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イノベーションのジレンマ

みなさん、ご無沙汰しております。まるパパです。私を知らない人は過去ブロクを読んでください。私の担当回は主に、企業経営や経営者の想い等を語っております。そして、柴犬まるの写真を使ってアクセス数を伸ばそうとしています。

今日は企業のイノベーションについて記事にしたいと思います。


イノベーションとは何かね

イノベーション: innovation)とは、物事の「新機軸」「新結合」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術発明を指すという意味に認識されることが多いが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自律的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。また、イノベーションは国の経済成長にも極めて重要な役割を果たす[1]

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

”一般的には新しい技術の発明を指す”とありますね。
私もITベンチャー企業経営者の端くれとして、常にイノベーションを起こして社会に変革をもたらしたいと思っておりますが、これが中々難しいんですよね。私がIT業界関わって、もう四半世紀になるんですがこの25年の間にかなりのイノベーションが起こりました。

戦後のイノベーションTOP10

アンケート投票でイノベーションTOP 10がこちらが選ばれたそうです。
今では、私たちの生活に欠かせないものばかりですね。個人的には、ウォシュレット作った人は神さまだと信じています。

出典:https://koueki.jiii.or.jp/innovation100/innovation.php

世界一のイノベーション大国はどこ?

「イノベーション」と技術革新のことだけでなく、新たなアイデアや手法を導入することによって、社会やビジネスに大きな変革をもたらす言葉として様々な分野で広く使われています。言い換えれば課題解決力となります。そこで、グローバル・イノベーション・インデックス(GII)という機関が多方面の視点を用いて課題解決力ランキングを国別のランキングをだしておりますが、そこで一位に輝いている国が・・・スイスなんですね。
てっきりアメリカ?とかイスラエル?とか思いませんでした?私は完全にアメリカだと思いこんでました。

スイスが堂々の第一位

スイスと言えは、アルプスの少女ハイジで有名なあの?スイスですよね?ってスイスに縁もゆかりもない、まるパパはそう思ってしまいます。が、よく考えたら時計も、金融も、保険も、製薬もスイスはめちゃくちゃ世界のトップ企業が並んでますね。うーん。ハイジに騙された!!(勝手に)気になってスイスの事をググってみましたよ。

オリジナルのハイジを初めてみたyo 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ハイジイノベーションの秘密は教育にあり??(知らんけど)

どうやら、スイスは日本の小・中学校にあたる9年間の義務教育があって、卒業すると2つのコースを選択できるそうなんです。一つは日本と同様に高校生になるパターン。で、2つ目が独特で職業訓練教育コースって選択があるそうなんです。これって・・中卒で働くって事???て思ったんですが、ちょっと違うようです。

職業によって3年から4年にわたり実務と理論の教育を受ける。この職業訓練教育を世界的にも画期的なものにしているのが、一般企業を実務教育の受け入れ先としている点にある。学生は研修先の企業で週に3から4日、実践的な訓練を受ける。残りの1から2日は職業訓練校で理論を習う。つまり、企業が教育システムの一環に組み込まれているのだ。こういった訓練システムはドイツなどの限られた国でしか行われていない。

出典:https://www.gqjapan.jp/culture/column/20140912/innovation-switzerland-01

そういえば、ハイジも乳搾りとかいろいろおじいさんに教えてもらってたね。(納得)


スイス式職業訓練の一貫

イノベーションのジレンマ

はい、有名な本ですね。私も随分前に読んだ記憶が遠い彼方にあります。この本で書かれている事を要約すると以下です。
業界トップになった企業が顧客の意見に耳を傾け、さらに高品質の製品サービスを提供することがイノベーションに立ち後れ、失敗を招くというお話。

これね、長く社会人をやってるとよく見かけます。特に、ITに業界にいると月一くらいでみかける現象です。盛者必衰の理をってやつです。で、この本に書かれている帆船と蒸気船の事例が私には印象に残っています。

駆逐された帆船とイノベーションのジレンマ

スペインのガレオンとオランダの軍艦(1618〜1620年)出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

蒸気船の始まりは1800年の初頭です。帆船がいつから使われていたのか詳しくは知りませんが、コロンブスが新大陸を発見したのは1492年なので、もうずっと帆船の時代が続いてたんですね。つまり、蒸気船の登場まで船業界のイノベーションは数百年起きていなかったという事になります。
蒸気機関船が開発されて間もなくの商用蒸気船は全く使い物にならなかったようですよ。重たい石炭をたくさん載せて信頼性の低いエンジンはすぐに壊れ、航続距離も短かったようで、ミシシッピ川のような広域河川にしかつかえなかったそうです。当時の貿易はやはり大西洋横断がメインストリーム。帆船を活用しヨーロッパとアメリカの東海岸を往復して貿易が盛んに行われていました。開発当初の蒸気船は大西洋を渡るだけの性能を持ち合わせていなかったようです。まぁ、いつの時代もそうなんですが新しい物っていきなり使い物にならない事が多いですよね。蒸気船は重く、スピードも遅い。その姿を見た帆船メーカーは高笑いしたかどうかわかりませんが、顧客への売り文句はこうでした。

蒸気船より帆船の方が早く荷物を届けられまっせ!

生成AIに描いてもらった帆船で配達する様子

遅くて、すぐに壊れる蒸気機関船を横目に「信頼」と「スピード」を売り文句に新技術を潰しにかかりました。ベンチャー企業ともいうべき蒸気船メーカーは技術を高め壊れにくいエンジン、燃費の良い技術を磨き努力をしましたが、相手は歴史の長い信頼のおける帆船。なかなか顧客は振り向いてくれませんでした。帆船メーカーの営業担当者は余裕をこいていたことでしょう。
ただ、不思議なことに徐々に顧客は蒸気船に移行していったそうです。帆船の方が早く荷物を届けられるのに?なんで?と思いませんか?そこは発想の転換です。蒸気機関側はエンジンの性能が大西洋を渡れるクオリティに達した事を期に、蒸気船の打ち出し方を変えたのです。

お客様のお荷物を確実にお届けいたします

ゲームチェンジです。荷物を早く届けるというゲームから降りてゲームを変えてしまったのです。
確かに今の蒸気機関では帆船以上のスピードは出せないが、天候に左右されづらい蒸気船は確実に荷物を届けられる。しかも、日時指定つき。このお届け日指定が蒸気船のイノベーションだったんです。
荷物を受け取る側は、いつ届くかわからない帆船を港で毎日ずっと待つよりも遅くてもいいので確実に日程がわかっている蒸気船を待つ方が効率が良いと思ったのです。現代で言うところの宅配便の日時指定ってところですよね。受け取る側からしたら受取日時がわかっていると便利ですよね。顧客はスピード受取よりも確実な受取を選んだのです。
これが有名な蒸気船のイノベーションで、帆船はこのタイミングで駆逐されてしまったのです。まさに、盛者必衰。

生成AIにて蒸気船と帆船の熾烈な戦いを描いてもらった

ハイブリッド蒸気船??

余談ですが、帆船から蒸気船の移行期には機帆船という風と蒸気の良さを併せ持ったハイブリッド船が開発されたそうです。それも、いつしかは蒸気船に完全移行したんですね。もしかしたら、トヨタのハイブリッドカーも同じ運命に??

昭和初期の機帆船(マグロ漁船)出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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