あなたの“ファシリテーション力”はどこから? 私はオンライン授業から。
こんにちは。
モラトリアム就活生のスマイル諸岡です。
家の近くにLUPICIAという有名な紅茶店があるので時々紅茶を飲むのですが、ついつい紅茶のティーバッグをカップに入れたまま放置してしまうんですよね。先日も夕方に漉したティーバッグを放置していたところ、なんと次の日の朝には白カビが…!昨年の夏ぶりに白カビと対面し、暖かくなってきたんだなぁ。と、これ以上に風情を感じられないことなどあるのかといった所で新緑の季節を感じました。
オンライン授業の影響
我々モラトリアム就活生は、2年前のこの時期に大学へ入学した訳ですが、丁度コロナが急激に広まった時期と大かぶりでした。
入学式や歓迎会は勿論ありませんし、今日に至る3年間をほとんどZoomを使用したオンライン授業(リモート授業)で過ごしています。
すると、気づいたことがあります。
あれ、自分ファシリテーション力ついてね?
オンライン授業では、よくグループワークが行われます。ブレイクアウトルームという個別で話が出来る部屋に振り分けられ、そこでミュートを解除し、話し合います。
オンライン授業で行うグループワークの特徴として、
1. 顔がよく分からない
2. 基本は知らない人と一緒になる
3. 複数人で話すとノイキャンで聞こえない
4. 画面共有はマスト
まず1の「顔が良く分からない」というのは想像に易いと思われますが、パソコン内蔵カメラを使用するので画質は悪く、また、Zoomの機能にSNOWのような補正機能が付いているため、実際に会った時の雰囲気とは異なります。加えて、カメラonは各々の家庭環境に配慮して強制することが出来ない為、カメラoffのままグループワークに参加する人も結構います。
2の「基本は知らない人と一緒になる」というのは、対面授業であれば仲良い人同士で近くの席に座り、グループワークも付近の人と行う流れがありますが、オンライン授業ではそういったことがないので、ランダムに受講者全員が振り分けられ、知らない人と一緒になることがほとんどという訳です。
主にこの2つの特徴が大きいかなと。
まず、従来の対面授業のグループワークでは、服装や表情、これまでの授業態度から、
(この人は真面目に聞いてたっぽいからファシリテーションやってくれそう〜)
(雰囲気チャラい人だな…発表得意そう)
みたいな、何かしらの情報がある上で何となく役割が決まっていました。
ですが、オンラインでは情報がゼロ。
「よろしくお願いしま〜す…。」
「アッ、よろしくです〜…。」
「すみま…ザザザ回線悪くてガサッゴソッ…ブツッ」
「「…。」」
「どうします?」
「誰かやりたい人ー?」
「「…。」」
いとも簡単に世界一無駄な地獄の時間が生まれます。
私も2年次までは地獄の住人だったのですが、ここ最近は自分だけでなく同学年の人達も、効率を求め、競争するかのように自分は何をやるかを積極的に宣言し、動くようになったと感じました。
今では、誰かやってくれないかなとドキドキしながら空気を読みあう気まずさを感じるよりも、多少面倒くさくても淡白にパパっと終わらせたいという気持ちが余裕で勝ちますね。
ちなみに私は、挨拶と同時にパワーポイントの画面を共有し、書記役になる事が多いです。
またオンラインに慣れるにつれ、顔が見えないという微匿名性が発言のしやすさに繋がりました。
オンライン授業での癖が対面授業でも有効化され、気づけばお互いの性格を想像して役割を押し付けることはなくなり、自らやりますと声をあげることが増えて場を回すことにも抵抗がなくなりました。
場を回すファシリテーターは一番優秀な人がやるべき!という考えが変わり、ハードルがグンと下がったのはオンライン授業の独特の気まずさのおかげです。
自分も周りもコロナ入学世代は一緒に成長しているので、この変化に気づいたのはつい最近の学年混合授業。
まだZoomでのグループワークに慣れていない新1年生を見て、そういえば私にもそんな時期があり、いつの間にか成長していたんだなあ。と、まるで気付かぬうちに繁殖しているティーバッグの白カビにも似た感情を抱いたのでした。
コロナ禍が一つだけ私に成長の機会を与えてくれたお話でした。(スマイル諸岡)
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