![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168301763/rectangle_large_type_2_db58fdbe09a1acef8187d9d4b0b2051e.jpeg?width=1200)
今日読んだ漫画【RIOT(塚田 ゆうた)】
今日読んだ漫画は、「RIOT」。
作者は、塚田 ゆうた先生である。
海が見える穏やかな田舎町。
本屋もレコード屋もないけれど、スマホであらかた手に入る。
そんな令和の高校生「シャンハイ」と「アイジ」が惹きつけられたのは、どういうわけか「紙の雑誌」だったー
だったら作ってみたらいいじゃん!
クラスの主役タイプではないかもしれない彼らが出来心で起こす
「静かな革命」ーーいったい何が巻き起こるのか!?
懐かしくて新しい文化系青春ストーリーの始まりだ!!
憧れは、雑誌「POPEYE」。
「ZINE(ジン:自主的な出版活動を指すことば)」というジャンルを知り、高校生がネットの時代の今、あえてアナログな紙雑誌を作る物語だ。
作風は、真造圭伍先生っぽい。
この作品の魅力は、クラスの主役タイプではない彼ら彼女ら高校生の、若くて熱い情熱を感じられるところだと思う。
また、作中のセリフも良かった。
「コーヒー飲みながら黙って、紙をめくるのがいいんじゃねえか…」
「案外みんな、手元の世界しか見てないんじゃない?周りにはこんなに広い景色があるのにさ」
「自分の思いを形にするなら、この冊子(カタチ)しかないよ」
「そうだよ、これは読まれるためにある。これを読んで、僕たちみたいに、居場所が見つかる人がいるかもしれないから」
なんというか…昔のワクワクしていたあの頃の自分に戻れる、そんな作品である。
第一話がネットで無料で読める。
読み切りかと思うほど完成されているので、是非とも読んでほしい。
読んでいてイメージ似てるなって思った曲が、the pillowsの「バビロン天使の詩」である。
歌詞の『キレイな夢を見たんだ 混ざりたくて今も奮闘中』ってところなんかピッタリだと思う。
今後、2巻以降に彼らのセンスがもっともっと発揮されることを期待したい。