クラギ弾き語りマラソン(14曲目)
おはようございます。昨晩はあと少しのところで力尽きて寝てしまったので4曲分振り返りが残っています。私は毎朝7時ごろにリモートワークを始めるのが日課なので、その前に残りの4曲分を書き終えてしまいたいと思います。・・・と思ったけどあと40分しかないので多分無理だな。
#14 絢香「三日月」
絢香が一発変換で出てこないので入力するのが面倒くさい。辞書登録も面倒なので「あや+かおり」で入力している。あんな名歌手なのに予測変換の候補に表示されないのが不思議だがそれはさておき。
この曲は本っ当に美メロである(ほんっとうに、で変換したら「本っとウニ」となってちょっと笑った。どんなウニだろう)ドソファミレドレミドというめちゃくちゃシンプルなメロディがどうしてこの曲の発売後15年ほどもこんなに心に残っているのか。きわめつけに「そうno more cry…」のファルセットである。忘れようがない。この曲は私にとってはモロに世代で、たしか小学校6年生くらいのときに出た曲である。音楽に興味を持ち始めたころだったので余計に印象に残っているというのもあると思う。
当時は波田陽区のギター侍やら小梅太夫やら桜塚やっくんやらムーディー勝山といったコメディアンたちが土曜の夜のエンタの神様を中心にブイブイ言わせていた頃だった。音楽でいえばオレンジレンジやらmihimaruGTやら中島美嘉やら時期で私はそれらのミュージシャンを今でも好んでたまに聞き返している。今回歌った絢香もその時期にはやっていた歌手なのだがなぜか不思議と聞き返すことはなかった。そんな絢香の魅力を思い出すきっかけになったのは「Re:もう一度」という、ワンオクのTakaと清水翔太が主宰するプロジェクトのなかで作られた楽曲である。
サムネの右から3番目にいるのが絢香で再生時間2:08あたりから絢香が登場する。Takaとのインスタライブで「Low感がすごい」と称賛されていたとおり、三日月で私を魅了した深い声は今なお健在であるということをコロナ禍に入ってから生まれた楽曲でも見事に示している。Low感というのは声の低音成分のことと思ってよさそう。でも鼻に抜けたシャリシャリした感じもあるので、簡単に言ってしまえば実に豊かな響きの歌声の持ち主であるといえるだろう(言うまでもないが)。しらスタの解説動画では「絢香だけラスボス感がすごい」「ふつうの歌い方をするだけど圧倒的な個性が生まれる」的なことを言っていたがすごく納得。多分この人の声はロングトーンをしてるだけでもほれぼれしてしまうと思う。絢香がロングトーンやるだけの動画ちょっと観たいかも。
話が逸れてしまったが、三日月をカバーするにあたって私が心掛けたのは①モノマネと②独自性の付与である。①については似せてる感がすごく出てるので割愛して、②について。また話が変わってしまうのだが、『うしおととら』という伝説的漫画の作者である藤田和日郎は、自身の漫画指南書『読者ハ読ムナ(笑)』において次のようなことを語っている。すなわち、「いい漫画に求められているのは上手い絵ではなく、誰が書いたか一発でわかる絵である」といったことが書いてある。これはポップスにも十分当てはまる指摘ではないかと思う。現に絢香さんの歌声はその筆頭であろう。そこで私もなにかわかりやすい個性が欲しいなと思いあれこれ試した結果、「君がいない夜だって…」の「み」で鼻腔への呼気を完全にシャットアウトし、鼻の詰まったような声を出すことによって独自性を付与することを試みた。なぜその方法を選んだのかは今となっては分からないが、なんかおもしろいから、という程度の軽い理由でこれでGoしたんだったと思う。加えて基本となる声の音色をあまりないタイプの声にしようともし、結果この歌になった。何をやっているのかというとおそらく、鼻腔共鳴の強調と声帯の収縮である。でも聞き返してみるとちょっと苦しそうに歌っているかんじがしていい歌とは言えないかもしれない。そんなわけでこの曲を撮り終えたあとから脱力の重要性を意識し始めた。脱力・・・楽器を演奏するにあたってはいつもキーワードになっていたが、やはり歌でもそうなのか。これから脱力していきたい。
ギターはかなり丁寧にアレンジ、演奏したので、けっこううまくいったと思う。最初Aメロのダララーン(ソソ#ラー)という低音の動きの抑揚だったり最後のアウトロをギターで再現する部分だったり、伴奏のクオリティはかなり高められたと思う。そう考えると私は誰かの伴奏に徹したほうがいいのでは・・・という考えがよぎって落ち込みそうにもなるが歌いたいものは歌いたいので早いところ歌をギターくらいの水準まで上げていきたいところ。結論すると、今回の演奏は声質がちょっと失敗したかなーというところである。
この曲で一番失敗したのは髪型である。ドライヤーでその場しのぎをしようとしたけど全然直せなかった。正直この動画を見返すたびに落ち込んでしまっている。最重要課題は歌声よりも見た目な気がしてやまない今日この頃である。なんだか落ち込んでばかりの弾き語りマラソン企画だが、頑張っているからねって 強くなるからねって・・・というこの曲のリフレインのとおり強がりつつ進むしかない。カネコアヤノやスぺサンのようなドストレートな歌は歌えないけど、こういう悩める女性の歌は私の気質に合っているなと再認識。このあたりから女性シンガーソングライターの系譜に興味がわいてきたことを備忘録として書きとめてこの稿の結びとする(文体だけは達者なんだよなあ・・・)
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