クラギ弾き語りマラソン(21曲目)

最高の動画を見つけたのでちょっと貼り付けてみる。

カッコ良すぎる。センスが溢れている。そしてさすがYouTubeのレコメンドエンジンは私のツボを理解している。次の曲が重たいので、それに備えて、今回の振り返りは翌朝ではなく撮影当日の夜に布団に寝っ転がりながらスマホで記録することにした。

#21 藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」

これは何も考えずに歌ったのだが私のカバーの中では過去最高の出来である。本当にほぼ何も考えずにフィーリングだけで演奏したので次また歌えるか不安なまである。

気に留めた点としては、藤圭子本人の歌唱をもとに、強く歌う歌唱をマークしておいたくらいで、そこに向かうダイナミクスの変化や緩急なんかもすべてフリースタイルだった。

ギターも適当である。たとえば、いちおうクラシックギター の作法として、和音をつまみ弾きするとき和声が解決するさいの和音はジャラーンとやってよいがそれ以外は同時にポーンと弾くことになっているのだが、そんな決め事も無視して感覚で伴奏をつけている。結果、その場その場の推進力が生まれてくれたように思う。

私はJPOPより演歌の人間かもしれない。いつも何テイクもやるのに今日は2,3発ですんなり納得できるテイクがとれた。まあ身の回りに流れていて自分でも青春時代に好んで歌ってたのがこういう音楽だからうなずける話ではあるのだが、私の血の中にポップスは流れていないのかもしれない…

とはいえ今回も最初はどう歌うか迷った。力強く歌おうとするあまりいつもロックを歌う時と同じように重くて疲れる声になってしまいもした。そんな中で声質を決める決定打となったのは、本曲の歌詞「昨日マー坊 今日トミー…」という件を歌ったときの声質がちょっと柔らかくなったことである。人名が出てくるパートで自ずと優しい歌い方になったので、この感じで全曲通して歌った結果今回の動画での歌唱になった。この経緯を覚えておくことは私にとって今後役立つだろうから記録しておいた。

今回の演奏動画を高校生の頃の自分に見せてやったらめちゃくちゃ喜ぶにちがいない。冷静に考えると冒頭のシブイ伴奏フレーズをお茶の子さいさいで弾けるようになったのはなかなかの成長である。これも大学時代のサークルでの鍛錬のおかげである。

いまクラシックギターへの愛着が過去最高に沸いてきている。自分がこの楽器を抱えて歌っている姿を動画でみるとしっくりきている。

画像1

早いうちに撮り終えられた記念に夕方の海の写真。今回は浮かれているように見えるが、まあそんな束の間の喜びも藤圭子の歌唱を聴き返すと一瞬で吹き飛んでしまうのだが。恐ろしいほどに私の心に訴えてくるあの歌唱は本当に驚異的である。ほんとに50年以上前なんですか…

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