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講師インタビュー 星野貴泰さん


今回は、星野貴泰さんにインタビューさせていただきました!
ぜひ、最後までお読みいただけると嬉しいです!

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では、早速インタビューしていきましょう!

普段は手術室の看護師をしています。
また、主に中学高校の性教育講演活動を、本業(看護師)とは別で行っています。

活動をしていく中で、色々な人と繋がることができて、思春期学会の理事や群馬思春期研究会の理事をやらせていただいています。


新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言以降、日本中の性・性教育に興味のある方々と繋がる性教育コミュニティ「kokoro color」の運営も行っていて、共同代表のふくちゃんとはそこで出会いました。

これ、よく言われるんですよ。

性教育活動をされている方からは「いいね」という声をいただくことが多いんですけど、手術室の看護師が性教育をやることに「なんで?」と思われる方が多くて。


元々は、高校の進路を考えているときに性教育をやりたいと思うきっかけがあって、それがきっかけで看護を学ぶことのできる大学に進学しました。

看護師になれば、医療職者という立場から性教育の活動ができるのではないか、と思って。

その中で、性教育の機会をいただいて、性教育の講演活動をするようになったんですよね。


まぁ、大学以外でこのような講演活動をすることはないだろうと思って「看護師として生きていく」と思って病院に就職して、病院では手術室の配属になりました。

ありがたいことに手術室の看護師になってからも、講演依頼をいただいていて、今は手術室の看護師と性教育講師の2足の草鞋で頑張っています。

元々、看護師は性教育をやるという目的を達成するための一つのステップでしたし、手術室で働いているからこそ話せる性教育の話もたくさんあると思っています。

じゃあ、性感染症のクラミジアの話をしましょうか。

クラミジアは、女性の体の膣から子宮の方に侵入して、卵管・卵巣そのたの周囲の腹腔内の臓器(大腸・肝臓)に炎症を起こす病気です。


クラミジアに感染しても自分でわかる自覚症状がなく、感染しても特に何も検査や治療をせずに、ある日突然救急車で病院に運ばれることもある病気なんです。

こうやって、誰かの個人情報を話すわけではないけれど、実際の話を元に話すことで、よりリアルに、その問題を自分ごとに感じられるので、そういう話をしています。

自分が感じている課題は、性について学ぶ時間・機会が圧倒的に少ないことですね。

親御さんは、学校に性教育を任せたい、家庭では難しいという雰囲気がある。

でも、小学校の教員でも性教育について学ぶ機会がそもそもないので、誰もが素人だから、学校でも家庭でもできない。

時間という意味でも、中学校でも年に1回性教育の指導は外部講師を呼んだ講演だけ。年間1時間の講演で十分だと思っている人もいると思います。

実際はその時間だけじゃ全然足りていないし、もっと体系的に学ばないといけないはずなんです。


でも、実際は「国際セクシュアリティガイダンスというのがあってね」という話をしても、教育現場での理解もなかなか得られない現状があって…

そもそも性教育は一人ひとり指導について個人差が絶対に出てくる(講師によって得意・不得意分野がある)ものだから、そこをいかに教育格差として無くしていくかが課題だと思っていますね。


正直、僕はジェンダーの話は苦手で…

国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは、ジェンダーの話も重要な項目として扱っているんです。
でも、知らず知らずのうちに、僕自身もジェンダーに対する価値観を持った話し方をしてしまっている部分があるので、そこに関しては専門家に任せたいという気持ちもあ理ますね。

毎年複数人の講師を呼んでいる学校もあります。
ただ、どうしても、外部講師となると、年に1回なので1人になってしまうことがほとんどですね。

主催が違えばその分だけ講師を呼べる可能性がありますが、そこまでして外部講師を呼ぶ学校も少ないです。


主に性教育の分野は、基本的には保健部が主催で行うことが多いと思います。

あとは、複数講師になると、内容のすり合わせをしないとうまくいかないところも課題点ですね。

正しいという価値観で考えすぎなところはややあると思います。

今世の中で叫ばれている「多様性」という中で、絶対に他人に迷惑をかけないためのいくつかのルールを通過した上で多様性というものは認められるべきだと思うのですが、正解という価値観を一旦抜かして、「こういう考えもあるよね」というものを伝えていくのがいいと思っていますね。


国際セクシュアリティ教育ガイダンスは、エッセンスが重視であり、「こう教えなさい」というものはないんです。つまり、指導者に任されているんですよね。

「正しい」というのは、犯罪にならないように・他人に迷惑をかけないように、といったラインでの正しさだと思います。この部分はまだ確立はされていないけれど、どう伝えていくかが大切だと思います。

外部講師からの性教育という意味では、価値観を押し付けず、話を聞いた人が選択肢を広げられる、自分で自分に合った選択ができるような「情報提供」に留まらなければならないと思います。


子どもたちが話を聞くことで、自分の中で考えを持つことができたり、選択肢を広げられたりするような話に収まるべきなのかなと。

そうですね〜。

選択肢を広げるための情報提供にとどまるだけだと、子どもたちは聞いてくれないですね。

だからこそ、子どもたちが自分ごととして考えられるようなメッセージを付け足しつつ、ただ、自分の強い意見は入れないように話をすることが大切だと思っています。


自分の経験談を話す分には問題ないと思っていますね。
子どもたちが自分ごとに捉えるためには、誰かの経験談を聞くことが方法の一つではあると思うので。

でも、そこで大切にしないといけないのが、何度も言いますが価値観を押し付けてはいけないということですね。

初めての講演会では、自分ももちろん緊張していました。
でも、僕と同じかそれ以上に相手も緊張しているんですよ。

だから、そこをいかにしてお互いの緊張をほぐしていくかに意識を向けましたね。


そして、私には全く関係のない遠いどこかでの話ではなく、自分ごとに感じられるように伝えられるかを大切にしています。

あとは、余計な感情は入れず、事実をいかに淡々と語ることですね。

僕の期待が共同代表の3名に伝わっているか微妙なのですが、ものすごく期待しています。

そしてもちろん、教員を目指している学生さんへも期待しています。


今は、ちょっと前までできていなかったことができていますよね。
オンラインで繋がることも、学生が主体となってクラウドファンディングで企画を考えて実践することも。

その波にのれたなら、本当にそれは素晴らしいことです。

もし、やってみようかどうしようかと悩んでいる学生さんがいれば、まず飛び込んで見るのをお勧めします。

とにかく、私は皆さんに期待しているので👍

少しの追い風にしかならないかもしれませんが、応援しています。

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