったのかもしれません。

転職してからの生活

モルゲンロットに転職してからは、本当にいろいろなことがありました。スタートアップは大企業とは違い、多くのことを自分で決めていく必要があります。特にモルゲンロットは10~20名程度の会社だったので、何かを開発するにしても自分でほとんどを決める必要があります。よく言えば自由度が高いですが、それに伴う責任もとても大きいです。日立の時は、研究や開発が最終的にいくらの価値を生むかを厳密に突き詰めたことはありません。ですがスタートアップでそれを怠ると、すぐに会社に危機が訪れます。あくまで私のケースですが、日立にいたときの方が基礎的な研究に集中して取り組めました。
もしもスタートアップに転職を検討している方で”スタートアップでは好きなことができる”と考えている方がいたら、今の私は思いとどまるように伝えます。大企業以上にスタートアップはやるべきことが多いです。
裏を返せば、スタートアップの特徴として、大小はあるにせよ全ての人材に経営者としての役割が求められることです。営業にしても開発にしてもバックオフィスにしても、自分の業務を常に経営者視点で管理していく必要があります。そのため、経営に興味がある人にはスタートアップが向いているかもしれません。ただし、大企業に入社するのとスタートアップに入社するのはどちらが良いかと言われたら、1社目には大企業に入社して様々なスキルを身に着けることをお勧めします。今の私は、日立の時に身に着けたものに支えられています。

それでもスタートアップにいる理由

ここまで書くと、スタートアップってやっぱり大変そうだなと思われるかもしれません。そしてそれは事実です。
ですがそれでも、私はこの会社で働いていたいと思います。その理由は、今の事業が好きだからです。モルゲンロットの事業の根幹である”必要な人に必要な計算サーバーを提供する”という部分は、もともと計算サーバーのユーザーであった自分からすると、本当に実現したい目標の一つです。その目標に向かって必要なことだけを実行するという点は、スタートアップならではのことだと思います。
特に今、AIブームに伴いGPUサーバーの需要が高まっています。そういった市況の中で、新しいインフラとしての計算基盤を構築していくという業務はとてもやりがいのある仕事です。
この記事を見てスタートアップへの転職で悩んでいる方がいたら、ぜひ一度事業を好きになれるかどうかという観点を持ってみてください。もしも事業を愛せるのなら、その他のことは耐えることができると思います。(もちろん、想像を絶することが起きたりもしますが。。。)

人材募集

そんなモルゲンロットですが、幸いにもある程度の調達に成功し、人材を募集しています。特に、GPUサーバーをインフラとして提供していくために、サーバー周りを管理できるインフラエンジニアや、仮想環境の構築が得意な人を積極的に募集しています。
もしも興味がある方がいれば、ぜひご連絡いただければと思います。
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