性教育の授業とは 3か月後の自分に期待膨らます第4期実習生
こんにちは。第4期一発目の記事を書かせていただきました運営のうみです!
今回から第4期の実習が始まりました!
今期も熱意あふれる学生さん4名が集まりましたよ。
さて、どんな4名なのでしょうか?
実習生自己紹介~もあふるへの期待~
第4期はこちらの4名と一緒に3か月間学んでいきます。
ぜひ皆さまも実習生と同じような気持ちで、これからの講義を楽しみにしていただけたらと思います。
もあふるとは
子どもたちをめぐる性の問題は多様です。なかには、性被害にあってしまった子や性別違和のある子もおり、その子たちは特にしんどい思いをしていることが多いです。
しかし、学校の先生はセクシュアリティについて学んでいないので対応がうまくいかなかったり、コミュニケーションがうまくいかず、トラブルになったりします。この状況に先生たちも困っているのですが、多忙のため学ぶ時間がありません。
そのため、まずは先生になる前段階である大学、大学院の教員養成課程にいる方、教育に携わろうとしている皆さんに向けて、オンラインで教育実習をしています。
もあふるについてさらに詳しく知りたい方はこちらからどうぞ↓
【第3期実習生あんこさん 模擬授業】英語×ジェンダーバイアス
まずは、授業の概要と背景について話していただきました。
授業後に、生徒から先生に相談があったときに対応できるように養護教諭や他の先生に本時で扱う内容を伝えてあるそうです。
応援に駆けつけてくれた懐かしの第3期実習生のおこさん、しょーちゃん、第4期実習生と参加者のみなさんが生徒役になります。ドキドキ、わくわくした雰囲気のなかで始まりました!
Activity1~自分たちもバイアスを持っていない?~
文章を読んだ後、内容に関する問いについて考えました。まずはヒントなしで意見を出し合うことで、生徒が普段から持っている職業やふうふに関するジェンダーバイアスに気づけるような工夫がみられました。
Q1.医者と息子の関係は?
生徒からの意見
・医者は息子のお母さん
・親子だけど実の親とは限らないので「責任者」みたいな
・親子(でも、医者の性別はわからないよね)
Q2.医者と父の関係は?
生徒からの意見
・夫婦
・ふうふ(男女・男男・女女)
・パートナー
あんこさん:みんなの意見を聞いてどう思ったかな?
まーぴんさん:医者が男の人だと思い込んでいたけど、男同士のペアがいたり、女同士のペアがいたりするという考えが新鮮でした。
おこさん:医者の男女比ってどんな感じなんだろう?
あんこさん:たしかに。先生も調べてみます。
Activity2~身の回りのジェンダーバイアス~
「私たちの周りにはどんなジェンダーバイアスがあるのだろうか」
グループ1から3に分かれて、身の回りにあるジェンダーバイアスを
ジャムボードに書き込んでいきました。さて、どんな意見が出たのでしょうか?
のあさん:印象的な意見は「女の子なんだから脚閉じなさい」と「言葉遣い」です。小さい時から、よく言われていました。女の子は乱暴な言葉を使うとすぐマイナスなイメージにされてしまうので印象に残りました。
あんこさん:たしかに、男の子が乱暴な言葉を言ってもそんなに怒られないけど、女の子が言ったら怒られるね。
どんぐりさん:印象的だったのは「女の子は髪を刈り上げない」です。実際に美容師さんに頼んだら、美容師さんに言われたって。
あんこさん:それはすごいショックですね。
どんぐりさん:したい髪形なのにそんなこと言うんや、って。
あんこさん:「髪型なんて男女なんでもいいじゃないか!自分の好きな髪形させろ!」って思いますよね。
まーぴんさん:「イクメン」という言葉があるように、男の人は家事とか育児を「手伝っている」という感覚がありますよね。男の人が育児をしていたらすごいって言われるってことがちょっと嫌だよねっていう話をしてました。
あんこさん:なるほど。わざわざ、そういう言葉を言うのって強調している感じというか。女の人が医者をすると「女医」って呼ばれるのと似た感じですね。
物語の世界から自分たちの世界に視点を移すことで、生徒たちは、ジェンダーバイアスが身近なものだと気づいたようです。
意見の共有が終わると、次の問いに移りました。
Q1. ジェンダーバイアスをあげてみて、皆さんどう思いましたか?
Q2.あなたは、今日の授業を受けて変えてみたいと思った行動はありますか?理由も教えてください。
考える際に大事な視点を共有したうえで、まずは2分間、個人で考えた後に、ブレイクアウトルームに分かれて意見交換をし、まとめに入りました。
最後に、授業中に日本語で話した自分の意見を英語で書く、という宿題が出て授業は終了しました。
実習生より意見・質問
自分が中学生の設定であることを忘れ、真剣に授業を受けていた実習生たち。授業後は、さまざまな意見・質問が飛び交いました。
どんぐりさん:授業の内容をほかの先生に伝えてある、という前提について。他の先生から「今回の授業は不適切だ」という意見をいただいたときにどう対応しますか?
あんこさん:そうなったら仕方ない部分もあるのかもしれないのですが、私の場合は、この授業を学習指導要領とか、国際セクシュアリティ教育ガイダンスの中学3年生に当てはまる部分をもとにして授業しています。自分がこれをしたいから無理やりしているのではなくて、一応根拠に基づいた内容をしようと考えているので、それを伝えて説得しようとは思っています。
他にもこんな質問・意見がありました。
・まだ肌感覚として男女格差やジェンダーバイアスを感じられていない子供に対してどういう風にアプローチすればいいと考えてますか?
・Activity1の題材が、導入として、自分がジェンダーバイアスを持っているということに自然と気づける題材でナイスチョイスだなと思いました。
・デリケートな題材を扱うときに、学校全体でサポートできる体制を作るって大変だけどやりがいがあるし、やらないといけないなと思いました。
これらの意見・質問に対するあんこさんの回答や反応はアーカイブをご覧ください。
実習生が今回学んだこと【#もあふるのまなび】
教科の中に性教育の観点を取り入れて授業ができることや、学校全体や教科同士で協力して授業づくりができるのではないかと気づいた第4期実習生たち。
これから3か月間、様々な視点からの講義を学んだあとに、どんな授業を作ってくれるのでしょうか。悩みながらも、楽しんで学んでいってほしいと思います!
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