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今日読んだ漫画【やさぐれ煩悩ブルース(東陽 片岡)】

今日読んだ漫画は、「やさぐれ煩悩ブルース」。
作者は、東陽 片岡先生である。

【作品の概要】
古いが雰囲気のある居酒屋で酒を飲んでいる男。彼は煩悩と快楽について語っている。例えば、酔っ払って布団に入り、眠りに落ちる時の気持ちよさ。あるいはラーメンと一緒に春巻きをパリパリと食べている時の高揚感。
ひとしきり話した男はスナックに行こうと思い店を出るが…。
──作家本人が、酒、パチンコ、女等々についての体験を語る、思わず共感してしまうエッセイ風ギャグ漫画。

Amazon.co.jpより

作者の東陽片岡先生は、多摩美術大学美術学部デザイン科卒業後、雑誌のデザイナーをしていたが、並行して個人漫画のミニコミを発行し、その特異さと完成度の高さから、評判になる。1994年、雑誌「ガロ」に投稿し入選。「長井勝一が選んだ最後の新人」とされる。
「東陽片岡」というペンネームの由来は、彼が夢で渡された名刺にあった名前だとのこと。
また、現在は、四谷三丁目のスナック「秋田ぶるうす」のマスターを務めている。

東陽先生の作風は、昭和を感じさせる、下町に暮らす人々とその生活をテーマとして、下品とシュールを織り交ぜた、妙にリアリティを感じさせる独自の世界を描いている。下品で貧乏くさい(失礼)が、何故か読み続けてしまう、不思議な魅力のある作品である。

今回紹介する「やさぐれ煩悩ブルース」は東陽氏の集大成、とも言える作品で、バイク、風俗、スナックといった、東陽先生のキャリア・思想等が成熟した傑作である。
分かる人には分かる作品であり、自分は一話一話に共感してしまった。
この作品は、自由に生きる東陽先生ワールド全開、であります。

あぁ、たみゃらん。

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