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横断歩道を渡るテク

 部屋のレイアウトを変えてみた。L字机の作業スペースを海の見える窓に横づけした結果、とても見晴らしがよくなり気分もよくなった。町ゆく人や釣り人を部屋から眺めるのも楽しい。疲れたら右前方を見よ、海だから。

 それにしても寒い。といいつつ、日が差せば少し汗ばむ。海沿いを散歩したあと、陸側に横断歩道を渡ろうとしたのだが、なかなか車の列が途絶えない。左を向いて長いことタイミングを見計らっていたら、どうやったのか、足腰の達者なおじいさんが横断歩道をズイズイ渡っていった。一歩踏み出せば車は止まってくれるのだろうか?実行するには慣れと勇気とドライバーへの信頼が必要になる。どんくさい私には難易度が高いので、次回からは信号つきの横断歩道にしぼろうと思った。

 会社の面談にて、文章で食っていきたいということをコーチに話した。ゆずれないもの、ずっと考えてしまうもの、必然性があるもの。自分にとってそれは文章であることを自覚し始めた。そのことを伝えたら、そういうものは決して手放してはいけないと言われた。こんなことを打ち明けるのは初めてだったので、恥ずかしくなるだろうなぁと面談前には思っていたが、そうやって語る自分に違和感はなかった。手放してはいけないらしい。手放すこともない気がする。どんくささは選択肢の少なさと密接に関連してるんだから、渡れそうな道を見つけたならそれはもう脇目も振らずに進んだほうがよろし。

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