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NOTEでのオリジナル記事

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#フォーカシング

雑念から創造を引き出す瞑想法

人は何かに集中していても、あるいは、何も考えないようにしていても、心には、しょっちゅう「雑念」が生まれます。 ほとんどの瞑想法では、この「雑念」は追い払うべきものです。 この投稿では、まず、仏教各派のいくつかの瞑想法を取り上げて、その「雑念」に対する態度の違いを比較し、そこに「雑念」に対する可能性を探ります。 その後、いくつかのラディカルな心理療法をヒントにしながら、「雑念」に意味を見出し、それと向き合い、創造的な成果を生み出すための、広い意味での瞑想法を考案します。

夢見の術:その本質と奥義

私にとって「夢見の術」は、大きなテーマの一つです。 昔、「夢見の技術」というグログ・サイトも作りましたし、このNOTEでも夢見に関するマガジンをまとめています。 ですが、「夢見の術」というのは、一般にほとんど知られていませんし、実践はかなり難しいものなので、試しても諦めてしまう人がほとんどでしょう。 まあ、それは、瞑想でも、魔術でも、なんでも同じなのですが。 そういう私も、「夢見の術」の研究家ではありますが、決して実践家と言うほど、実践をしているわけでもありませんし、優秀

妖怪を二元論から解放する2:昇格

「妖怪を二元論から解放する1:零落」の後編に当たる投稿です。 この前編では、「妖怪」や「悪鬼」の類は、「高次対称性」を持っていたアニミズムの「スピリット」が、非対称な二元論的によって抑圧された存在だということを書ました。 本稿では、「妖怪」を解放・昇華したことがある中世インド、日本の歴史と、「妖怪」と後期密教の尊格の関係、「妖怪」を解放・昇華する実践のための「ドリーム・ワーク」の具体的な方法について紹介します。 インド・チベット密教における悪鬼の昇格 インド中世に興っ