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性に関するトラブルが多いのはなぜ?〜性教育への向き合い方〜
みなさん、こんにちは!運営の新です!
2月が始まって、もうあっという間に時の流れの早さを感じるこの頃ですね。
僕は、2月は慌ただしくも充実した日々を過ごしています。
今回は、1月23日に行われたセクシュアリティプログラム第10期第6回講義についてお届けします!
もあふるではお馴染みの安部顕先生ことへいなか先生が、実習生たちと一緒に答えのない問いを語っています。
アーカイブはこちらからご覧いただけます!
講師紹介
安部顕先生
・元法務教官
・公認心理師
・放課後等デイサービス指導員
・スクールカウンセラー
少年院にはどんな子供が多い?
少年院と聞くとみなさんはどんなイメージを浮かべますか?
厳しいところ?
未成年が罪を犯したら入れられるところ?
いろんなイメージがある中で安部先生がよく聞かれたのは
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これに対し、実際は罪の重さだけで少年院に入れられるかどうかが決まるわけではないと言います。
罪の重さだけではなく「要保護性」というものが重要になってくるとのこと。
要保護性
このまま社会にいても改善の見込みがないから保護しないといけないんだという懸念。
例えば、AさんとBさんが共犯でコンビニ強盗をしたとします。
どちらも店員さんを殴った数も、窓ガラスを割った数も同じ。
罪の重さは全く同じである。
しかし、Aさんは両親がいて、裕福な家で育ってきて虐待もない。
対してBさんはシングルマザーで、自分の部屋はなく、食事は缶詰を食べている。
この状況を踏まえて考えると、どちらが要保護性が高いでしょうか。
このように要保護性が高い子どもというのは経済的な困窮やシングル家庭、親子のコミュニケーションが全く取れていないなどのケースが挙げられるそうです。
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子どもたちを取り巻くコミュニティ
少年院に入るのは男子だけではなく、女子もいます。
しかし、少年院に入っている女子は性被害を受けた確率が高いそうです。
それはなぜなのでしょうか?
実を言うと、男子も女子も被害に遭うリスクが高いところにいることからはじまるそうです。
少年院にいる非行少年に「出院後の生活設計」という作文を書かせた時に
「僕は二度と暴力はしません」と書くのだが、
「唯一、力が許される場面があると思います。それは大切なひとを傷つけられた時です。」とも書くのだそうです。
街で絡まれたら、そうなってしまうことがあるかもしれません。
しかし、安部先生は
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絡まれやすい人、絡まれやすい場所、絡まれやすいコミュニティ・・・。
そこにしか居場所がない。
つまり、一つ目の原因はリスクの高い場所にいること。
二つ目は個人差があるが、愛着の形成に課題を感じている女子が多いこと。
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