コロナ失業まであと15日

緊急事態宣言の発令から、まる2ヶ月仕事が休みになった。

5月中には、6月いっぱいの契約満了をもって更新がなされない旨連絡があった。

退職の準備のために3週間出社することになる。


6月2週目から勤務が再開した。
保育園よりできるだけ16時までの時短保育に協力をとのお話もあり、あわせて勤務も週3日10~14時までという、契約上の最低時間数となった。
それでもコロナ休みに入る前と同じく業務があればよかったが、諸々の事情が変わりアウトソースされる業務も極端に減った。
出席のあいさつ代わりに、抽出したリストを全メンバーにメール送信するだけで、それが終わってしまうと見事に何もすることがなくなるのだ。
10時に出社して11時過ぎには何もなくなる。
残り3時間、遊んでいるわけにもいかないので、関係ないメールや社内報に目を通したり、過去の資料を無駄に開いてみたり。

とにかく。

誰のなんの役にも立っていない感がものすごい。

そこにいるだけ。
むしろPCを起動して電気代を無駄に消費している、それ以上に、いるだけで時給を発生させている。
なのになんにもできない。


それまで、それなりに頼りにされていたと自負しているし忙しくもあったので、この落差に結構な勢いでメンタルがダメージを食らっているらしい。

ということにさっき気が付いて、慌ててこの文章を書いている。


契約終了の連絡をもらう前から、この状況ではもしかしたらそうなるかもしれないという予想はしていた。
業績は大きく悪化し、経費は莫大にかかっているはずだからだ。
私のような余剰人員はまず真っ先に経費削減の対象になるだろう。

だからその連絡をもらった時は、特に驚きも落胆もしなかった。
ですよね~、くらいなノリで電話をくれた上司にも軽く返事をした。
仕事や生活に対する不安は特になかった。
私は生活費は国のお世話にもなっているし、仕事にしたってえり好みしなければいくらでもあるのだ。

どうせ私の経歴と家庭環境ではこれまではおろか今後だって正社員は望めない。
アルバイトを渡り歩いていくだけだ。
人とほとんどかかわらなくていい、休みは好きなようにとっていい、子供や自分の体調不良で急に休んでも特に誰にも迷惑をかけない。
私には本当に理想的な職場だったので、また人間関係や上下のしがらみ、子育てにおける突発的なトラブルとそれに対する職場へのフォロー、そういったストレスにまたさらされるのかと思うと正直、げんなりはしたが。

まぁ、どうせ今慌てて職探しをしてもこの状況下ではろくな仕事は見つからない。退職したら少しゆっくりして、何をするか考えよう。

そう思って、3週間限定の職場復帰に臨んだ。


今。
耐えがたいほどの無力感と疎外感と喪失感が一気に襲ってきている。
なるほど暇だというのは恐ろしい。考えなくてよいことを考えてしまう。ゲームでもやっている方がまだましだ。

そういえば私はこれまでもろくでもないやめ方・やめさせられ方ばかりしてきたなぁ。
円満に、「お疲れ様でした」といってやめた記憶がほとんどない。
もちろん、自分は間違っていないと思うからこそ衝突もし退職という結果にもなるのだが、振り返ってその記憶ばかりなのを見ると、もしかしたら大きなところで自分が間違っているのかもしれないなどと思ってしまうではないか。

なんてことを考えるとダメージに拍車がかかる。

正直あと2週間、この状態で持つ気がしない。

自衛のためにこの文章をしたためていくことにする。

2020/6/15

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