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anything but ordinaryまでのストーリー(後編)/anything but ordinary #3

anything but ordinaryに行きつくまでのストーリー。

前編・中編はこちら↓

断捨離の世界は、深かった。ただのモノ捨てではなかった。

不要・不適・不快なモノが減ると、わたしの心にへばりついていた、なにかグレーで、ねっちっこくて、汚いものも削ぎ落とされていった。

それらが削ぎ落とされていった中にあったもの。それは、「わたしが本当に好きで、大切にしたいもの」なんだ。それは、人それぞれ。

私も、いっぱい見つかった。見つかったというか、思い出した。

小学生のとき、好きだった教科。中学生のとき、褒められた課題。高校生のとき、ふと疑問に思ったこと。大学生の時、夢中で取り組んだテーマ。

あの頃のわたしに、ブレーキはなかった。

幸いにも、経済的にも環境的にも、やりたいことをやらせてもらえる家庭であった。

言い方を変えれば「井の中の蛙」ではあったが、変な邪念も色眼鏡もなく、まっすぐ未来を見ていた。根拠のない自信だけで動けていた。

***

根拠のない自信の最骨頂が、大学卒業後のイギリス留学だった。

多くの大学3年生が茶色の髪を髪に染めはじめ、リクルートスーツを着はじめる。エントリーシートだの、自己分析だの、面接だのにあせくせしはじめる。

それがものすごく違和感だった。下手したら60歳や65歳まで何十年も勤め上げるかもしれない企業を、たった数ヶ月の自己分析で、たった1年~1年半くらいの就活で、その後の何十年を決められてたまるもんか!

大学3年生の春休みに留学を決め、それ以降はゼミで思いっきり専門分野を勉強し、思いっきりバイトして留学資金を貯めた。みんなが就活に費やしている時間を、資格取得や英語の勉強に費やした。

約1年間のイギリス留学は、楽しいこともつらいこともひっくるめて、いまだにわたしの人生史上最も濃い1年となった。感謝。

イギリスから帰ったわたしは、東京で就職。もれなくブラック寄りのグレー企業に当たり、平均勤続年数たぶん1年弱の企業で、なんとかかんとか2年半働いた。結婚を機に、とある田舎へ移住。再就職。2児の子どもに恵まれた。

イギリス後のわたしは、平凡だった。

その時はその時々で必死だったと思う。平凡が一番とか思ったときもあった。

でも、何が足りなかったかというと「目標」がなかった。人間とは不思議なもので、「目標」がなければ、目に映るすべてのものが右から左へ流れるだけの毎日なのだ。少なくとも、わたしはそうだった。

***

「わたしが本当に好きで、大切にしたいもの」

わたしの場合、それが、イギリス前の、イギリスにいる間の、あの目の輝き、あの胸の鼓動、あの自然と前に踏み出す一歩だった。

イギリスに行きたい。海外に行きたい。日本も好きだから、日本の家族も大好きだから、日本と海外を行ったり来たりする生活がしたい。

そう思い浮かんだとき、そんな生活をしている自分の姿が、パァーーーと目の前に広がった。

「そんなの無理だって。子どもいるんでしょ。田舎暮らしで旦那の家族と同居なんでしょ。いつか介護とかあるんでしょ。お金とかあるの?…」

常識や世間体と戦った。常識や世間体と気にしている自分と戦った。今も戦ってる。

その戦う姿は、anything but ordinary「普通以外なら、何でも」。

普通じゃなければ、何でもいい。

あの、世界を救えると思っていた16歳のわたしが、ぴったり当てはまった。

ちょっと過激かもしれないが、気を抜くとすぐに常識と世間体が頭の中を支配するわたしにとっては、ちょうどいいくらいの強さなのである。

このコトバを通して他人に対してメッセージを送る意図はなく、あくまでも自分自身を鼓舞するためのだけのコトバ。

「なりたい自分」を決める。

その後に、どうやったらなれるのかを考えればいいし、それの上で無理だと思ったら、それまでだ。

これがわたしのanything but ordinaryに行きつくまでのストーリー。これがわたしがanything but ordinaryに込めた想い。

このコトバを原動力に、今日もわたしは生きる。

***

補足するとすれば、ordinaryな生活があってこその、anything but ordinaryだということ。

経済的、環境的、家庭的、精神的に不自由なく生活できるからこそ、このnoteもかけるし、欲を持って生きることができる。こんなにありがたいことはない。

すべてに感謝だから、わたしもわたしのやり方で感謝を送りたい。

今日もお読みいただき、ありがとうございます!

*今回で、ほぼひとりごとで終わったanything but ordinaryストーリーは完。(アウトプットできなかったわたしが、とにかくアウトプットすることを目的に始めたnoteでもあるので、ひとりごとはひとりごとで良いと思ってます。)次回からはもうちょっと「伝える」内容で書けるといいなと思っています。

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かくたりさ
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