ネガ・バタフライエフェクト
バタフライエフェクトというものをご存知ですか?
メチャ簡単に説明すると、蝶々がふわりと飛ぶ程度の小さな空気の動きで遠くの気象が変わるのか?という力学系の表現です。
わたしは常々これを信じて生きています。
ここから先、わたしの3日間の行動を綴った文章になります。少し長いのでラーメン屋さんに30分以上並べる精神のある方だけ読んでください。
今ケース:一昨日の夜楽しく飲んでいたら、今夜落ち込むことになった。
順を追って説明していきましょう。
一昨日、内定先でのアルバイト後社員さん主催で新卒の懇親会がありました。2時間程度とメールに記載されていたので何の心配もせず次の日12時から22時半までの激ロングバイトを入れたら、なんと午前2時まで開催されたのです。終了予定時刻から6時間のオーバー。
とっても楽しかったしありがたい限りではあったのですが、内心では少し明日のバイトで爆死するのではないかと不安でした。
6時起き+労働+未来の上司たちとの飲み会。
もちろん新卒ごときに「スミマセン、明日バイトなので帰ります」という勇気はありませんし、皆優しく最初から最後まで愉快な空間であったため、解散の令が出るまで帰るつもりはありませんでした。
最寄りに着いたのは午前2時半ごろ。
フワフワと気分が良かった酔っ払いは、今日の出来事を話すために近所に住む恋人の家へ直行。
喋り散らかしてしばらく経ったら眠気が限界を超え、帰宅を諦めて睡眠。
この段階で絶対に12時から働けないと確信し、バイト先の社員さんに「17時から出勤させていただきたいです」とLINEをすると、日が登った頃に了承の返信があり、安心して瞼を落としました。
落ち着くと普通に酔っ払っていたことに気づき、体から酒が抜けるまで豪快に睡眠。
14時に起床したあと軽くご飯を食べて帰宅し、気合いの20分準備でバイト先に向かいました。
店長に休んだ理由を問われ、嘘を付いて誤魔化すか本当のことを言うか悩んだ結果、正直にこの出来事を話しました。
退勤後まかないを食べていた際に店長に背後からデカい声で苗字を叫ばれ肩をすくませると、今日の休みの理由はなんだと10分ほど説教されました。
店長は九州出身なので、本当にガラの悪い怒り方をします。いくら内定先の大事な会だったとはいえ、自分に非があったことに納得し落ち込み、直後腹痛に襲われました。
腹痛に襲われ駅のトイレに篭っていたら、本来23時半に帰宅できるはずが0時半の帰宅になりました。
バイトの疲れなのか、説教されたショックからの疲れなのか、トイレに篭っていたストレスからの疲れなのかはわかりませんでしたが、とにかく疲れていました。
しかし寝る前に洗濯物を干すのだけは絶対に遂行しようと決めていたため、洗濯物を回している間ダラダラして待機しました。
案の定、でっかいクッションの上で寝落ちしました。洗濯という家事は待ち時間があるから本当に戦犯。起床はギリ昼前の11時。
洗濯、皿洗い、片付け、風呂、全てのタスクがこなせず自分に絶望しながらも16時半からのバイトの前に全てこなしました。
たまった洗濯物を晴れた青空の下綺麗に外干しした瞬間は、これまでのマイナスな流れをここで止められると思い、晴れやかな気持ちでした。
明日のバイトで着るコック服も、キレイに洗われ白い歯を見せて笑っているようでした。
夜、雨が降りました。
相当、雨が降りました。
バイト先の傘をさして歩きながら、おひさまの匂いフェチであるわたしが「もう外干しなんかしたくない」と強く感じるほどでした。
築40年の物件には浴室乾燥機が付いていないため、築4年の物件に住む恋人の浴室乾燥機を使いたいと電話を掛けました。
浴室乾燥機を借りるか借りないか決まらないまま話が広がり、いつのまにか私の呪いでもある「変われない・頑張れていない」の負のマインドが湧き上がる話題になりました。
一度このテンションに入ってしまうと長く、涙をこらえながらもちょっとした習慣であるジムに恋人と行きました。
運動中にaikoが余計なことを歌い、歌詞を聴き入れたくないがためにヤケになって何回も腹筋をしました。
ジム後に「最近お風呂浸かってる?」と聞かれ、1ヶ月以上浴槽にお湯を張っていないことを思い出しました。
そうして、お風呂に入って色々考えて落ち着いて、今日は泥のように寝ようと決めながら家に帰りました。
お風呂を溜めながら皿を洗い、昼に作った炊き込みご飯を一食サイズに分け冷凍保存し、一服し終わった頃にお湯が溜まるまでのタイマーが鳴りました。
音楽でも流して鼻歌をうたいながらシャワーを浴び、お風呂に浸かりながら日記でも書こうと携帯を持って浴室に入った瞬間、電池が切れました。
「それは違うだろ」と思いながら急いで充電しに裸のまま充電器のある場所へ向かったのですが、一度切れてしまった電池は復活までに時間を要し、「もう今日はデジタルデトックス。瞑想しよう。」と決め、浴室に戻りました。
湯加減を確認してまた絶望しました。なんと一生懸命冷水を溜めていたのです。もうすぐ住んで1年になるこの和室物件にまで冷たく見放されるとは。
何でもうまくいく周期があるように、何にもうまくいかない周期ってあるんだと痛感し、風呂に溜めた冷水を全部抜いて静かにシャワーを浴びました。
そして今、この文章を綴っているわけです。
長かったですね。
こうして、わたしが今こんなにテンションが低い発端は一昨日の懇親会が午前2時まで行われたことだと推測されます。
九州人のいるバイトに昼から頑張って行っていたとしても、帰宅後とんでもない疲れで寝落ちしてしまうのは分かりきっています。おんなじコースです。
しかし、一昨日のハッピーな出来事があったからこそ、ちっぽけな日常のストレスであるはずのものが反動でこんなにもマイナスに感じられるような気もしました。
ここで「あの時何をしていればハッピーになれたのか」と考えることはせず、こうしてこの負の連鎖を文章に綴ったこの行動が、明日のハッピー・バタフライエフェクトとなることを信じて眠りにつきます。
明日も明後日も明明後日もバイト。
バイトフライエフェクト。
いいえ。もうバイトは飛びません。
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